レックウザ - ポケモン対戦考察まとめWiki|第七世代(サン・ムーン&ウルトラサン・ウルトラムーン)

レックウザ [編集]

No.384 タイプ:ドラゴン/ひこう
特性:エアロック(互いのポケモンが天候の影響を受けなくなる)
体重:206.5Kg(けたぐり・くさむすびの威力120)

・メガレックウザ
タイプ:ドラゴン/ひこう
特性 :デルタストリーム(戦闘に出ている間、天候が「らんきりゅう」になる)
体重 :392.0kg(けたぐり・くさむすびの威力120)
能力比HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
レックウザ105150901509095680エアロック
メガレックウザ105180100180100115780デルタストリーム
類似両刀竜HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
メガレックウザ105180100180100115780デルタストリーム
ウルトラネクロズマ971679716797129754ブレインフォース

ばつぐん(4倍)こおり
ばつぐん(2倍)いわ/ドラゴン/フェアリー
いまひとつ(1/2)ほのお/みず/かくとう/むし
いまひとつ(1/4)くさ
こうかなしじめん

第3世代の禁止伝説で、第6世代にてメガシンカを獲得した「ドラゴン×ひこう」複合ポケモン。
メガシンカの条件は専用技「ガリョウテンセイ」の習得のみで、メガストーンなし・持ち物自由でメガシンカできることが最大の個性。ただし、Zクリスタルとのみ両立できない。
780もの驚異的な種族値合計に火力アイテムやきあいのタスキ・こだわりスカーフを持たせて運用できるため、スペックは全ポケモン中でも群を抜くものとなる。
メガシンカにより得られる専用特性デルタストリームも極めて有用で、元々高水準な耐久が耐性強化により補強され、ゲンシカイキ勢の上位天候を上書きできるのも重宝する。
ひこう版インファイトである上記のガリョウテンセイ、高威力先制技のしんそくを筆頭に数々の攻撃技・変化技を備え、出場可能なルールでは最高峰のアタッカーとしてトップクラスの採用率を誇る。

数少ない欠点を挙げるとすれば、メガシンカ枠と禁止伝説枠を1匹で消費してしまうことだろう。
完全制限なしなら大きな問題になりにくいが、ポケモン竜王戦やGSルールのような禁止伝説枠の数に制限がかかるルールでは構築難易度が高くなる。
他の禁止伝説のようにメガシンカポケモンと組ませることができないため、構成は比較的限られ、レックウザ1匹にエースを任せる構築になりがちである。
ゆえに、貴重な禁止伝説枠は他に割き、レックウザに当たるパーツは技構成や運用の似たメガボーマンダで代用するような構築も見られ、これほどの性能を持ちながら手放しに採用できるポケモンとも言い切れないのが事実である。
採用の際には、コストの重さに見合う活躍ができるようしっかり構築を練り上げたいところ。

第7世代ではマギアナカプ・コケコミミッキュなど苦手となるフェアリータイプに強力なポケモンが多数追加されている。
とはいえ、ひこうタイプとしての性質が強いレックウザにとっては大きな向かい風とは言えず、立ち回りや取り巻き次第で十分に攻略可能。
ミミッキュに止められるのはレックウザに限った話ではないが、軸としたパーティーを組む際には意識を向けたいところ。

USUMで登場したウルトラネクロズマはレックウザより素早いドラゴンであり厄介だが、例によってアイテムや戦術次第で倒しようはいくらでもあり、大きな脅威とは呼びがたい。
ステータスが似ているため競合相手に挙げられることもあるが、タイプや持ち物の自由度など差異が非常に多く、実際には差別化を意識する必要はない。



形態考察 [編集]

通常レックウザ [編集]

他のメガシンカポケモンと異なり、レックウザはメガシンカ後もZクリスタル以外の持ち物を自由に持てるので、通常型を使う利点は非常に限られる。
どうしてもレックウザでZワザを使いたい、あるいは他のポケモンにメガシンカ枠を譲りたい場合を除いては、基本的にメガシンカで運用すべきである。
※Zおいわい型はノートにあります。

エアロック
ノーてんきと同じ効果。
自分が出ている間、場の天候を無効にする。
上位天候特性に対してもしっかり効果を発揮するので、一応覚えておくと良い。

メガレックウザ [編集]

攻撃面の強化のほかSが115まで上り禁止伝説ポケモンの中でも屈指の速さとなる。
特性により4倍弱点がなくなり、任意のタイミングでメガシンカできるのでゲンシカイキ天候を一方的に上書き可能とデメリットはない。またメガシンカ前の特性により天候を無効にできるのできあいのタスキとの相性がよい。
ただし、ゲンシカイキ勢に再び天候を取り返されるようになる点には留意。

なお、メガレックウザは仕様によりZワザとの両立が不可能である。メガシンカ条件を満たしていてもZワザのコマンドが優先される。

デルタストリーム
場の状態を「らんきりゅう」にする。
・天候扱い。「エアロック」「ノーてんき」で無効化される。
・特性「デルタストリーム」を持つポケモンが場に居る間だけ発動し続ける。持続ターンは無限で、退場すると即座に消える。
・特性「おわりのだいち」「はじまりのうみ」を除き天候の上書きは不可能。
・ひこうタイプが弱点とする攻撃(でんき,こおり,いわ)の威力がひこうタイプに対して1/2になる。(4倍弱点なら2倍弱点になるの意)
これはダブルなどでは敵味方全ての攻撃に適用される。

技考察 [編集]

物理技タイプ威力命中効果解説
ガリョウテンセイ120(180)100BD↓専用技。強力なメインウェポン。性能は飛行版インファイト。
メガシンカに必要なので特殊主体であっても必須。
げきりん120(180)100行動固定
+混乱
やや扱いづらい物理メインウェポン。フェアリーで止まる。
ドラゴンクロー80(120)100-リスクなしの安定ドラゴン技。げきりんと選択。
しんそく80100優先度+2唯一の先制技。他の禁止ドラゴンで覚えるのはジガルデのみ。
Vジェネレート18095BDS↓過去作配布版限定。最高火力の炎技。撃ち逃げ用に。
プレシャスボール+通常色の時点で所持バレする点には注意。
じしん100100-一致技を半減する鋼に有効で、範囲・命中ともに優れる。
ゲンシグラードンにも。
ストーンエッジ10080急所率+1氷相手に抜群だが、飛行相手だとデルタストリームにより複合タイプ次第で等倍になることも。
いわなだれ7590怯み30%命中安定。りゅうのまいとセットで怯みも。ストーンエッジとの選択。
たきのぼり80100怯み20%ゲンシグラードンピンポイント。
かみくだく80100防御↓20%ルナアーラへ。A↑補正極振りかつ1.5倍以上の強化要素でファントムガードごと確定1発。
特殊技タイプ威力命中効果解説
りゅうせいぐん130(195)90特攻↓↓ドラゴン技最高火力。
りゅうのはどう85(127)100-命中安定で能力低下も無いが、威力は控えめ。
オーバーヒート13090特攻↓↓撃ち逃げに最適。
だいもんじ11085火傷10%オーバーヒートとの選択。居座るならこちら。
かみなり11070麻痺30%命中が不安定だが高威力。特性により雨でも必中にならず、デルタストリームで威力が弱められる場合もある。
10まんボルト90100麻痺10%命中安定。
だいちのちから90100特防↓10%対鋼に。範囲は広い。
れいとうビーム90100凍り10%ドラゴンにしては珍しく氷技を覚える。4倍ドラゴンなどに。
ふぶき11070凍り10%高威力だが命中不安。特性により霰での命中補強もできない。
エアスラッシュ75(112)95怯み30%タイプ一致技だが威力は控えめ。りゅうのまいかでんじはがあれば怯みの範囲が広がる。
きあいだま12070特防↓10%鋼や岩に。H252振りディアルガにいのちのたま以上なら確1。
なみのり90100-対ゲンシグラードン。ダブルだと味方を巻き込む点には注意。
変化技タイプ命中効果備考
りゅうのまい-攻撃↑
・素早↑
速度補強と火力補強になる。これも他の禁止ドラゴンにない強み。
つるぎのまい-攻撃↑↑素早さより攻撃に重点を置くなら。
でんじは90麻痺アタッカーの場合技スペースはないが便利な補助技。
  • その他
    フェアリー対策になりそうなアイアンヘッドだが、等倍ガリョウテンセイのダメージを上回ることが無い。
    ガリョウテンセイを半減する鋼・フェアリー、岩・フェアリー、電気・フェアリーには全てじしんが抜群なので採用されない。
    また、ポケモンセンタースカイツリー店のオープンを記念して配布された色違いのレックウザはおいわいを覚えている。
    Zワザ化すれば全能力を1段階上げる事ができるが、仕様上メガシンカとの両立が不可能なため、メガレックウザを諦めなければならない。

型考察 [編集]

メガレックウザ [編集]

積みエース型 [編集]

性格:ようきorむじゃきorいじっぱり
努力値:AS252
持ち物:きあいのタスキ/いのちのたま/ラムのみ/おうじゃのしるし(なげつける)
確定技:つるぎのまいorりゅうのまい/ガリョウテンセイ
優先技:じしん/しんそく
選択技:げきりんorりゅうせいぐん/たきのぼりorなみのり/だいもんじorオーバーヒートorVジェネレート/なげつける(おうじゃのしるし)

メガレックウザの制圧力を活かした型。
きあいのタスキならば安全に積むことができるためタイマン性能に優れ、いのちのたまならばつるぎのまいからのガリョウテンセイでHBスイクンが確1、HBクレセリアが乱1、HBルギアが乱1という凄まじい火力を出せるため崩し性能に優れる。
他のポケモンでステルスロックを事前に撒いてやれば、受けきれるポケモンはほぼ存在しないと言ってよい。

つるぎのまいとりゅうのまいを両方習得するため、好みの方を採用するとよい。
素早いポケモンの上を取ることを意識するならりゅうのまい、高い耐久力のポケモンを突破することを意識するならつるぎのまいといったところ。
Sは115と高いので、どちらを選択しても上手く動かせれば大きくアドバンテージが取れる。

優先技としては、ガリョウテンセイと攻撃面で相性のよいじしんや先制技のしんそくなど。
ドラゴン技を採用する場合、特に相手の禁止伝説ドラゴンを想定するなら、りゅうせいぐんの方が往々にして小回りがきく。
下降補正無振りでもラティオスの無補正C252りゅうせいぐんと同等の火力は出るので、ドラゴンタイプのポケモンを沈めるならこれで十分だろう。

両刀型 [編集]

性格:むじゃき/せっかち
努力値:AS252orCS252
持ち物:きあいのタスキ/いのちのたま
確定技:ガリョウテンセイ
優先技:りゅうせいぐん/だいもんじorオーバーヒート
選択技:しんそく/じしん/たきのぼりorなみのり/ほえる

あえて積み技を選択せず、広い攻撃範囲を駆使して戦う。
メガシンカに必要なガリョウテンセイは確定のため、特殊主体でもガリョウテンセイは使うことになる。
とはいえ、無補正無振りメガレックウザのガリョウテンセイは攻撃特化ホウオウのブレイブバードと同威力なので火力は十分といえよう。

ややピンポイント気味であるが、なみのりを選択するとゲンシグラードンを後出しから狩れるようになる。
AもCも180なので、採用するパーティと相談して技を埋めるとよいだろう。

特殊主体で使う場合は、ゼルネアスの起点にならないように注意。
ほえるなど補助技を採用するのもあり。

スカーフカイオーガに対しては後出し→メガ後ガリョウテンセイ+しんそくで対応できるものの、
むじゃきではしおふきを2回耐えきれないのでせっかちにする必要あり。

こだわりハチマキ型 [編集]

性格:ようき/いじっぱり
努力値:AS252 D4
持ち物:こだわりハチマキ
確定技:ガリョウテンセイ
優先技:じしん/しんそく
選択技:げきりん/Vジェネレート/ストーンエッジ/たきのぼり

メガシンカ後の特性デルタストリームにおける耐性向上を軸にサイクル戦を想定した型。
全抜き性能こそ落ちているものの、相手に与える負担は凄まじい。

A特化ハチマキガリョウテンセイはHB特化メガヤドランですら確2となり受け出しを許さないほど。
ほとんどのポケモンが確2圏内に入るため、有利対面を取ってしまえば流れはこちらのもの。

メガシンカすると弱点が減り耐性が向上するため、基本的には即メガシンカしておきたい。
しんそくを覚えさせておけば、体力が少なくなる終盤でも重宝する。


対レックウザ [編集]

注意すべき点
ほぼすべてがメガシンカすると想定した方がよい。合計種族値780に持ち物が合わさるため、そのスペックは圧倒的。
一致技のガリョウテンセイ、種族値の全体的上昇により、受けづらくデルタストリームにより4倍弱点もなくなる。
素の火力と攻撃範囲の広さもさることながら、強力な積み技を有しており、制圧力が非常に高い。
一致げきりんと同威力のVジェネレートやガリョウテンセイを習得できるため、安直なフェアリー後出しも難しい。
優秀な先制技のしんそくも所持しており、撃ち合いにも非常に強い。
対策方法
アルセウス(フェアリー)
ガブリアスパルキア、フェアリータイプで受けるのは困難であり、上から弱点技で叩けるのはフェアリーアルセウスのみ。
耐久無振りでもメガレックウザの無補正252振りいのちのたまガリョウテンセイを耐え、こちらのさばきのつぶて+しんそくで落とせる。
ただし、積み技を使われると厳しい。
スカーフメタモン
りゅうのまいorつるぎのまいの採用率は高いので、スカーフメタモンの採用も候補。

外部リンク [編集]