カイロス - ポケモン対戦考察まとめWiki|第七世代(サン・ムーン&ウルトラサン・ウルトラムーン)

カイロス [編集]

No.127 タイプ:むし
通常特性:かいりきバサミ(相手に攻撃を下げられない)
     かたやぶり(相手の特性を無視して攻撃できる)
隠れ特性:じしんかじょう(相手を倒すと攻撃が1段階上がる) 
体重  :55.0kg(けたぐり・くさむすびの威力80)

・メガカイロス
タイプ:むし/ひこう
特性 :スカイスキン(自分の使うノーマルタイプのわざがひこうタイプになり威力が1.2倍になる)
体重 :59.0kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
同特性・タイプ物理アタッカーHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
カイロス65125100557085500かいりきバサミ/かたやぶり/じしんかじょう
メガカイロス651551206590105600スカイスキン
メガボーマンダ9514513012090120700スカイスキン
オノノクス7614790607097540とうそうしん/かたやぶり/きんちょうかん
ヘラクロス8012575409585500むしのしらせ/こんじょう/じしんかじょう

カイロスむしメガカイロスむし/ひこう
ばつぐん(4倍)---ばつぐん(4倍)いわ
ばつぐん(2倍)ほのお/ひこう/いわばつぐん(2倍)ほのお/ひこう/こおり/でんき
いまひとつ(1/2)かくとう/くさ/じめんいまひとつ(1/2)むし
いまひとつ(1/4)---いまひとつ(1/4)かくとう/くさ
こうかなし---こうかなしじめん

第1世代出身の単むしタイプ物理アタッカー。
メガシンカすることでひこうタイプが追加され、特性「スカイスキン」を得て種族値も底上げされる。
しかし、ORAS以降は同特性でより性能に優れたメガボーマンダに差をつけられているのが現状。

第7世代ではメガシンカ型は初ターンからS105で動けるようになり、天敵ファイアローが環境から消えたのは追い風。
一方、特性「スカイスキン」の補正倍率が1.3倍から1.2倍に弱体化し火力が減少。
また素早さインフレの進む現環境においてS105という数値は決して速いとは言えなくなり、
こだわりスカーフ持ちのポケモンも増加しているため上からの一撃で落とされやすくなっている。

明確な採用機会を見出すことは難しいものの、通りのよい高火力ひこう技を軸に攻められるアタッカーであるため充分構築の主軸に据えられる。
メガボーマンダの覚えない技は下記の通り。特に先制技のフェイントやでんこうせっかは有用なので入れておくとよいだろう。
ただし、奇をてらって無理な差別化に走らず、素直なアタッカー運用の方が使いやすい場合もあるので留意すること。

カイロスが覚えてボーマンダが覚えない有用技
でんこうせっかフェイントつるぎのまいインファイトステルスロック、ダブルアタック、ハサミギロチン、さきどり、ビルドアップ、はたきおとす

通常型においてはルチャブルと同じ数少ないかたやぶりフェイントの使い手。
ダブルのLv1トゲデマルを先制確1で処理できる有効な戦術だが、相方のツンデツンデのA201威力150のジャイロボールを耐えるにはBに196振る必要がある。
また、サイコフィールドで封じられることも多く完璧な対応策にはなり得ないため、あくまで「戦術の一つ」という認識にとどめておくこと。



形態考察 [編集]

通常カイロス [編集]

むしという耐性自体は悪くはないが一致技の威力・範囲が劣悪で、単純なステータスで見るとメガカイロスの完全下位互換。
種族値・耐性が似る上により高い一致打点を持つヘラクロスや、タイプは違えどより高火力でかたやぶりを持つオノノクスドリュウズの存在も気がかり。
かいりきバサミによる威嚇耐性や、持ち物が自由できあいのタスキで行動回数が確保できる点、ステルスロックを使える点を活かした動きが重要。
現状はそれらを活かして差別化できるステロ撒き型のみを型考察に掲載中。

かいりきバサミ
いかくを無効化し、物理アタッカーとして堅実な役割遂行が見込める。
通常型においてはヘラクロスオノノクスドリュウズとの差別化要素として非常に重要。
メガシンカ型においてもシンカ前に威嚇無効の恩恵を得つつ繰り出せるため、尚更この特性が最有力候補。
相手の後出し→メガシンカの順のため、いかく込みで受けようとする相手に仕事をさせない。
ただし、メジャーないかく持ちのボーマンダランドロスギャラドスクチートにはタイプ相性で不利。
かたやぶり
ミミッキュばけのかわを貫通、ふゆう相手にじしん、がんじょう相手にハサミギロチンを当てることができる。
特性の発動順から相手の素早さを割り出すこともできる、先発適性が高い特性。
しかし、タイプは違えど種族値傾向が似ており、より攻撃性能に優れたオノノクスドリュウズの劣化になりがち。
そららとの差別化点としてはLv.1がむしゃらトゲデマルをフェイントで処理できるという点があるが、ほぼピンポイント。
決して弱い特性ではないが、差別化を考えるとかいりきバサミを優先したほうが無難だろう。
メガシンカ型においては特性の発動順でメガシンカ前に行動順が割り出せることもあるが、「特性無効化」という本来の利点が役立つ場面はほぼない。
環境で飛びかういかくに対する耐性のほうが役立つ場面が多いため、通常型同様かいりきバサミのほうが汎用性は高い。
どうしてもPT単位でトゲデマルヒートロトム等が重い場合にのみ選択肢となるか。
じしんかじょう
隠れ特性。メガシンカさせずに撃破で攻撃up。起点作り後に出す場合に相性がよい。
しかしボーマンダヘラクロスも同じ特性を持つため差別化が非常に難しい。
上手く使えれば強い特性ではあるが、やはりかいりきバサミのほうが優先度は高い。
第1世代産の個体は隠れ特性固定のため、すてみタックルと両立できるようになったが、いずれにせよレートでは使用できない。

メガカイロス [編集]

メガシンカすることで「むし×ひこう」複合タイプになる。
特性「スカイスキン」による高威力飛行技が持ち味で、相性のよいサブウェポンも充実。
先制技と火力補強のつるぎのまいも備えている。

しかし同じ「スカイスキン」持ちのメガボーマンダには物理火力はともかく、総合種族値・耐性で大きく差をつけられており、
あちらは火力と素早さを同時に補強できるりゅうのまい、サイクル性能を高めるはねやすめも持つため汎用性で大きく劣る。
特に耐性の差は深刻で、むしタイプは攻撃面の補完にならない上に弱点を増やしてしまい、完全に足を引っ張っている。

つるぎのまいによる素早い攻撃強化や先制技、インファイト、ハサミギロチンなど差別化要素はあるものの、
耐性上現環境の主体であるサイクル戦にも向かず、威力の高いすてみタックルもレート環境では使えないことから
先制技とインファイトを使える事を除けばほぼメガボーマンダの劣化であり、非常に立場は厳しい。

スカイスキン
おんがえしやすてみタックルなどのノーマル技を威力1.2倍+ひこうタイプの技に変化させる。
メガシンカによる種族値上昇と合わせてかなりの火力が見込めるため、メガボーマンダの存在が気になるとは言えやはり有用性は高い。
ただし、すてみタックルを使うには第一世代or第三世代での厳選が前提となるため、レート戦では使用できない。
当時の習得技の関係上でんこうせっか/フェイント/インファイトとの両立も不可能である。
メガシンカ前の特性について
基本的にはかいりきバサミを選択。いかくを無効化してメガシンカできるためメガシンカ型では最も活かせる。他2つの場合はメガシンカ前にしか効果がないため基本的に候補外だが、ヒートロトムシビルドンハギギシリ等を相手にするという明確な目的があればかたやぶりを選ぶ余地はある。

技考察 [編集]

※メガシンカ時は特性・スカイスキンにより、全てのノーマル技が飛行技になる。

攻撃技タイプ威力命中効果解説
通常スキン
シザークロス80(120)--100--通常形態での主力一致技。メガホーンやきゅうけつは覚えない。
メガシンカ時はエスパーあくピンポイント気味。
おんがえし102183100--メガシンカ時の主力技。やつあたりでも可。
すてみタックル120216100反動1/3第1・3世代でのみ習得可能。いずれもレートでは使用できない。
反動は痛いが高火力。 先制技と両立できない
あばれる120216100行動固定
攻撃後混乱
メガシンカ時はタイプ一致の飛行版げきりんとして撃てる。
行動固定は痛いが高火力で無効化されない。
からげんき70
→140
126
→252
100--主に火傷対策。状態異常時は積み無しでガブリアス確一の超火力に。
ダブルアタック35×263×290--二回攻撃。みがわり、きあいのタスキ貫通。キノガッサに有効。
じたばた  20~20036~360100--最大威力だが不安定。メガシンカ型ならこらえると合わせて。
通常型ではきあいのタスキを持たせると使いやすい。
じしん100--100--虫技や飛行技との相性補完に優れる。かたやぶりならふゆうにも当たる。
インファイト120--100防御・特防↓飛行技と範囲に優れる。バンギラス意識。
ばかぢから120--100攻撃・防御↓すてみタックル採用時にインファイトの代わりとして。
やまあらし60--100必ず急所いかくや壁に強くなるが、やや火力不足。
ストーンエッジ100--80急所ランク+1ひこうや炎4倍へ。ファイアローへは交換読みで当てるほかない。
いわなだれ75--90ひるみ30%命中を重視するなら。こだわりスカーフなら怯みが狙える。
でんこうせっか4072100優先度+1メガシンカ時はタイプ一致飛行先制技になる。メガボーマンダとの数少ない差別化点。
フェイント3054100優先度+2優先度+2なので通常の先制技の上から殴れ、まもるも貫通。
ハサミギロチン----30一撃必殺どうしようもない相手に。かたやぶりならがんじょうにも当てられる。
メガシンカ後はがんじょうに効かないが、飛行タイプになるため無効タイプなし。
変化技タイプ命中備考
つるぎのまい--攻撃が2段階アップ。積むタイミングは難しいが、積めさえすれば等倍以上はほとんどの相手が一撃圏内に。
ビルドアップ--攻撃と防御が1段階アップ。
さきどり--さきどりげきりんなど。メガシンカ後はガブリアスより速くなる。
ステルスロック--かたやぶりならマジックミラーを無視できる。教え技or第4世代技マシン限定。
こらえる--じたばたと合わせて。第4世代マシン技限定。

型考察 [編集]

メガカイロス [編集]

物理アタッカー型 [編集]

特性:かいりきバサミ/じしんかじょう
性格:ようき(推奨)/いじっぱり
努力値:素早さ252 攻撃252or調整 HP奇数調整
持ち物:カイロスナイト
確定技:おんがえしorあばれる/フェイントorでんこうせっか
選択攻撃技:インファイト/じしん/ストーンエッジorいわなだれ/ハサミギロチン/からげんき
選択補助技:つるぎのまい

激戦区を一歩抜ける素早さと、攻撃種族値155からの1.2倍補正付きの一致おんがえしが強力なアタッカー。
メガボーマンダとの明確な差別点となる先制技は必須。
第7世代から、メガシンカしたターンから即座にメガシンカ後の素早さで動けるようになったため、使い勝手が向上。
飛行技と併せ攻撃範囲が優秀なインファイト・じしんもあり受けることは困難。

おんがえし/フェイントorでんこうせっか/つるぎのまい/インファイトorじしん の構成が大多数(約7割)を占める。
インファイトとじしんの選択は、バンギラス意識かギルガルド意識かでありパーティ構築次第。
メガボーマンダとの差別化を強く意識するなら、ボーマンダが苦手なバンギラスを一撃で突破できるインファイトが有力といえる。

はたきおとすはほぼ輝石サマヨールピンポイント。
それ以外には大抵スキンすてみタックルorおんがえしか他の技で事足りるので撃つ相手が居ない。

通常カイロス [編集]

先発ステロ撒き型 [編集]

特性:かいりきバサミ
性格:ようき
努力値:AS252 H4
持ち物:きあいのタスキ
確定技:ステルスロック/がんせきふうじ
攻撃技:じしん/インファイト/シザークロス/じたばた/でんこうせっかorフェイント/ハサミギロチン

先発運用でステルスロックを撒く通常カイロス。
かたやぶりならマジックミラー貫通で打てるがピンポイント。ドリュウズとの差別化のためにも基本はいかくに強いかいりきバサミを推奨。
呼ぶメガボーマンダをがんせきふうじで積みを許さない(H4振りに超高乱数3なので対面や後出しには負けない)のでほぼ確実に流してステロを撒ける。

メガシンカ読みの動きを誘いやすいことから仕事をしやすく、カプ・コケコなどをがんせきふうじ+じしんで突破する最低限のアタッカー性能も持つため腐りづらい。
基本はがんせきふうじを打ってS逆転→ステルスロックor攻撃技なので、範囲の狭いシザークロスを必ずしも採用する必要性はない。
メガカイロスが呼ぶでんきひこうに強い積みアタッカーと好相性。りゅうのまいメガバンギラスやわるだくみアーゴヨンなど。

きあいのタスキによる行動回数確保とステロ撒きの役割、威嚇耐性でメガカイロスやライバルとの差別化は十分できている。


相性考察 [編集]

ラグラージトリトドンなどの水/地面?ポケモンと弱点をカバーし合っており相性がよい。
ステルスロックやあくびなどでサポートするラグラージと組んでいることが多い。


対カイロス [編集]

注意すべき点
特性スカイスキンにより高火力の飛行技を撃つことができる。相性補完の地面・格闘・岩、先制技、積み技なども完備。
一度つるぎのまいを許すと高い素早さからの高威力技と先制技でかなりの抜き性能を得るので積む隙を与えないようにする。
メガシンカ後を含めると合計4種類も有用な特性がある。
対策方法
弱点自体は非常に突きやすいので、S105族以上のポケモンやこだわりスカーフ持ちで弱点を突けるポケモンなどがいれば致命傷は与えられるだろう。
等倍でもメガカイロス自体の物理耐久は高いため、できれば特殊で攻めたい。
メガシンカが前提の型がほとんどであるためきあいのタスキ、ラムのみなどもほぼ持っていない。
サブウェポンの幅は案外広いため、飛行技に耐性があってもサブウェポンが4倍で通るポケモンは注意したほうがよいだろう。

ファイアローはタイプ・素早さ上有利だが、はやてのつばさがHP満タン時にしか発動しなくなったため、受け出しで出すのは少々危険。
たとえカイロスを倒せても、フェイントのダメージ+ブレイブバードの反動でかなり削られる。

がんじょう持ちでありタイプ一致技が半減以下でもある物理耐久の高いエアームドであればタイプ一致の飛行技で対応できるが、かたやぶりの場合ハサミギロチンで強行突破される恐れもある。

外部リンク [編集]