スピアー [編集]
No.015 タイプ:むし/どく 通常特性:むしのしらせ (HPが1/3以下のときに虫タイプの技の威力が1.5倍になる) 隠れ特性:スナイパー (攻撃が相手の急所に当たった際のダメージが2.25倍になる) 体重 :29.5kg (けたぐり・くさむすびの威力60) ・メガスピアー タイプ:むし/どく 特性 :てきおうりょく (自分の使うタイプ一致技の威力が2倍になる) 体重 :40.5kg (けたぐり・くさむすびの威力60)
初代出身のむし×どくタイプの一体。
序盤ポケモンの例に漏れず低種族値だが、第六世代でメガシンカを獲得。
ASの飛躍的な上昇と特性てきおうりょくにより、全ポケモン中最高火力のとんぼがえりをはじめとする高速アタッカーになる。
第七世代ではメガシンカの仕様変更により、初ターンからS145で動けるようになり、使い勝手が向上。どくタイプ最速となる。
サイコフィールドの登場でファイアローを筆頭とした先制技持ちが減少したのも追い風。
一方、これらが要因となって素早さインフレは激化し、環境には高速アタッカーが蔓延。
本来有利なゲッコウガやカプ・テテフとの対面でも、スカーフを持たれると逆に縛られてしまう。
一致技を半減以下にされる毒・鋼の増加も懸念事項。特にドリルライナーも無効のテッカグヤは難敵である。
むしタイプの高速物理アタッカーとしてはフェローチェがライバルとなる。
A種族値自体は勝るものの、高威力のとびひざげり、広範囲のれいとうビームを扱え、S種族値が高いあちらの方が攻撃性能は高い。
メガシンカ枠を消費しない、持ち物を選べるなどこちらには無いメリットもあり、汎用性でも劣り気味。
とんぼがえりの火力や一致毒技による対フェアリー性能、最低限はある特殊耐久などに強味を見出したいところ。
形態考察 [編集]
通常スピアー [編集]
全体的に能力が低く、種族値がほぼ上位互換のメガスピアーの壁が厚い。
持ち物を選べる利点はあるが、ハチマキでも不一致技の火力が僅かに上回る程度。珠やスカーフでは劣化となる。
タスキを持たせるにしても、むしのしらせやがむしゃらとコンボを狙うならペンドラーとの差別化が必要になり、
おいかぜ・どくびし+とんぼがえりのサポートも、Sが高いモルフォンの方が適任といえる。
以上の点から、通常型での採用例は極めて少ない。
考察は雑記wikiにあります。
- むしのしらせ
- 通常特性。HP低下時しか発動せず、対象もむし技のみと限定的。より優れた種族値を持つライバルの存在も気がかり。
とはいえ使用頻度の高い一致技を補強でき、タスキやみがわりで手軽に発動可能なため、下記のスナイパーよりは使いやすい。
- スナイパー
- 隠れ特性。こちらは常時発動し、攻撃技は全て対象になる。同タイプのアリアドスにもSで勝る。
しかし急所に当たる確率は1/24と非常に低く、アリアドスと異なりクロスポイズンやつじぎりを覚えない。
きあいだめやZおいかぜとあわせても、確定急所を狙える技はドリルライナーのみなので、実用性に欠ける。
メガスピアー [編集]
元々低いCを下げることで、種族値上昇幅が130に増加。更にその全てをASに配分。
結果として、A150・S145という尖鋭で無駄の無いステータスを得る。
加えて特性てきおうりょくを獲得し、全ポケモン中最大火力のとんぼがえりによりサイクルを回せるのが強烈な個性。
その火力指数は無補正A振りで28,280と高く、A特化メガハッサム(23,310)や霊獣ランドロス(15,120)と比較しても圧倒的な数値を誇る。
一方、彼らと異なり防御面には難がある。
何度もサイクルを回すほどの耐久・耐性を持たず、ステルスロックにも弱い。
そのため、とんぼがえりの火力に反してサイクル戦への適性はいまひとつ。
カプ系を中心としたフェアリーキラー、とどめばりからの全抜きなどの役割も持たせ、高いASを最大限活かしたい。
- てきおうりょく
- タイプ一致補正が1.5倍→2倍(約1.33倍)になる。
同特性持ちの中で最もA種族値が高く、複合タイプなので恩恵は大きい。
ただし一致技の一貫性は低く、高威力の大技にも乏しい。
- メガシンカ前の特性について
- メガシンカ前提の場合は、どちらでも問題無い。
強いて言うなら、むしのしらせはトレース対策になる。
技考察 [編集]
型考察 [編集]
メガスピアー [編集]
特性:むしのしらせ/スナイパー→てきおうりょく
持ち物:スピアナイト
基本型 [編集]
性格:ようき(推奨)/いじっぱり
努力値:A252 S252or耐久調整 残りS
確定技:とんぼがえり/どくづき
優先技:ドリルライナー/はたきおとす
選択技:シザークロスorミサイルばり/つるぎのまい
序盤は先制とんぼがえりで負荷をかけつつサイクルを回し、終盤は削れた相手を上から一掃する。
他のスカーフ持ちのポケモンでも同じ戦法を採れるが、とんぼがえりの火力の高さが特徴。
等倍なら無補正A振りで無振りガブリアスやH振りウォッシュロトムを半分以上削れる。
メガシンカの仕様変更でまもる抜きの運用も可能になり、攻撃性能が向上。とんぼがえり+αで仕留められる相手も増えた。
毒タイプとしてはAS最高値であり、スカーフやタスキ以外のカプ・コケコを先制確1にできる。
ただし準速だと最速カプ・コケコを抜けないため、性格はようき推奨。カプ・レヒレもH振りまでなら無補正A振りのみで確1。
最速でもスカーフ持ちの準速カプ・テテフや最速80族には抜かれるが、準速霊獣ランドロスまでは安泰。
Sを削って耐久に回せば先制技に強くなるものの、かなりの努力値を要する。
例としてA特化メガクチートのふいうちはB132振りでようやく確2。
味方の壁張りやサイコフィールドなどで対策する方が効率的だろう。
とどめばり採用型 [編集]
性格:ようき(推奨)/いじっぱり
努力値:A252 S252or耐久調整 残りS
確定技:とどめばり/どくづき
優先技:ドリルライナー/とんぼがえり
攻撃技:シザークロスorミサイルばり/はたきおとす
第七世代で大幅強化されたとどめばりを使う型。
手負いの相手を上手く仕留めて全抜きを目指す。
とどめばり自体が一致補正込みで威力100となるため、比較的余力のある相手でも発動圏内に入る。
具体的には無補正A振りで無振りゲッコウガを確1、無振りカプ・テテフに55.1%~66.2%。
追加効果が発動すれば同条件どくづきでH振りメガフシギバナを確1と、高耐久の相手でも止まらない。
状況によっては、早い段階でとどめばりからの無双を狙えることも。
ただしとどめばり成功後でも、一致技半減以下のポケモンや高火力の先制技持ちを出されると流されてしまう。
そのため、序盤は基本型同様とんぼがえりで削りを入れつつ偵察し、相手の手の内を把握しておきたい。
その上でこれらの苦手なポケモンを対策する必要があり、サブウェポンや後続の選択は非常に重要となる。
削り役としてはオオスバメ@タスキが優秀。
タスキで耐えて1体倒してから、更にもう1体がむしゃらで削ってメガスピアーに繋ぐことができる。
きもったまやねっぷうにより、ゴーストや鋼も対処しやすい。
対スピアー [編集]
- 注意すべき点
- 高いASと特性てきおうりょくによる一致技が強烈。
序盤はとんぼがえり、有利対面ではどくづき、疲弊した相手にはとどめばりを撃ち分けて攻めてくる。
相性補完のドリルライナー・はたきおとすにも注意が必要。
- 対策方法
- 攻撃範囲は狭く、倒せないと判断した相手からはとんぼがえりで退くことが多いので、
一致技に強く、後続にも一貫する技を持つポケモンなら流しつつ負荷をかけられる。
代表例がテッカグヤ。サブのドリルライナーも無効で、やどりぎのタネやヘビーボンバーを撃てる。
物理耐久が非常に低く先制技も有効だが、サイコフィールドなどで対策されやすい。
とどめばりが決まると全抜きされかねないため、削れたポケモンを迂闊に鉢合わせさせないように。