オニドリル - ポケモン対戦考察まとめWiki|第七世代(サン・ムーン&ウルトラサン・ウルトラムーン)

オニドリル [編集]

No.022 タイプ:ノーマル/ひこう
通常特性:するどいめ(命中率を下げられない・相手の回避率上昇を無視して攻撃できる)
隠れ特性:スナイパー(攻撃が相手の急所に当たった際のダメージが2.25倍になる)
体重  :38.0kg(けたぐり・くさむすびの威力60)
一致飛行+サブ地面HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
オニドリル6590656161100442するどいめ/スナイパー
ドードリオ60110706060110470にげあし/はやおき/ちどりあし
ランドロス(霊獣)89145901058091600いかく
メガカイロス651551206590105600スカイスキン
メガボーマンダ9514513012090120700スカイスキン

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)でんき/こおり/いわ
いまひとつ(1/2)くさ/むし
いまひとつ(1/4)---
こうかなしじめん/ゴースト

初代出身の序盤「ノーマル×ひこう」複合ポケモン。
AS寄りで無駄の無い配分の種族値を持つが、同タイプのライバルに比べ低水準。
加えて物理ひこうアタッカーの要となるブレイブバードを覚えないため、数値以上に火力不足。
種族値で勝るドードリオムクホークとの差は埋まるどころか広がる一方である。

同タイプでは唯一の特性スナイパーを持つため、きあいだめ+ピントレンズですべての技で確定急所を狙う戦法も考えられるが、
安全に積むためのタスキを持てない性質上、耐久が低いオニドリルで積むのは厳しいといえる。
きあいのタスキで行動回数を確保してきあいだめや、耐久調整を施した上でZおいかぜを使うなら積む余裕を作りやすいが、
それらの場合はピントレンズが持てないため、一部の技を除き急所率は50%に落ちてしまうので一長一短。
とぎすますなら100%で急所に当たるが、使用した次ターンしか効果が無く、こちらも考察の末に実用に耐えないとの結論に至った(詳細はこちら)。
更にそこまでしても同族の火力には届かず、スナイパー・無補正A振りドリルくちばしの火力は
無補正A振りドードリオのつるぎのまい→ドリルくちばしと同程度ですてみ・A特化ムクホークのブレイブバードを下回るといった体たらくである。
急所ゆえいかくや壁に強いという利点を活かせる局面でもない限りは下位互換の域を出ない。

一方でサブウェポンにはこちらも同タイプでは珍しいドリルライナーを持つのものの、
急所+スナイパーでやっとドードリオの2倍及びA↑↑じだんだの火力を上回る程度の火力しかない。
加えてひこうじめんの範囲を持つアタッカーとなれば、今度はメガボーマンダ霊獣ランドロスの壁が立ちはだかる。
タイプの違いやメガシンカの有無を考慮しても、オニドリルでは圧倒的能力を持つ彼らの足元にも及ばない。

その他とんぼがえり・ねっぷう・おいかぜなども習得するものの、いずれもありふれたもの・自身では活かしにくいもので差別化には使えない。
上であげられたドードリオとムクホークの2種は、下記の比較表の通りオニドリルが覚えられる有用な技もほぼ覚えられる。
総じて個性と実用性の両立は困難なポケモンだが、アタッカーとして最低限の種族値と技範囲を持つのもまた事実。
採用にあたっては汎用性を重視した構成を心がけ、活躍の場を見出だしたい。

習得技の比較

オニドリルムクホークドードリオ
オウムがえし
でんこうせっか
とんぼがえり
ねっぷう
ドリルライナー
じだんだ
じごくづき
はたきおとす
ダメおし
トライアタック
がむしゃら
こわいかお
ちょうはつ
ふきとばし
フェザーダンス

初代技マシン限定。マークの両立で実質的な差別化は可能。



特性考察 [編集]

するどいめ
通常特性。ふくがんのように命中率を上げる特性ではない為、ゴッドバードやドリルライナーの命中率改善には繋がらない。
回避率上昇を無視したところで、ピクシーなどの高耐久のポケモンは突破できず、
ドーブルフワライドのバトン対策にもなるふきとばしの方が有用。
実用性に乏しいうえ、同タイプに所有者が多く、差別化にも使えない。
スナイパー
隠れ特性。同タイプでは自身のみ、相性が良い技を多数覚える、いかくや壁・積み技・キングシールドに強いといった利点があり、基本的にこちら。
ただし概要通り全ての技で確定急所を狙うのは非現実的なので、汎用性を損なわない範囲での活用が望まれる。

技考察 [編集]

攻撃技タイプ威力命中効果解説
ゴッドバード140(210)90溜め攻撃
急所ランク+1
怯み30%
タイプ一致技。パワフルハーブやZクリスタルとあわせて。
きあいだめやZおいかぜとあわせれば急所確定。
ドリルくちばし80(120)100-タイプ一致技。性能安定。
おんがえし102(153)100-タイプ一致技。性能安定。
ドリルライナー8095急所ランク+1対電気・岩・鋼。一致技との相性補完に優れる。
きあいだめやZおいかぜとあわせれば急所確定。
とんぼがえり70100自分交代攻撃しつつ撤退。交代読みや、おいかぜとあわせて。
はがねのつばさ7090防御↑10%対岩。ミミッキュにも。
ねっぷう9590火傷10%対鋼。草/鋼や虫/鋼、鋼/飛行に。
でんこうせっか40(60)100優先度+1タイプ一致技。先制技。タスキ潰しに。
変化技タイプ命中備考
みがわり-補助技対策や、交代読みで。
おいかぜ-サポート用。味方の素早さ倍増。Zワザ化で急所ランク+2。
オウムがえし-直近の技をコピー。Zワザ化でAランク+2。
どくどく90耐久型対策。毒や鋼には無効。
ふきとばし-積み技対策や、交代読みで。

型考察 [編集]

汎用アタッカー型 [編集]

性格:いじっぱり/ようき/むじゃき
努力値:A252 S252orC調整 残りS
持ち物:Zクリスタル/きあいのタスキ/こだわりハチマキ/こだわりスカーフ
確定技:ドリルくちばしorゴッドバード/ドリルライナー
攻撃技:おんがえし/とんぼがえり/でんこうせっか/ねっぷう
変化技:みがわり/おいかぜ/オウムがえし

基本的なアタッカー型。ヒコウZを持たせれば状況に応じてゴッドバード・おいかぜ・オウムがえしをZワザ化できる。
ドリルライナーは差別化にも実用面でも有用。ただし環境には地面等倍以下の電気や鋼も多い。
ねっぷうを使うならC調整も検討。H振りナットレイに対し、下降補正無振りだと低乱2、無補正28振りで確2。

スナイパー活用型 [編集]

特性:スナイパー
性格:ようき/いじっぱり
努力値:A252 S252or耐久調整 残りS
持ち物:ピントレンズ/ヒコウZ/サンのみ
確定技:ドリルくちばしorゴッドバード/ドリルライナー
優先技:きあいだめorおいかぜ(ヒコウZ)
攻撃技:おんがえし/とんぼがえり/でんこうせっか/ねっぷう
変化技:みがわり/オウムがえし

急所ランクを上げ、スナイパーで高威力を狙う型。第七世代ではZおいかぜ+ドリルライナーの組み合わせが主流。
クチートガオガエンなどのいかく持ちのほか、S逆転によりメガゲンガーカプ・コケコにも先手で弱点を突ける。
他の技は急所ランク+2止まりだが、おいかぜは後続サポートにもなるので汎用性も損なわない。
Zおいかぜ使用後のすばやさは実質240に相当する[1]

+  折りたたみ

対オニドリル [編集]

注意すべき点
特性スナイパーにより、急所時の火力は通常時の2倍以上。いかくや壁での耐久補強は通用しない。
ドリルライナーを覚えるため、ZおいかぜでSと急所ランクを上げられると速攻電気アタッカーも突破される。
ゴッドバードをZワザ化してくる場合もあり、こちらも威力の高さと通りの良さから脅威となる。
対策方法
攻撃技は物理技が中心。範囲は広いが火力は低く、素の物理耐久が高いポケモンには無力。
特性シェルアーマーメガヤドランなら急所を防げる。鋼/飛行やFCロトムにも有効打が無い。
Sも高めとはいえ100族なので、より速いメガボーマンダなどで上を取れば行動する隙も与えず容易に処理できる。
麻痺や火傷でも機能停止するため、普遍的な物理アタッカー対策ができているパーティなら苦戦することは無い。

外部リンク [編集]


[1] 具体的には準速スカーフゴウカザルと同速。