ゴチルゼル - ポケモン育成考察Wiki|第七世代(サン・ムーン&ウルトラサン・ウルトラムーン)

ゴチルゼル [編集]

No.576 タイプ:エスパー
通常特性:おみとおし(自分が場に出た時、相手の持ち物がわかる)
     かちき(相手に能力を下げられると特攻が2段階上がる) 
隠れ特性:かげふみ(相手は交代できなくなる)
体重  :44.0kg(けたぐり・くさむすびの威力60)
かげふみHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ゴチルゼル7055959511065490おみとおし/かちき/かげふみ
ソーナンス1903358335833405かげふみ/テレパシー
メガゲンガー60658017095130600かげふみ
かちきHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ゴチルゼル7055959511065490おみとおし/かちき/かげふみ
プクリン1407045855045435メロメロボディ/かちき/おみとおし
ミロカロス95607910012581540ふしぎなうろこ/かちき/メロメロボディ
ニャオニクス♀7448768381104466するどいめ/すりぬけ/かちき

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)むし/ゴースト/あく
いまひとつ(1/2)かくとう/エスパー
いまひとつ(1/4)---
こうかなし---

第五世代出身の単エスパーの一角。
無駄の少ない配分バランスを持ち、素早さ65も激戦区の中間を取る数値であり様々な調整が考えられる。

特性かげふみにより相手を拘束できるのが最大の特徴。
有利な相手を逃がさず倒す、火力の低い耐久型を積みの起点にするなど、相手側のサイクルを許さない強力な特性である。
メガシンカを必要とするメガゲンガーや習得技に制限があるソーナンスと違い、柔軟な動きができるのも嬉しい。
なお、とんぼがえりなどの交代技で対策される点は共通している。

シングルではなまけなかまづくりアイアント、ダブルではほろびのうた持ちとのコンボで使われることが多い。
ダブルバトルではいかく持ちに対して強く出られるかちきアタッカーの採用も視野に入る。

第七世代で登場したZクリスタルにはトリックが無効であり、Zワザが必中であるためかげぶんしんを絡めた戦法にも逆風が吹いている。


ネタ考察やマイナー考察こちらにあります。



特性考察 [編集]

おみとおし
場に出たときに相手の持ち物を確認できる。情報アドバンテージが取れれば型の予測もできるためおいしい。
とはいえおみとおしを持つポケモンは他にも数多く存在する。
また特性アナウンスがされるため、後者2つの特性でないことが相手にバレてしまうのも欠点。
かちき
能力低下でC↑↑。
いかくガオガエン解禁以降ダブルでは数を伸ばしており、上さえ取られなければ返り討ちにする事が可能。
USUMリーグシーズン12ではかげふみの半分程度(38.9%)という採用率を記録している。
同特性を持つニャオニクスには耐久・特攻で上回り、プクリンミロカロスとの差別化も容易。
実戦級の特性がかちきのみであるニャオニクスと違ってこちらはかげふみとかちきの双方を警戒させられる。
かげふみ
隠れ特性。ゴチルゼルの個性であり相手の交換をできなくする極めて強力な特性。
メガシンカするターンはかげふみが適用されないメガゲンガーと違い、場に出た瞬間発動するため相手に逃げられることがない。
さらにソーナンスと違って習得技や型に幅を持たせられるため、同特性持ちの他ポケモンとは全く別の動きができる。
シングルではアイアントとのコンボなど、有利な相手をキャッチして積み技で要塞化する動きが可能。
ダブルでは相手2体が対象となるため更に効果が強力になるが、アイアントとの組み合わせは機能しにくくなる。
ただし、トレース持ちとゴーストタイプには効果がないので注意。
かちきの存在からとんぼがえりで逃げるランドロスガオガエンを誘いにくく、ほろびのうたが通りやすい。

技考察 [編集]

攻撃技タイプ威力命中効果解説
サイコキネシス90(135)100特防↓10%タイプ一致技。性能安定。
サイコショック80(120)100-タイプ一致技。特殊受け対策。
シャドーボール80100特防↓20%対エスパー。ゴーストにも抜群。ノーマルに無効。
あくのはどう80100怯み20%対エスパー。ゴーストにも抜群。無効タイプ無し。
10まんボルト90100麻痺10%エスパー技とあわせて全18タイプに等倍以上。悪/飛行や鋼/飛行に。
エナジーボール90100特防↓10%バンギラスワルビアルに。
シグナルビーム75100混乱10%対エスパー・悪。悪への唯一の対抗手段。
めざめるパワー-60100-相性補完の炎・格闘や、4倍狙いで氷など。
はかいこうせん15090次ターン行動不能主にZワザ化で。ダブルバトルで多いガオガエンを倒す為に。
イカサマ95100-攻撃無振りでも使える攻撃技。
ミラーコート-100優先度-5高い特殊耐久を活かして倍返し。
変化技タイプ命中解説
でんじは90妨害技。あくのはどうと相性が良い。
トリック100メガネやスカーフとあわせて。おみとおし・かげふみと相性が良い。Z技化で素早さが2段階上昇。
いちゃもん100こだわりトリックとあわせて。
ちょうはつ100補助技対策。ミラーコートと相性が良い。
リフレクター-サポート用。味方の物理耐久を強化。
ひかりのかべ-サポート用。味方の特殊耐久を強化。
トリックルーム-サポート用。ダブルでの場作りに。
まもる-あまえる、めいそうとあわせて。
あまえる100相手の攻撃を半減。かげふみとあわせて物理を起点化。
めいそう-特攻・特防を補強。かげふみとあわせて全抜きを狙う。
かげぶんしん-回避率補強。かげふみとあわせて。必中のZワザに注意。
みがわり-何かと有用。でんじは・かげぶんしんと相性が良い。
ねむる-唯一の回復技。状態異常に強くなる。
ふういん-BW2配信限定技。ダブル向き。まもるやトリックルームとあわせて。かげふみで交代も許さない。

型考察 [編集]

かげふみ基本型 [編集]

特性:かげふみ
性格:ずぶとい/ひかえめ/おだやか
努力値:H252 BorCorD252
持ち物:こだわりメガネ/オボンのみ/くろいてっきゅうorこうこうのしっぽ/Zクリスタル
攻撃技:サイコキネシスorサイコショック/10まんボルト/あくのはどう/めざめるパワー(炎/氷/闘)/ミラーコート
補助技:トリック/トリックルーム/めいそう/でんじは/ねむる/ちょうはつ

有利な相手を拘束し、逃さずに狩る型。
くろいてっきゅう、こうこうのしっぽはトリックを採用する場合に。

かげふみ積み型 [編集]

特性:かげふみ
性格:ずぶとい/おだやか
努力値:H252 BorD252
持ち物:たべのこし/カゴのみ/エスパーZ
確定技:めいそう/ねむる
優先技:かげぶんしんorトリック
攻撃技:サイコショック/サイコキネシス/あくのはどう
補助技:まもる/みがわり/あまえる/ないしょばなし/ちょうはつ

シングルレートで最も多いゴチルゼル。
かげふみで有利な相手を拘束し、積み技を重ねがけして全抜きを狙う。
攻撃技は性能安定のサイコキネシス、特殊受けに強いサイコショック、無効化されず追加効果が強力なあくのはどうから選択。
めいそうは高い特防を活かせる。
ねむるによりどくどくを受け付けず、ポリゴン2を筆頭に打点の低いポケモンを一方的に拘束して積める。
第7世代でZトリックにより素早さ2段階上昇が可能になった。

高耐久低火力の相手を起点にできるので、それらを誘い出せるアタッカーを構築に入れておきたい。
また、アイアントのなまけ+なかまづくりとのコンボが強力かつ有名。
まもると積み技を交互に繰り返すことで完封可能。

【型サンプル】
めいそう/かげぶんしん/みがわりorちょうはつ/あくのはどう
タイプ不一致だが、無効タイプのないあくのはどうも候補。
PT単位での戦略として地面タイプを釣り出し、こだわりトリックする前提でふうせんの採用も考えられる。
(具体例:クレッフィを出してガブリアスを釣り出し、こだわりスカーフを押し付けてじしんで倒された後にふうせんゴチルゼルで捕える)

いちゃもん型 [編集]

特性:かげふみ
性格:おくびょう/おだやか
努力値:H236 S調整 余り耐久
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:いちゃもん/トリック/ねむる
選択技:サイコキネシス/10まんボルト/イカサマ/ちょうはつ

かげふみ×こだわりトリック→いちゃもんにより相手にわるあがきを強いて突破する型。
受けループ、クレセリアポリゴン2スイクンなどの高耐久低火力の相手のほか、
わるあがきによる自傷は特性マジックガードにも有効なため、ピクシーの処理に有効。
味方エースが全抜きする上で障害となるこれらのポケモンを特性かげふみで逃さず排除する。
ゴーストは元々遂行対象外のため、かげふみ無効は気にならない。

高耐久ポケモンの多くが所持するどくどくや、スイクンのねっとうでダウンしないようねむるもほぼ必須。
役割対象との対面を作り、トリック→いちゃもん→ねむる が行動フローとなる。

相手にみがわりをされる前にこだわりスカーフを押し付けるために素早さは全振りベース。
その上で、後出し→トリック→いちゃもん→ねむるをするまで相手の攻撃を耐えることを考慮し、仮想敵に合わせSを削って耐久調整する。
大半の高耐久ポケモンは特殊攻撃主体のため、特殊耐久に振った方が汎用性は増す。

選択技について
  • サイコキネシス
    他の候補技を採用する必要がない場合に採用する技。無難。
  • 10まんボルト
    エアームドピンポイントで採用される対受けループを意識した技。
    エアームド対面でこだわりトリックせずに10まんボルトでエアームドを処理することで、
    温存したこだわりアイテムでラッキーにこだわりトリックを決めることができる。
    無補正無振り10まんボルトでH振りエアームドを確2(割合:51.1%~60.4%)。
  • イカサマ
    起点化阻止に重きを置いた攻撃技。
    一体処理後に死に出しされる相手に非常に起点にされやすい型であるため、そのリスクを可能な限り緩和する。
    グロウパンチを撃ってきたメガガルーラにイカサマすることでこだわりハチマキファイアローのブレイブバード圏内に入れるなど。
    また、見せ合い時に選出を誘いやすいゴーストへの一応の有効打となる。
  • ちょうはつ
    起点化阻止に重きを置いた変化技。高耐久ポケモン相手にゴチルゼルを後出しした際、みがわりをされこだわりトリックできない場合に使用することで、
    その後の被害を最小限に抑える。攻撃技を採用できない。

【ダブル】滅びパ拘束型 [編集]

特性:かげふみ
性格:ずぶとい/のんき/おだやか/なまいき
努力値:H252 B252orD252or調整
持ち物:オボンのみ/カゴのみ/ラムのみ/メンタルハーブ
確定技:まもる
攻撃技:サイコキネシスorサイコショック/イカサマ/あくのはどう
補助技:トリック/トリックルーム/でんじは/ねむる/ちょうはつ/いやしのはどう/リフレクター/ひかりのかべ/マジックコート

主にダブルのほろびのうたパーティで、相手を逃がさないために使われる型。
ゴチルゼル自身はほろびのうたを覚えないので、隣のポケモンに使ってもらう。

滅びカウントが終わるまで耐える必要があるので努力値は耐久全振り。
防御特防どちらに重点を置くか、何らかの耐久調整をするかはパーティと相談。
素早さ↓の性格はトリックルーム対策兼、ほろびのうたで倒れる順序を後に回して勝ちやすくするため。

非常にちょうはつを受けやすい上、途中で交換出来ないので、何か一つは攻撃技を入れておいた方が無難。

【ダブル】かちき活用型 [編集]

特性:かちき
性格:なまいき/ひかえめ/れいせい/おくびょう
努力値:HC252 or CS252 or 調整
持ち物:エスパーZ/オボンのみ/半分回復実/こだわりスカーフ/こだわりメガネ/きあいのタスキ/いのちのたま/ビビリだま/各種Zクリスタル
確定技:サイコキネシスorサイコショック
攻撃技:あくのはどう/10まんボルト/エナジーボールorくさむすび/シャドーボール/はかいこうせん
補助技:まもる/トリック/トリックルーム/ちょうはつ

いかくがひしめくダブルでかちきを活かす型。
かちきそのものは強力な特性であり、特攻種族値も決して低くはないため、結構火力が出る。
ゴチルゼル=かげふみのイメージが強いので意表も突ける。

スキルスワップオドシシと組めば能動的にかちきを発動させる事も可能。
高耐久かつ通りのいい水技を一致で撃てるミロカロス、一致ハイパーボイスで全体攻撃の可能なプクリン辺りが同特性ではライバル。
同タイプのニャオニクス♀とは、火力や耐久力で差別化できる。

最速+ビビリだま(もしくはスカーフ)で122族のゲッコウガまで抜ける。
逆に最遅にしてトリックルームで運用するのもあり。

PGLシーズン12のデータを見ると、かちきで特攻上昇させつつ、超技等倍の相手をマキシマムサイブレイカーで突破する運用と思われる。

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