ガブリアス - ポケモン育成考察Wiki|第七世代(サン・ムーン&ウルトラサン・ウルトラムーン)

ガブリアス [編集]

No.445 タイプ:ドラゴン/じめん
通常特性:すながくれ(天気が「すなあらし」の時、回避率が1.25倍になる・すなあらしのダメージを受けない)
隠れ特性:さめはだ(接触技を受けると相手に最大HPの8分の1のダメージを与える)
体重  :95.0kg(けたぐり・くさむすびの威力80)

・メガガブリアス
タイプ:ドラゴン/じめん
特性 :すなのちから(天気が「すなあらし」の時、じめん、いわ、はがねタイプの技の威力が1.3倍になる
           すなあらしのダメージを受けない)
体重 :95.0kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
地面物理HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ガブリアス108130958085102600すながくれ/さめはだ
メガガブリアス1081701151209592700すなのちから
フライゴン80100808080100520ふゆう
ランドロス(化身)891259011580101600すなのちから/ちからずく
ランドロス(霊獣)89145901058091600いかく

ばつぐん(4倍)こおり
ばつぐん(2倍)ドラゴン/フェアリー
いまひとつ(1/2)ほのお/どく/いわ
いまひとつ(1/4)---
こうかなしでんき

ドラゴン×じめん」複合タイプを持つ600族ポケモン。
攻撃をはじめ全ての種族値が高水準で、高速・高火力アタッカーでありながら耐久力も併せ持つという非常にハイスペックなポケモンである。
無駄のない種族値配分、強力かつ補完に優れる一致技の性能ゆえ、初登場以降あらゆる世代・場面で活躍してきたスタンダードの代表格。

第7世代においては直接的な弱体化こそ受けていないものの、下記のように間接的にマイナスとなる要素が多い。

ドラゴン×じめんの一貫性が低下
強力なフェアリーの台頭により、最大打点であるげきりんが非常に撃ちにくくなった。
以前のガブリアスは、「高火力のドラゴン技を軸に、それを補完するじめん技を一致で使えるアタッカー」としての自己完結性が評価されていたが、今はむしろ、じめん技を軸に、リスク覚悟でドラゴン技を使うこともあるアタッカー」として主客が覆っている。
ドラゴン技の重要性が低下した以上、現在のガブリアスに期待される役割は他のじめんタイプでも担えるのが正直なところ。
単純なアタッカーとしても、「高火力一致技を使う際のリスクが高い」という問題は無視できない課題である。
第6世代ではフェアリーに隙を見せるリスクを天秤にかけてもげきりんによる瞬間火力を重要視されていたが、単純な高火力であれば新要素のZワザで誰でも出せるようになったこともあり、メリットに対して大きすぎるリスクが顕在化した。
環境の素早さラインの変化
かつてのガブリアスは、102という素早さ種族値の特異点を評価されていた。
直近の第6世代では、トップメタであるメガガルーラに確実に先手を取れるという強みに加え、メガボーマンダメガメタグロスにも相手がメガシンカするターンには先手で一致抜群が使えるという優位性があった。
しかし第7世代では、メガシンカの初速変更・サイコフィールド登場による先制技の弱体化などを受け、環境に求められる素早さの水準が激変した。
有り体に言えば、速いポケモンはより速く、そうでないポケモンは最速を諦めるケースが大幅に増加し、こだわりスカーフゲッコウガのような異様に速いポケモンが出現する一方、ランキング上位の100族・101族は素早さに性格補正をかけない個体が主流となっている。
これまで睨みを効かせていた100族近辺の過疎化により、絶妙な素早さは大きな評価点と呼べなくなっている。
「さめはだ」の発動機会の減少
使用されるポケモン層の変化・一部の専用Z以外は非接触であるZワザの登場に伴い、特性さめはだが活躍しづらくなった。
お互いが同時に倒れた場合の判定で、さめはだ側が負けになった弱体化点もある。

また、ガブリアスでは電気最メジャーのカプ・コケコに上から一致弱点を突かれるため、でんきの一貫切り枠としての信頼性も大きく低下した。
これらの理由から、地面枠として霊獣ランドロスカバルドンに席を奪われるシーンが目立つようになっている。

もっとも、依然としてスペックの高さは揺るぎなく、後出しの安定するポケモンは限られる。
特にS100以上かつほのおに耐性を持つためリザードンに無理なく睨みを利かせられるのはランドロスにはない長所となる。
また、ランドロスとは違いどくはがねほのお技のサブウェポン[1]を採用しやすい点はガブリアスの長所。
「つるぎのまい」からの「ほのおのキバ」でHB特化ナットレイも高乱数で一撃にできる。
新要素であるZワザとの相性も非常によく、メインウェポンのデメリット解消やサブウェポンの威力底上げによる苦手なポケモンへの奇襲が可能になった。
手放しでの採用は難しくなったものの、依然として高い対面性能を活かした活躍は望めると言える。
現状に即していない記述はノートに移動させました。



形態考察 [編集]

通常ガブリアス [編集]

102ある素早さによりリザードンメガガルーラをはじめとする100族付近の激戦区、101族の霊獣ボルトロスを抜けることが強み。
ただし概要部の通り環境の変化により絶対的な強みではなくなってきているのも事実。

すながくれ
砂嵐中に回避率が上がる。
効果は悪くないが、すなあらし状態でしか活かせない。
現実的な確率で戦術に組み込むには試行回数が必要だが、5ターンまたは8ターンの間しか効果を得られず、運の要素が大きすぎる。
基本は確実性のあるさめはだが優先される。
さめはだ
隠れ特性。接触した相手に1/8のスリップダメージを与える。
タスキ潰しに使える他、物理との対面性能を確保できる。
すなあらしではなくても常時活かせ、汎用性も高いことから基本的にこちら。

メガガブリアス [編集]

通常ガブリアスを基準とした火力を耐える耐久、上がったCを活かした両刀による崩しなど独自の運用ができる。
通常ガブリアスと違い、高い火力と耐久を活かしてのサイクル戦に向いている。
Sが下がるため環境での採用例は少ないものの、通常型にはない強みがある。
第七世代ではメガシンカターンからメガシンカ後の素早さを参照するため、特にS振り型の場合は注意。
通常の素早さ102のメリットが薄れつつあるため、第六世代より若干だが採用率は上がった。

すなのちから
じめんタイプの一致技の他、補完に優れたいわ技が強化される。場をすなあらし状態にする手間を考えると割に合わない気もするが、他の特性は無い。
メガシンカ前の特性について
メガシンカ前提の場合は交代で出てきた際も考え、接触技を撃ってきた相手にダメージを与えられるさめはだが推奨される。
すなあらし状態にする前提ならすながくれも一考。

技考察 [編集]

攻撃技タイプ威力命中効果解説
じしん100(150)100-タイプ一致技。高威力・広範囲。ダブルでは周囲全体攻撃。
げきりん120(180)100行動固定タイプ一致技。行動固定が痛い。フェアリーに起点化される恐れも。
がんせきふうじ6095素早↓100%追加効果が優秀。命中安定。
いわなだれ7590怯み30%S振りやこだわりスカーフなら怯みを狙える。ダブルでは相手全体攻撃。
ストーンエッジ10080急所ランク+1対虫・飛行。地面定番のサブウェポン。
ほのおのキバ6595火傷10%
怯み10%
炎4倍の鋼や鋼/飛行への打点。
どくづき80100毒30%対草・フェアリー。2倍では等倍じしんと大差無い。
ダブルなら単体2倍どくづき>複数等倍じしん
アイアンヘッド80100怯み30%対フェアリー。S振りやこだわりスカーフなら怯みを狙える。
じだんだ75(112)
150(225)
100条件付2倍タイプ一致技。主にダブルでの単体攻撃用に。グラスフィールド下で半減されない。
ドラゴンダイブなどの技が外れたり無効にされた後には高火力。
ドラゴンクロー80(120)100-タイプ一致技。デメリットは無いが威力不足。基本的にはげきりんが使いづらいダブル用。
変化技タイプ命中解説
つるぎのまい-攻撃を強化。きあいのタスキやドラゴンZ、みがわりとあわせて。
ステルスロック-サポート用。がんせきふうじやほえるとあわせて。
ほえる-起点回避技。ステルスロックと合わせたコンボにも。
みがわり-補助技対策。
+  折りたたみ

がんせきふうじは安定した削りに加え不足しがちな素早さを補填してくれる優秀な技。

準速ミミッキュに抜かされたくない場合は素早さ補正を選択。
種族値では負けているためミミッキュ側がS補正だと抜けない。とはいえミミッキュのS補正は多くないため抜けることも十分ありうる。

火力面はA無補正無振りでもH振りバンギラスをすなのちからじしんで確1、H4振りのメガバンギラスでもA204(無補正108振り)を確保すれば確1になる。
耐久と素早さを両立したいのなら火力の努力値を削ろう。

技考察
つるぎのまい
素早さが下がった代わりに耐久力が上がったため積みやすい。
自身より遅いポケモンには高耐久高火力で蹂躙できる。
ようきA252振りのA+2じしんでHB特化メガヤドランを96.5%の超高乱数二発。
同条件げきりんでHB特化クレセリアを確二。
じしん
攻撃補正A252振りのじしんでH252振りのみのギルガルドを87.5%の高乱数一発。
素早さ補正時A252振りだと37.5%の低乱数。
カバルドンでは特性すなのちからが発動するため致命傷を与えられる。
攻撃補正A252振り時、わんぱく H228 B140 D140のカバルドンを98.8%の超高乱数二発。
だいもんじorかえんほうしゃ
特攻に下降補正を掛けない無振りだいもんじはH252ナットレイを62.5%の中乱数一発。
確一狙いならだいもんじ、確二狙いならかえんほうしゃで。
また、同条件でH252テッカグヤはだいもんじで88.7%の高乱数二発。
2回連続で当てる必要があり、たべのこしややどりぎのタネで確定数をずらされる恐れがあるので注意。
めざめるパワー(氷)
ほぼ霊獣ランドロスピンポイント。
特攻無振りでH252ランドロスの混乱実を発動させることなく確二。
覚えさせておくとランドロスに受けられることに怯えることなく地震を扱うことができる。
りゅうせいぐん
メガボーマンダへの役割破壊技。
メガボーマンダはドラゴンタイプの攻撃技を採用しないことがほとんどで、メガガブリアスの高い防御により飛行技を確実に耐えて反撃できる。
ただし確一にするには特攻に多く努力値を割かなければならない。
参考までにH252メガボーマンダを確一にするには無補正C76振りが必要。
ブレイジングソウルビート前のジャラランガにも刺さる。耐久無振りジャラランガならC無振りでも確一。
げきりん
いかくが入った状態だと、無振りメガボーマンダにすら耐えられてしまう。
使う場合はつるぎのまいと組み合わせてじしん受けを突破する目的で採用したい。

素早さ調整

実数値努力値意味
112無補正S無振り無振り92族
118無補正S44振り4振りミミッキュ抜き
123無補正S80振り12振り100族抜き(12振りサンダー抜き)、準速キノガッサ抜き
135無補正S180振り最速70族抜き
144無補正S252振り準速92族、準速91族抜き(準速霊獣ランドロス抜き)
147S補正S172振り最速ギャラドス抜き
149S補正S188振り最速デンジュモク抜き、準速ミミッキュ抜き
154S補正S220振り準速100族抜き抜き(212振りだと準速100族と同速)
155S補正S228振り最速ドリュウズ抜き
158S補正S252振り最速92族

【ダブル】砂パメガシンカ型 [編集]

特性:さめはだ推奨→すなのちから
持ち物:ガブリアスナイト

ダブル用の砂パアタッカー。
メガシンカすることですなのちからにより岩・地面・鋼の技が強化される。
微妙な素早さはおいかぜ、でんじは、こごえるかぜ等でサポートしたい。

すなのちからでの火力
じしん:195/だいちのちから:175
いわなだれ:97/ストーンエッジ:130
アイアンヘッド:104/アイアンテール:130
パートナー候補
バンギラスカバルドンギガイアス
すなおこしですなのちからを発動。まもるを覚えさせておくとじしんを防ぐことができる。
ガブリアスを補う技を覚えさせておくとよい。
ふゆうドータクン
特性でじしんを受けない。ガブリアスが苦手なフェアリーこおりに強い。
エアームド
じしんを受けない。ガブリアスが苦手なフェアリーに強い。こおりは怪しいがおいかぜを覚える。

【ダブル】物理型 [編集]

性格:いじっぱり/ようき
努力値:AS252
確定技:じしん/いわなだれ
攻撃技:ドラゴンクローorドラゴンダイブ/どくづき/アイアンヘッド/だいもんじ
変化技:まもる/すなあらし/ほえる

特性に依存しない型。
高火力のじしん・いわなだれで、相手全体に負荷をかける。
ほえるはトリックルーム対策。

【ダブル】両刀型 [編集]

性格:むじゃき/うっかりや/ひかえめ/おくびょう
努力値:CS252 B4orA4
確定技:じしんorだいちのちから
攻撃技:りゅうせいぐん/いわなだれorストーンエッジ/どくづき/アイアンヘッド/だいもんじ
変化技:まもる/すなあらし/ほえる

メガシンカによって上がった特攻を活かせる。物理型と比べていかくやおにびの影響も受けにくい。


対ガブリアス [編集]

注意すべき点
A130からのタイプ一致げきりん・じしん。高火力かつ相性補完に優れる。
岩・炎などのサブウェポンや、くさ/フェアリー複合対策のどくづきも完備。
持ち物もきあいのタスキやこだわりスカーフ、Zクリスタルなど幅広く受けにくい。
激戦区100族を抜ける素早さを持ち、地面タイプによりでんじは無効。
耐久も高く、4倍弱点の氷技も、役割破壊程度のめざ氷などは調整次第で耐えられる。
速攻アタッカー型が大半だが、ステルスロック撒きやメガシンカも可能。
対策方法
一致技のドラゴン、地面には両方無効タイプが存在する。パーティ構築時点で地面、ドラゴンに一貫性を持たせないようにしておけばよい。
耐性も少なく、後出しもあまり効かないのでほぼ死に出しでしか出られない。
タイマンで勝てるポケモンを複数用意し、釘付けにするのが最善の方法であろう。
相手がつるぎのまいやがんせきふうじを使用してスカーフでないのを確認できたならS102以上のポケモンやスカーフ持ちで弱点を突くか高火力一致技で負担をかけられる。
+  折りたたみ

外部リンク [編集]


[1] 霊獣ランドロスでは毒技は特殊技である「ヘドロウェーブ」「ヘドロばくだん」、鋼技は命中不安定の「アイアンテール」しか覚えない。炎技に至ってはめざめるパワーのみ。