エアームド [編集]
No.227 タイプ:はがね/ひこう 通常特性:するどいめ(命中率を下げられない・相手の回避率上昇を無視して攻撃できる) がんじょう(一撃必殺技を受けない・HP満タン時に攻撃技でひんしになるダメージを受けても必ずHPが1残る) 隠れ特性:くだけるよろい(物理攻撃を受けると防御が1段階下がり、素早さが2段階上がる) 体重 :50.5kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
通常時 | はねやすめ時 | |
---|---|---|
ばつぐん(4倍) | --- | --- |
ばつぐん(2倍) | ほのお/でんき | ほのお/じめん/かくとう |
いまひとつ(1/2) | ノーマル/ひこう/ エスパー/ドラゴン/はがね/フェアリー | ノーマル/くさ/むし/いわ/こおり/ひこう/ エスパー/ドラゴン/はがね/フェアリー |
いまひとつ(1/4) | くさ/むし | --- |
こうかなし | どく/じめん | どく |
「はがね×ひこう」の優秀な複合タイプを持つポケモン。
それぞれの弱点をカバーし合っている好相性なタイプの組み合わせである。
4倍弱点もなく、耐性も多く、種族値と特性も役割とマッチしているので、多くの物理アタッカーを封殺できるスペックを持つ。
はねやすめを覚え、はがねタイプによりどく無効、特性「がんじょう」により一撃技無効と、様々な要素がその堅牢さを支えている。
いわゆる受けループパーティーの常連であり、裏に強力な特殊受けを控えさせサイクルを回すのに長けている。
長らく固有タイプであったが、第7世代より同タイプにテッカグヤが登場。
習得技のバリエーションと全体的なステータスで差をつけられ、自慢の物理耐久に関しても僅差にまで迫られている。
しかし、再生回復技のはねやすめを始めとしたテッカグヤの覚えない有用技を多数習得できる点は見逃せない。
汎用性ではテッカグヤに後れをとるものの、その崩されにくさを最大限活かした受けループのパーツとして一定の採用率を保っている。
- テッカグヤの覚えない有用な技
- ブレイブバード、フリーフォール、はねやすめ、ステルスロック、ふきとばし、ちょうはつ 等
特性考察 [編集]
- するどいめ
- ちいさくなるを使う相手に強くなるが、非常にピンポイント。
エアームドにそれらの処理を任せる必要性も少ない。
テッカグヤとの差別化をより明確にするためにも、他2つの特性を優先したい。 - がんじょう
- 一撃技が無効になるため、耐久型としての役割遂行をしやすくなる。
さらにHP満タンなら確実に一回の行動保証がつくことから、一致弱点技や特殊技に対してもある程度保険になる強力な特性。
アタッカー運用する場合もきあいのタスキに頼らずに行動できるので使いやすい。
当然、かたやぶりで貫通される。同特性持ちの大半は物理型なので一発で落ちることはまず無いが、一撃技とメガデンリュウには要注意。 - くだけるよろい
- 隠れ特性。接触・非接触問わず物理技を受けるとBが1段階下がりSが2段階上がる。
持ち味の防御力を削ることになるので耐久型では完全に候補外。
おいかぜサポートやアタッカー型では上手く発動できれば優位に立てる可能性がある。
ただし、がんじょうが無いので有利な相手を見極める必要がある。
スキルリンク等にも注意が必要。
技考察 [編集]
攻撃技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ブレイブバード | 飛 | 120(180) | 100 | 反動1/3 | タイプ一致技。くだけるよろいやスカーフアタッカーのメインウェポン。 おいかぜ発動後の自主退場にも利用可能。 | |
ゴッドバード | 飛 | 140(210) | 90 | 急所+1 怯み30% | タイプ一致技。飛行技最大威力だが、道具依存と命中不安なのが欠点。 パワフルハーブよりもヒコウZを持たせて ファイナルダイブクラッシュ(威力300)にする方が安定する。 | |
ドリルくちばし | 飛 | 80(120) | 100 | - | タイプ一致技。耐久型での飛行技。反動を嫌うならこちらもメインウェポン候補。 | |
つばめがえし | 飛 | 60(90) | 必中 | - | タイプ一致技。のろいと併せちいさくなるラッキーを役割に入れる場合のみ採用される。 | |
フリーフォール | 飛 | 60(90) | 100 | - | タイプ一致技。主にダブルにおけるコンボ成立のお供に。 | |
アイアンヘッド | 鋼 | 80(120) | 100 | 怯み30% | タイプ一致技。いわ、フェアリーに有効。相手が遅い場合怯みもある。 教え技。 | |
はがねのつばさ | 鋼 | 70(105) | 90 | 防御↑10% | タイプ一致技。PPが多いので長期戦に向いている。 | |
いわなだれ | 岩 | 75 | 90 | 怯み30% | 岩4倍に対してや、アローラガラガラなどに対する牽制。 こだわりスカーフやくだけるよろいであれば怯み狙いも。 | |
がんせきふうじ | 岩 | 60 | 95 | 素早↓100% | いわなだれよりも命中が高く、相手の素早さを奪えるのが利点。 | |
フェイント | 無 | 30 | 100 | 優先度+2 | 唯一の先制技。耐久型に入れる技スペースはないのでアタッカー用。 まもる・みきりのスカし、ゴースト以外へのとどめの一撃に。 | |
変化技 | タイプ | 命中 | 効果 | 備考 | ||
はねやすめ | 飛 | - | 回復技 | 耐久型なら必須。先攻で回復すると地面や格闘が刺さるので注意。 | ||
ステルスロック | 岩 | - | 交代時ダメ | ダメージ源の一つ。高い流し性能と高シナジー。 | ||
まきびし | 地 | - | 交代時ダメ | 3回撒くとHPを1/4削れる。飛行タイプ・ふゆうには無効。 | ||
ふきとばし | 無 | - | 強制交代 | ステルスロックと併せダメージ源。起点化阻止を兼ねる。 | ||
ちょうはつ | 悪 | 100 | 変化技封じ | 耐久相手に。 | ||
どくどく | 毒 | 90 | 猛毒 | 耐久相手に。 | ||
つるぎのまい | 無 | - | 攻撃↑↑ | アタッカー用。 | ||
ボディパージ | 鋼 | - | 素早↑↑ | くだけるよろいやこだわりスカーフを使わない場合の、S上昇手段とけたぐりダメージ軽減。 | ||
のろい | 霊 | - | AB↑S↓ | 物理アタッカーに圧力をかけ、物理アタッカーを確実に流す技。 | ||
てっぺき | 鋼 | - | 防御↑↑ | 主につるぎのまいドリュウズ対策。教え技限定。 | ||
おいかぜ | 飛 | - | 素早2倍 | がんじょうとブレイブバードとの相性に優れる。教え技限定。 | ||
ねごと | 無 | - | - | キノガッサ対策。 |
- フリーフォールについて
- 体重200kg以上のポケモン及び、飛行ポケモンに無効。また、じゅうりょく下では使用不可。
シングルではたべのこしの回復量を増やす、どくどくでダメージを稼ぐ、などターン稼ぎとしての用法が考えられるが優先度は低い。拘束効果が活きるダブル向け。
型考察 [編集]
物理受け型 [編集]
特性:がんじょう
性格:わんぱく/ずぶとい
努力値:HP252 防御252
持ち物:ゴツゴツメット
確定技:はねやすめ
選択攻撃技:ドリルくちばし/アイアンヘッド/がんせきふうじ
選択変化技:ちょうはつ/てっぺき/どくどく/ふきとばし/ステルスロック
エアームドの基本となる物理受け構成。地面、ドラゴン、飛行、無、鋼、格闘、草、虫あたりの物理アタッカーに後出しする。
ラッキーやバンギラスといった特殊耐久の高いポケモンと組み合わせて
相手をじわじわと削る「受けループ」という戦術がとられることも多い。
持ち物はエアームドのダメージ源となるゴツゴツメットが基本。
火力に乏しいエアームドでは相手後続への負荷が少なく、
ゴツゴツメットで物理アタッカーを削ることなしにダメージレースを制すのは難しい。
物理攻撃技を採用しない場合はわんぱくにする理由がないのでいばる対策になるずぶといも候補。
のろい採用型 [編集]
特性:がんじょうorするどいめ
性格:わんぱく
努力値:HP252 防御252
持ち物:ゴツゴツメット
確定技:はねやすめ/のろい/つばめがえしorドリルくちばしorアイアンヘッド
選択技:ちょうはつ/どくどく/ふきとばし
物理受けの一種だが目的が異なるため別記。
のろいの採用目的は
- 地面AT相手に後手ではねやすめ
- 積みATを確実に流す
- 対ラッキー
あくまで抜くためではなく流すためののろい。
ちいさくなるラッキーを確実に流すため、がんじょう×つばめがえしか、するどいめ×ドリルくちばしorアイアンヘッドで命中を優先する。
のろいの素早さ低下はじしんに後手を取れるなど多くの場合有利に働くが、かみなりパンチ持ちのローブシンに対しては不利。
ステロ撒き型 [編集]
特性:がんじょう
性格:ようき
努力値:攻撃252 素早さ252
持ち物:レッドカード/メンタルハーブ
確定技:ステルスロック
優先技:ブレイブバード/ふきとばし
選択攻撃技:がんせきふうじ/アイアンヘッド/フェイント
選択変化技:どくどく/ちょうはつ/はねやすめ
先発に繰り出し場作りをするエアームド。
素早さ振りはSに振らない80~100族あたりを抜くことで、行動回数を増やすことが目的。
レッドカードを持つことでステルスロックを撒いた初手に相手が積んでこようががんじょうで耐えて流せ、
その他ステルスロックのダメージ稼ぎや更なる行動の可能性を作ることができる。
物理アタッカー型 [編集]
特性:がんじょう
性格:ようきorいじっぱり
努力値:攻撃252 素早さ252orHS調整
持ち物:ヒコウZ/ラムのみ/こだわりハチマキ/じゃくてんほけん
確定技:ブレイブバードorドリルくちばし/アイアンヘッド
選択攻撃技:いわなだれorがんせきふうじ/フェイント/つじぎり/ゴッドバード(ヒコウZ限定)
選択変化技:どくどく/ちょうはつ/はねやすめ/つるぎのまい/ボディパージ
基本的にアタッカーとして育てる場合は持ち前の耐久を犠牲にするため、単体での運用は難しい。
素の火力がそれほど大きくないのもあり、火傷や麻痺などの状態異常対策はほぼ必須。
後ろにこちらの弱点を流せるポケモンがいると安定感はかなり増す(ガブリアスなど)。
ゴッドバードを採用する場合、命中や威力、トリックやはたきおとすの事を考えるとパワフルハーブよりもヒコウZの方が撃ち逃げに向いている。
スカーフ型 [編集]
特性:がんじょう
性格:ようき
努力値:攻撃252 素早さ252 残りHP
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:ブレイブバード
選択攻撃技:アイアンヘッド/いわなだれ/つじぎり/がんせきふうじ
選択変化技:ステルスロック
低耐久の高速ポケモンを狩るのが最大の役割。こだわりスカーフ自体読まれづらいため、相手の意表を突ける。
こだわりすりかえorトリックにも強いが、はたきおとすには要注意。
ステルスロックは受けや昆布型の偽装を考えるなら採用の価値は十分にある。
いたずらごごろやスカーフ持ちでもない限りはちょうはつ前に撒ける。
最速で130族抜き、準速だと115族(チラチーノ、スターミー等)と同速。
くだけるよろい型 [編集]
特性:くだけるよろい
性格:いじっぱりorようき
努力値:攻撃252 素早さ&HP調整
持ち物:こだわりハチマキ/いのちのたま/ゴツゴツメット
確定技:ブレイブバードorドリルくちばし
選択攻撃技:アイアンヘッド/いわなだれ/つじぎり/がんせきふうじ/フェイント
選択変化技:ちょうはつ/つるぎのまい
S2段階上昇でこだわりスカーフ以上の効果が見込める。
素の火力を求めるならいじっぱり、耐久を残したい場合はようきで調整する事になる。
火力面強化のこだわりハチマキやいのちのたまの他、特性発動時にがんじょうやタスキを潰せる可能性を持つゴツゴツメットも選択肢に。
特殊に対してはがんじょう持ちよりも弱くなっている上、物理相手でも特性発動後に先制技や一致弱点で落とされる危険性がある
(特にギルガルドのかげうちやメガガルーラのふいうち等)ので注意。
いじっぱりの場合はS172、ようきの場合はS92で、どちらも実数値112。
特性発動後は224となりようき最速のフェローチェ(実数値223)を抜ける。
残りの努力値はHP振りが妥当。どちらも残りを全振りすると奇数(いじっぱり実数値151、ようき実数値161)になる。
対エアームド [編集]
- 注意すべき点
- 鋼/飛行の優秀な耐性と高い物理耐久が武器。
特にだいもんじの採用率が減ったことで、メジャーなガブリアスをより安心して受けられるようになった。
物理受けのイメージが強いものの、のろいを積む鈍足アタッカーや、こだわりスカーフ&くだけるよろいの高速アタッカーも存在する。
- 対策方法
- 確実に仕事をさせないためにちょうはつが有効。
物理受け型なら特殊耐久はさほどでもないので、ヒートロトムやシャンデラといった、
電気もしくは炎の特殊アタッカーなら大抵がんじょうで耐えられるが楽に突破できる。
ジバコイル・レアコイルなら特性じりょくにより特殊受けに交代されず、ジバコイルの特化ボルトチェンジかレアコイルのC154 10まんボルトでH252D4振りを確1。
また、アタッカー型でもそこまで火力があるわけでもない。それなりに物理耐久があるポケモンならしっかり受け切れる。
ステルスロックでがんじょうを潰すのも良いが、一撃必殺技無効の効果までは潰せない。
運が絡むが特性かたやぶりを持つドリュウズやカイロス、オノノクスは一撃必殺技でも対処可能。