サンダー - ポケモン対戦考察まとめWiki|第七世代(サン・ムーン&ウルトラサン・ウルトラムーン)

サンダー [編集]

No.145 タイプ:でんき/ひこう
通常特性:プレッシャー(受けた技のPPを1多く減らす)
隠れ特性:せいでんき(接触技を受けたとき、3割の確率で相手をまひ状態にする)
体重  :52.6kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
電気/飛行HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
サンダー90908512590100580プレッシャー/せいでんき
ボルトロス(化身)791157012580111580いたずらごころ/まけんき
ボルトロス(霊獣)791057014580101580ちくでん
スピンロトム506510710510786520ふゆう
エモンガ5575607560103428せいでんき/でんきエンジン
オドリドリ(ぱちぱち)757070987093476おどりこ

通常時はねやすめ使用時
ばつぐん(4倍)--
ばつぐん(2倍)こおり/いわじめん
いまひとつ(1/2)くさ/かくとう/ひこう/むし/はがねでんき/ひこう/はがね
いまひとつ(1/4)--
こうかなしじめん-

ボルトロスと同じでんき×ひこうの準伝説ポケモン。
抜群2半減5無効1ではねやすめにより弱点が完全変化する優秀な耐性、受けもアタッカーもこなせる高種族値を持つ。
尖った性能はないものの、代替が利かないタイプ、アタッカー・受け・サポーターのいずれもこなすポテンシャルから汎用性が高く、多少の変動はあれどどの世代でも高い人気を誇るポケモン。

第7世代においては、シングル・ダブルで異なる評価を得ている。

シングル
単純なアタッカーとしてはボルトロスの存在が気になるため、耐久を厚くした運用が多い。
第6世代では物理受け運用されることが大半だったが、仮想敵としていたファイアローが環境から消滅、フィールド特性やZワザによる瞬間火力のインフレによりやや扱いにくくなり、アタッカー気質の型も増えつつある。
依然として対メガボーマンダ性能をはじめとする独自の役割範囲は魅力的であり、物理受けとしても十分に活躍を期待できる。
ダブル
高種族値良耐性のおいかぜ使いであり、ダブルではそれだけで採用理由に直結する。
浮いているでんきであり地面技に縛られずにみずひこうに役割を持てる。
タイプ上多くのおいかぜ使いに有利でありながら、自身は弱点の少なさにより崩されにくく安定してS操作をすることができ、スタンダードパーティーをはじめ非常に多くのパーティーで採用されるグッドスタッフの一角。
シードアイテムの登場により場持ちのよさが増し、Zクリスタルの登場により置物にされるリスクが低減され、扱いやすさが向上した。


特性考察 [編集]

プレッシャー
相手のPPを多く減らすため、はねやすめと合わせて粘ることで相手の有効打を潰せる可能性がある。
受け向きの特性だが、アタッカーにおいても登場時アナウンスによりS判定が出来るなど利点はある。
せいでんき
隠れ特性。受け型なら受けつつマヒを期待できるため噛み合いが良い。
一方で弱点の氷・岩は非接触の技が多く、特殊アタッカーを呼びやすいこともあって物理への受け出し以外では発動しづらい。
毒を入れたい相手をマヒさせてしまう可能性もあり、はねやすめ等で粘るならばプレッシャーに軍配が上がる可能性も十分にある。
アタッカーの場合は「プレッシャー」のアナウンスから相手にS判定されなくなるが、同時にこちらも相手の素早さも見抜けなくなることを意味する。
有用性は高いが利点ばかりではないため、パーティーに合わせてどちらが最適かよく考えること。

肝心の入手方法だが、カロスマークつきの個体は2016年のポケモンスクラップキャンペーンで配布されたものしか存在しない。
初代VC産をムーバーで輸送すると確定でせいでんき個体になるが、こちらはマークがつかないため基本的にレートでは使用できない。
キャンペーンが終了した2018年現在、レーティングバトルで使用できる個体の入手は困難を極める。

技考察 [編集]

攻撃技タイプ威力命中効果解説
10まんボルト90(135)100麻痺10%アタッカー型での主力技。安定性は最も高い。
かみなり110(165)70麻痺30%高威力の電気技。麻痺率も高いが命中不安。
ほうでん80(120)100麻痺30%威力は低いが麻痺率が高い。耐久型などで。
どくどくとは相性が悪い。
ボルトチェンジ70(105)100自分交代サイクル戦向きの技。こだわりアイテムとの相性もよい。
ねっぷう9590火傷10%教え技
他の電気伝説は覚えない高威力炎技でサンダーのアイデンティティ。
多くの鋼タイプなどに有効。特にナットレイに。
めざめるパワー60100--氷、飛行、草などが候補。
めざ氷の場合、特化でもガブリアスは乱数。
とんぼがえり70100自分交代ボルトチェンジとは選択。物理技だが無効化されない交代技。接触技。
エアカッター60(90)95急所率+1第四世代教え技限定
めざパ以外で唯一の特殊飛行技。レートでは使用不可。
げんしのちから60100全能力↑Aガラガラピンポイント。C特化でH振りを確2。
変化技タイプ命中備考
はねやすめ--プレッシャーやでんじはなどとの相性がよい再生技。
でんじは90高速ポケモンの脚を奪う補助技。電気、地面タイプには無効。
SMから命中率が90%に低下、麻痺時のS低下率も1/4から1/2まで弱体化した。
どくどく90対耐久型などで有効。でんじはやせいでんき、ほうでんとは相性が悪い。
ひかりのかべ--特殊ドラゴンを呼びやすいため、負担軽減などに有効。
きんぞくおん85XD限定技ラキハピクレセリア等を強行突破できる。
バトンタッチ--XD限定技。こうそくいどうやみがわりを味方に引き継がせる。
おいかぜ--味方のサポートに。
ほえる--起点化阻止や、味方のステルスロックとセットで。
ふきとばし--VC版初代わざマシン限定技。ほえるとちがいぼうおんに無効化されない。

Zワザ考察 [編集]

Zワザ元にする技威力解説
スパーキングギガボルトかみなり185(277)
10まんボルト175(262)
ボルトチェンジ140(210)ボルチェンワンウェポンで居座り電気技を使うため

型考察 [編集]

物理受け型 [編集]

特性:プレッシャー(推奨)orせいでんき
性格:ずぶとい(推奨)orおくびょう
努力値:H204(たべのこし時H220) B252をベースにS調整
持ち物:ゴツゴツメット/たべのこし/ぼうじんゴーグル
確定技:10まんボルトorほうでんorボルトチェンジ/はねやすめ
優先技:ねっぷう
選択攻撃技:めざめるパワー(氷)/めざめるパワー(飛)orエアカッター
選択補助技:どくどく/でんじは/みがわり

優秀なタイプ構成と恵まれた種族値により、非常に繰り出しやすい。

特性はせいでんきよりもプレッシャーを推奨。
特に敵の攻撃とはねやすめを繰り返す形になったとき、プレッシャーならPPで優位に立てる。
麻痺にしたいならせいでんきに頼るよりもほうでんの方がよい。試行回数も役割上稼ぎやすい。
どくどくを使うならなおさらプレッシャー。

また、多少Cに努力値を回すことで予想外の火力が出るため、仮想敵に合わせての各種調整は後述の特殊受けの場合も含めてかなり有効。

先述の通りはねやすめで耐性がガラッと変わる。
そのため、自身より遅いポケモンはこちらがはねやすめを使うか否か推測して技を選ばなければならない点が一つの強み。

素早さ調整時の耐久力比較(ステータスは実数値で表記)

調整例素早さHP防御物理耐久指数
S4振り12119715029550
最速バンギラス抜き12519714628762
最速65族抜き12919714127777
最速70族抜き13519713526595
準速85族抜き13819713226004

アタッカー型 [編集]

特性:プレッシャーorせいでんき
性格:ひかえめ/おくびょう
努力値:特攻252 素早さ252or調整
持ち物:いのちのたま/たつじんのおび/こだわりメガネ/とつげきチョッキ
確定技:かみなりor10まんボルト/ねっぷう
選択攻撃技:めざめるパワー(氷/草)/めざめるパワー(飛)orエアカッター/とんぼがえりorボルトチェンジ
選択補助技:でんじは/はねやすめ

特殊アタッカーのサンダー。
エアカッターは第四世代限定。また、XY産でめざパ飛行と最速を両立するにはすごいとっくんが必要。
ボルトロスはねっぷうを覚えないがやきつくす(炎特殊威力60)を習得する。しかしサンダーがその劣化となることはない。

とんぼがえり・ボルトチェンジ
ボルトチェンジは地面や特性によって無効化されるが、特殊の一致技なのでそこそこ威力が出る。非接触技。
とんぼがえりは無効化されないが、威力には期待できない。接触技。

特殊受け型 [編集]

特性:プレッシャーorせいでんき
性格:おだやか
努力値:H252 D252をベースにCS調整
持ち物:オボンのみ/半分回復実/たべのこし/ラムのみ
確定技:10まんボルトorほうでん/はねやすめ
優先技:でんじはorどくどく(同時採用可)
選択攻撃技:ねっぷう/ボルトチェンジ/めざめるパワー(氷)/めざめるパワー(飛)orエアカッター
選択補助技:みがわり

高水準の種族値とタイプ構成、高速再生技を持つことから、対特殊としての役割を伸ばした型。
ずぶといB振りベースの型では相手しにくいボルトロスウォッシュロトムゲンガー、特殊ギルガルド、ダウンロードポリゴン2
対面のゲッコウガサザンドラなどの特殊火力のでるメジャーなアタッカーに役割が持てるほか、サブに採用されやすいれいとうビームや
めざめるパワー(氷)への耐性が増し、安定して遂行が狙える。
役割対象の関係上、ねっぷうの優先度は物理受け型よりも低い。

また、通常では相手のしにくい毒無効でねっぷうが有効打になりにくいギルガルド(弱点保険の可能性やそもそも火力不足)やメガフシギバナ等もみがわり+プレッシャーで強引に負担をかけることが可能。
遂行速度は極めて遅くなるため、PPに負担をかけつつ隙を見て交代し、後続で上手く起点化するのが理想。

基本構成
HDベース/たべのこしorラムのみorオボンのみ
10まんボルトorほうでん/ねっぷう/でんじはorどくどく/はねやすめ

ポリゴン2クレセリアなどに安定して役割遂行するにはどくどくは欲しいところ。しかし、ゲンガーやゲッコウガ、サザンドラなど
麻痺を刺したい相手も多いので両採用も十分候補。10まんボルトをほうでんにすることで、一応麻痺撒きの誤魔化しはできるが安定感には欠ける。

こだわりスカーフ型 [編集]

特性:せいでんき(推奨)orプレッシャー
性格:ひかえめorおくびょう
努力値:CS252をベースにH調整
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:ボルトチェンジ
優先技:10まんボルト/ねっぷう/めざめるパワー(氷)
選択技:エアカッター/どくどく など

S100属の素早さと高いCを持ち、優れた耐久を持つためスカーフと相性はよい。
受け型と読まれやすく奇襲性が高いのも評価点。

がんせきふうじ持ちやスカーフの霊獣ランドロスとのタイマン性能を意識するならおくびょう。
いじっぱりスカーフガブリアスまで抜けるのも大きい。

いのちのたまゲッコウガの行動やハチマキファイアローのとんぼがえりなどをさせずに突破可能。
ゲンガーなどにも強くなり、高いタイマン性能とストッパー性能を有する。

特性はせいでんきを推奨。これはプレッシャーでS判定が行われるのを避けるのが目的である。

【ダブル】アタッカーor耐久兼おいかぜサポート型 [編集]

特性:プレッシャーorせいでんき
性格:ひかえめ/おくびょう/ずぶとい/おだやか
努力値:HCorHBorHDorCSベース
持ち物:デンキZ/半分回復実/各種シード/オボンのみ/いのちのたま
確定技:10まんボルト(推奨)orかみなりorほうでん/おいかぜ
優先技:ねっぷう
選択攻撃技:めざめるパワー(氷/草)/めざめるパワー(飛)orエアカッター/ボルトチェンジorとんぼがえり
選択補助技:まもるorみきり/はねやすめ/でんじは/どくどく/ほえる

ダブル用の型。
電気技・ねっぷう・めざパ氷の範囲が優秀で、おいかぜも使える。
調整次第では様々な攻撃を耐えうる。

持ち物は地面を繰り出されにくい耐性から無効化されず通りやすいデンキZが群を抜いて多く、良耐性から発動させやすい半分回復実や極端に苦手な相手の少なさから維持しやすくはねやすめとも好相性なサイコシード・ミストシードが続く。
努力値はデンキZ持ちはCSベース、半分回復実・シード持ちはHCベースが基本。


対サンダー [編集]

注意すべき点
電気・飛行という攻防両面に優れたタイプを持ち、安定して高い種族値を持つ。
耐性を活かした物理受けとして使われることが多いが、特攻も高水準でありアタッカーとしても脅威。
そこそこ速いため、耐久型同士の戦いでは比較的先手を取られることが多い。
対策方法
火力・耐久・素早さのいずれも高い水準で安定しているため、中々一撃では落とせない。
でんじはでも機能停止しないため、手っ取り早い対抗手段としてはやはり毒が最善手。

ランターン
特性ちくでんと水・電気タイプによりサンダーのウェポンはほとんど通らない。どくどくに注意。
バンギラス
高特殊耐久、一致岩技。特攻を上げる積み技は覚えないため龍舞の起点にできるが逃げていくことが多いため後続に負担をかけられるように立ち回りたい。
龍舞もスカーフもないと羽休めで受け切られてしまうため注意。
カプ・コケコ
エレキフィールド下の等倍電気技でごり押す。H252サンダーに対してアイテムなしのカプ・コケコのエレキフィールド下C147の10万ボルトで51.7%〜61.4%で確定2発。相手が特殊耐久に特化していてもちょうはつを持っていればはねやすめを封じられる。
サンダーはフィールドの恩恵を受けられないため押し負けることがなく、また電磁波で麻痺させられることがない。
ひらいしんAガラガラ
サンダー側からの有効打はほぼない。防御特化サンダーにA特化シャドーボーンで47.2%〜56.3%。非接触なのでゴツメも効かずほぼ確実に殴り勝てるが、とんぼがえりには一応注意。

外部リンク [編集]