カメックス - ポケモン対戦考察まとめWiki|第七世代(サン・ムーン&ウルトラサン・ウルトラムーン)

カメックス [編集]

No.009 タイプ:みず
通常特性:げきりゅう(HPが1/3以下のときに水タイプの技の威力が1.5倍になる)
隠れ特性:あめうけざら(雨のときに毎ターンHPが1/16回復する)
体重  :85.5kg(けたぐり・くさむすびの威力80)

・メガカメックス
タイプ:みず
特性 :メガランチャー(はどうわざの威力が1.5倍になる)
体重 :101.1kg(けたぐり・くさむすびの威力100)
能力比HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
カメックス79831008510578530げきりゅう/あめうけざら
メガカメックス7910312013511578630メガランチャー
ブロスター7173881208959500メガランチャー

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)でんき/くさ
いまひとつ(1/2)ほのお/みず/こおり/はがね
いまひとつ(1/4)---
こうかなし---

初代のみず御三家。
通常時は耐久寄りのバランス型配分だが、メガシンカすることによりメガランチャーを備える重火力アタッカーに変貌する。
エース級の特殊アタッカーとしては珍しいねこだまし使いであり、味方のS操作をサポートしつつ攻撃に転じることが可能。
禁止伝説のカイオーガを除けば、しおふき持ちでは最もSが高く、おいかぜ持ちと組んだ際の上からの圧力は凄まじい。
これらの稀有な性質から、ダブルでは一定の評価を得ている。

第七世代においては、主戦場であったトリプルバトルの廃止を筆頭に、火力インフレによる耐久不安、習得技のほぼ全てが通らない強敵カプ・レヒレの台頭と逆風が吹き荒れたが、ダブルの相棒として新たに横の補完に優れるカミツルギが登場した。
またダブルのトップメタであるガオガエンに有利な点から、ガオガエン絡みの並びを構築単位で牽制できるメガシンカ枠として注目を集めることになった。
採用率も大きく上昇し、第七世代後期においてカミツルギとの組み合わせ(通称カメツルギ)がダブルのアーキタイプを形成しつつある。



形態考察 [編集]

通常カメックス [編集]

低くはないが平坦すぎるステータスが災いし、層が厚いみず単タイプの中では差別化が難しい。
耐久力を活かそうにも回復手段に乏しく、より優秀な能力や技を持つスイクンミロカロスに劣りがち。
しおふきと相性が良いスカーフやミズZを持たせたアタッカー型も考えられるが、素のCSが低く、あくまで奇襲に使える程度。
メガシンカして使いやすい水技を連発する方が安定感があり、そちらが推奨される。
ちなみに通常カメックスのしおふきとメガカメックスのハイドロポンプの火力指数はほぼ同じ。

げきりゅう
通常特性。発動時のハイドロポンプの威力はしおふきを超える。
耐久が高めなので、みがわりなどで調整してうまく発動したい。
あめうけざら
隠れ特性。耐久型の貴重な回復ソースとなるが、状況が限定的。
高火力アタッカーや弱点技に対しては焼け石に水である。

メガカメックス [編集]

メガシンカすることでC85→135に跳ね上がり、耐久も上昇。
特性メガランチャーにより各種波動技を高威力で撃ち分けられる重火力アタッカーとなる。
同タイプ・同特性のブロスターには種族値で勝るが、メガシンカ枠を消費するうえ持ち物を選べない。

シングル・ダブルで大きく評価を分かつポケモンと言える。

シングル
広範囲・高耐久で対面性能が高いが、エースに据えるにはやや火力不足なのが気になるところ。
メインウェポンとなるみずのはどうはメガランチャー込みでもなみのりと同威力であり、実質持ち物なしであることも含め制圧力を欠く。
波動技を活かした独特の技範囲により、対面構築の穴埋めとして採用するのが適任か。
特にバンギラスを軸とした中速以下のサイクルに対しては概ね有利に出られる。
その他クレセドランサザンガルドのような補完に優れる組み合わせに有効打を持ちやすく、高耐久ゆえ撃ち合いにも強い。
ダブル
ダブルでは、味方のS操作をサポートできるねこだまし、強力な全体技であるしおふきからシングルより明確な役割を持ちやすい。
S操作後のしおふきで制圧する動きは単純にして強力であり、体力が削れたあとも波動技の技範囲により腐りにくい。
おいかぜカミツルギとの補完関係、対ガオガエン性能などから高評価を得ている。
メガランチャー
波動技の威力が1.5倍。対象技は一通り覚えることができる。
サブウェポンの補強に役立ち、一致技と同等の火力で撃ち分けが可能。
格闘・ドラゴン・悪と一見広範囲に見えるが、フェアリーには全て半減以下。
一致水技も通らない水/フェアリーが鬼門となるため、パーティでの補完が望ましい。
メガシンカ前の特性について
メガシンカ前提であれば、どちらも発動機会は皆無に等しい。
雨パのトレース持ちを警戒するなら、げきりゅうに分があるといったところ。

技考察 [編集]

特殊技タイプ威力命中効果解説
通常メガ
ハイドロポンプ110(165)-80-タイプ一致技。高威力・命中不安。
みずのはどう60(90)135100混乱20%タイプ一致技。メガランチャー対象技。
だくりゅう90(135)-85命中↓30%タイプ一致技。中威力・命中不安。ダブルでは相手全体攻撃。
ねっとう80(120)-100火傷30%タイプ一致技。追加効果が優秀。
しおふき1~150(1~225)-100-タイプ一致技。ダブルでは相手全体攻撃。味方のおいかぜやスカーフとあわせて。
れいとうビーム90-100凍り10%対草。ボーマンダガブリアスにも。
こごえるかぜ55--95素早↓100%追加効果が優秀。ダブルでは相手全体攻撃。
はどうだん80120必中-水/悪や草/鋼に。メガランチャー対象技。
あくのはどう80120100怯み20%ヤドランブルンゲルに。メガランチャー対象技。
りゅうのはどう85127100-対ドラゴン。メガランチャー対象技。
ミラーコート--100優先度-5高い特殊耐久を活かして倍返し。
物理技タイプ威力命中効果解説
アクアジェット40(60)100優先度+1タイプ一致技。先制技。タスキ潰しに。
ねこだまし40100優先度+3
怯み100%
タスキ潰しや、ダブルでのコンボ崩しに。
ドラゴンテール6090優先度-6
相手交代
積み技対策。ちょうはつに強いが、みがわりやフェアリーで止まる。
カウンター-100優先度-5高い物理耐久を活かして倍返し。
じわれ-30一撃必殺初代VC限定技。耐久型対策。地面やふゆう、がんじょうには無効。
変化技タイプ命中備考
あくび-流し技。積み技対策や、交代読みで。
てっぺき-防御を強化。物理に滅法強くなる。
ほえる-積み技対策。みがわりやフェアリーに強いが、ちょうはつで止まる。
どくどく90ダメージ源。毒や鋼には無効。
まもる-ターン稼ぎに。アクアリングやたべのこしとあわせて。
ねむる-状態異常も含め全回復。カゴのみとあわせて。
アクアリング-回復技。まもるやたべのこしとあわせて。

型考察 [編集]

メガカメックス [編集]

特性:げきりゅう/あめうけざら→メガランチャー
持ち物:カメックスナイト

特殊アタッカー型 [編集]

性格:ひかえめ
努力値:C252 H252orS調整 残りH
確定技:みずのはどうorハイドロポンプ/はどうだん
選択技:あくのはどう/りゅうのはどうorれいとうビーム/アクアジェット

高い撃ち分け性能により様々な相性補完に優れる組み合わせにメタを張れ、
高火力・高耐久により様々な相手とのタイマンを制する対面構築向け重火力アタッカー。
命中安定の特殊格闘技はどうだんを補強しつつ撃てるのが強みで、特にバンギラス軸に対するメタとして非常に優秀。

火力目安(C特化)
対象割合確定数備考
H振りメガヤドランあくのはどう92.0%~108.9%中乱1
無振りメガガルーラはどうだん86.1%~101.6%低乱1
無振りカイリューれいとうビーム58.5%~69.6%確2マルチスケイル込み
H振りメガハッサムみずのはどう49.1%~58.1%高乱2
H振りエアームドはどうだん59.8%~70.9%確2ハイドロポンプでも確2
H振りバンギラスはどうだん100.4%~119.8%確1砂補正込み
無振りメガバンギラスはどうだん102.8%~121.1%確1砂補正込み
無振りガブリアスりゅうのはどう102.7%~121.3%確1
H振りカバルドンみずのはどう106.0%~125.5%確1D特化はハイドロポンプで低乱1
H振りトゲキッスれいとうビーム54.1%~64.5%確2
H振りヒードランみずのはどう84.8%~100.0%低乱1ハイドロポンプなら確1
H振りクレセリアあくのはどう54.6%~65.1%確2
H振りエルフーンれいとうビーム87.4%~104.1%低乱1やどみが型(H76振り)なら確1
D特化ブルンゲルあくのはどう52.1%~61.8%確2
D特化ナットレイはどうだん56.3%~66.2%確2
H振りシャンデラあくのはどう101.7%~119.7%確1
無振りサザンドラはどうだん101.7%~119.7%確1りゅうのはどうならH100振りまで確1
H振りギルガルドみずのはどう36.5%~43.7%確3+あくのはどうで確定

通常カメックス [編集]

スカーフしおふき型 [編集]

特性:げきりゅう/あめうけざら
性格:ひかえめ/おくびょう
努力値:CS252
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:しおふき/ハイドロポンプorなみのり
選択技:れいとうビーム/はどうだんorきあいだま/あくのはどう/りゅうのはどう

スカーフしおふきで奇襲するアタッカー。
メガカメックスの存在により、見せ合い時点での選出誘導にも期待できる。

特性はげきりゅうなら終始高威力の水技を撃てる。
あめうけざらならしおふきの威力を維持しやすく、雨補正も加われば更に強力だが、味方のサポートが必須。

受け型 [編集]

特性:げきりゅう/あめうけざら
性格:ずぶとい/おだやか
努力値:HB252orHD252ベース
持ち物:たべのこし/オボンのみ/カゴのみ
確定技:なみのりorねっとう
攻撃技:れいとうビームorこごえるかぜ/ミラーコート/ドラゴンテール/アクアジェット
補助技:てっぺき/どくどく/あくび/ねむる/まもる

BD100超え、弱点2つの耐久力を活かす。
習得技や耐性を考慮すると物理受け向き。特殊にもミラーコートや流し技で対抗できる。

B特化でA特化メガボーマンダのりゅうのまい→すてみタックルが6.3%の低乱1。
れいとうビームがあれば無振りでも反動ダメージ込みでほぼ落とせる。


対カメックス [編集]

注意すべき点
通常カメックス
スカーフしおふきや、げきりゅうで補強された水技が強力。
耐久力を活かしたねっとうやてっぺき、ミラーコートも厄介。
メガカメックス
性能優秀な波動技を高威力で撃ち分けてくる。独特の範囲により受けにくい。
耐久も上がっており、並の一致等倍技でタイマンを制するのは困難。
ダブルではねこだましとしおふきで一方的に展開・制圧されてしまう。
対策方法
通常カメックス
サブウェポンは低火力なので、水に強いポケモンは後出ししやすい。カプ・レヒレならあくびやドラゴンテールも無効。
スカーフや先制技持ちで先手を取れば、しおふきを撃たれる前に威力を下げられる。
メガカメックス
先述通り水/フェアリーには有効打が無く、マリルリなら起点にできる。
メガフシギバナドヒドイデも弱点を突かれにくく、やどりぎのタネやどくどくで受けられる。
ダブルではせいしんりょくやよびみず、ワイドガード持ちが有利。横のカミツルギには注意。

外部リンク [編集]