ヘラクロス - ポケモン対戦考察まとめWiki|第七世代(サン・ムーン&ウルトラサン・ウルトラムーン)

ヘラクロス [編集]

No.214 タイプ:むし/かくとう
通常特性:むしのしらせ(HPが1/3以下のときに虫タイプの技の威力が1.5倍になる)
     こんじょう(状態異常のときに攻撃が1.5倍になる・やけどによる物理技の威力低下を無視)
隠れ特性:じしんかじょう(相手を倒すと攻撃が1段階上がる)
体重  :54.0kg(けたぐり・くさむすびの威力80)

・メガヘラクロス
タイプ:むし/かくとう
特性 :スキルリンク(連続技が必ず5回当たる)
体重 :62.5kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
虫/闘HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性特徴
ヘラクロス8012575409585500むしのしらせ/こんじょう
/じしんかじょう
こんじょう発動時の攻撃は、
無補正全振りで種族値213相当
メガヘラクロス801851154010575600スキルリンク高火力・高耐久、スキルリンク
マッシブーン107139139535379570ビーストブーストクレセリア以上の物理耐久+はねやすめ
フェローチェ711373713737151570ビーストブースト高速・両刀、れいとうビーム

ばつぐん(4倍)ひこう
ばつぐん(2倍)ほのお/エスパー/フェアリー
いまひとつ(1/2)くさ/かくとう/じめん/むし/あく
いまひとつ(1/4)---
こうかなし---

むし×かくとう」複合タイプの一角。
高い攻撃力と高威力の技、「こんじょう」によるやけど耐性を併せ持つ攻撃的なポケモン。
メガシンカによって性能が大きく変化し、連続技主体となる。

以下のように逆風ぎみの環境であることには十分注意したい。

フェアリータイプの蔓延
一致技を双方半減に抑えるフェアリータイプが第7世代で大幅増加。
受け出しを許しやすいうえ、中速のヘラクロスは上から一致フェアリー技で縛られやすくなりかなり動きにくくなった。
ばけのかわに対して連続技が有利に見えるミミッキュにも上からじゃれつくを受ける。
第6世代の構築であるヘラクレセドランも、ミミッキュで止まってしまうのも痛い。
役割対象の減少・苦手なポケモンの増加
前作で役割対象としていたガルーラクレセリアなどが個体数を減らし、
苦手なリザードンボーマンダランドロスバシャーモメタグロスなどが個体数を増やしている。
ただし、最大の天敵であったファイアローの消滅は大きな強化点と言える。
Zワザの登場及び火力インフレ
高耐久ではあるがSが中速以下であるため、上からのZワザやカプ・テテフ
フィールド補正込みエスパー技などを受けると容易に致命傷に至る。
また、「マルチスケイル」貫通でカイリューに役割を持てることが強みの一つであったが、
ヒコウZ持ちのカイリューが増えたことで相手をするのが厳しくなっていることも向かい風。
天敵ファイアローは消えたものの、むしろ以前よりも上からの一撃で落とされる機会が増えてしまった。
メガシンカの仕様変更
メガシンカする場合の初速が85→75にダウンした。


形態考察 [編集]

通常ヘラクロス [編集]

高い攻撃力と威力120の一致技2つを持ち、特性でさらに火力を強化できる攻撃的なポケモン。
メガシンカ型とは技構成から全く異なるので、状況に応じてスイッチするというスタイルではなく、別物として扱った方がよい。

こんじょう
おにびやどくどくを読んで出せる。交換しても火力が落ちない。ねごととも好相性。
こだわりスカーフ持ちの場合、火力が上がるかは相手次第なのでそこは不安定。
かえんだま持ちの場合は、いえきやスキルスワップに注意。
むしのしらせ
きあいのタスキ・こらえる・きしかいせい・積み技と相性がよいが、先制技に弱い。
じしんかじょう
隠れ特性。1匹倒すまで特性が分からないため初手で状態異常は滅多に来ず、1匹倒した時点でエンジンがかかる。
体力が削られている終盤では止めにくい。 実際に状態異常になると弱い。交代すると火力が落ちる。
同じような特性を持つマッシブーンがやや気になるがこちらはおにびを撃たれにくい点で優秀。

メガヘラクロス [編集]

素早さは下がるが攻撃力と耐久力が上昇し、特性が「スキルリンク」に変わり連続技をメインに据えることになる。
技範囲の拡大は元より、みがわり・きあいのタスキ・「がんじょう」・「マルチスケイル」に強くなる点が強み。

スキルリンク
ミサイルばり、ロックブラスト、タネマシンガンと、技は揃っている。
タスキや頑丈を貫通し、威力も範囲も優秀。
メガシンカ前の特性について
こんじょう・じしんかじょうから選択となる。むしのしらせは活かせる機会がほぼ皆無なため候補外。
  • こんじょう
    状態異常に強くなり、やけどで機能停止しなくなる。非連続技であるインファイト・じしんと相性がよい。
    非連続技に限って言えば、メガシンカよりもこんじょう発動状態の方が火力は高い。ただし耐久力では大きく劣る。
  • じしんかじょう
    発動後に受けに出てきた相手を突破しやすくなる。発動前・後共に活かせるフェイントと相性がよい。
    発動後ならばやけどにされても多少はカバーできる。ただし交代すると無駄になってしまう。
    なお、やけど状態での連続技火力は こんじょう4発>A↑メガシンカ5発>こんじょう3発>メガシンカ5発>こんじょう2発 となる。

技考察 [編集]

攻撃技格闘威力命中効果解説
メガホーン120(180)85-非メガシンカ時のタイプ一致の主力技。たまに外れる。
インファイト120(180)100防御・特防↓タイプ一致の主力技。命中安定だがそこそこある耐久が削れる。
ストーンエッジ10080急所ランク+1非メガシンカ時の対飛行。炎や虫に対してはメイン以上の威力。
いわなだれ7590怯み30%こだわりスカーフで候補。
じしん100100-ギルガルド対策に。毒タイプにも通る非接触物理技。
はたきおとす65→97100持ち物喪失教え技。対ゴースト。
つばめがえし60-必中マッシブーン等、4倍ピンポイント。
からげんき70→140100-こんじょう型なら。毒や飛行に等倍で通り命中安定だが、ゴースト対策が必須。
フェイント30100優先度+2唯一の先制技。他の先制技にも先制できる。
カウンター-100優先度-5きあいのタスキを持たせれば物理飛行や炎に反撃できる。
スキルリンク技タイプ威力
[実質]
命中効果解説
ミサイルばり25(37)×2~5[185]95-メガヘラクロスの一致主力技。命中も威力もメガホーンより上。
ロックブラスト25×2~5[125]90-タマゴ技。対飛行。メガヘラクロスの選択肢。
特性ぼうだんには無効であるが、ぼうだん持ちのブリガロンジャラランガは岩半減のため、撃つことはない。
タネマシンガン25×2~5[125]100-マリルリなど、水フェアリー複合への有効打。命中安定。
特性ぼうだんには無効であるが、ぼうだん持ちのブリガロンジャラランガは草半減のため、撃つことはない。
つっぱり15(22)×2~5[110]100-スキルリンク対象技だが威力はインファイトに大きく劣る。耐久を下げたくない場合のみ採用の余地がある。
接触技のためゴツゴツメットやてつのトゲ・さめはだで大ダメージを受ける。
変化技タイプ命中備考
みがわり-こんじょう発動の時間稼ぎに。
まもる-同上。
つるぎのまい-素早さが微妙なので全抜きは難しい。鈍足・高耐久の相手を突破したいときに。
ビルドアップ-耐久の伸びるメガヘラクロスでは使えるか。
ねごと-催眠技を受けてこんじょうを発動しつつ攻撃できる。フルアタ向け。

型考察 [編集]

メガヘラクロス [編集]

物理アタッカー型 [編集]

特性:こんじょうorじしんかじょう → スキルリンク
性格:いじっぱりorようき
努力値:A252 H252orS252
持ち物:ヘラクロスナイト
確定技:ロックブラスト
優先技:タネマシンガン/ミサイルばり/インファイト/じしん
選択技:フェイント/みがわり/つるぎのまい

メガシンカするとA種族値がデオキシスAを超え、耐久力もめざましく向上する。
各種連続技によりきあいのタスキ・みがわりにも強く、文字通り高火力・広範囲の重火力エースとなる。
素早さが中途半端であるため、クレセリアミミッキュなどともにスイッチトリルに組み込まれる運用が多い。
トリル以外で使う場合も味方による麻痺撒きなどのS操作や、加速バトンから繋ぐなど素早さを補うサポートがあるとより心強い。

サブウェポンではあるものの無効タイプがなく一貫性に優れたロックブラストはどの構成においても基本的に必須。
命中100で癖がなく、岩技との補完に優れるタネマシンガンも余程のことがない限り搭載が推奨される。
強く呼ぶギルガルドドヒドイデに通るじしんも非接触で安定感があり、総じて魅力的なサブウェポンが多い。

逆に一致技は確定枠とまではいかない。両タイプとも範囲が被りがちで癖が強い技であるため、どちらか一つあれば十分な場合も多い。
ミサイルばりはタスキ貫通の実質威力125、命中95と極めて強力なメインウェポンだが、現環境では飛行複合やフェアリーがメジャーなため、著しく通りが悪い。
有効な仮想敵としてはさめはだ持ちのガブリアス(+フェイントで確定)、タスキキノガッサや、クレセリアメガヤドランなどの耐久エスパーがいる。
インファイトは命中安定高威力で岩・草との補完にも優れる。ただしミサイルばりと違って接触技。なおかつ持ち前の耐久を削ってしまうのが難点。
仮想敵はナットレイなど格闘弱点の鋼全般、メガガルーラカビゴンポリゴン2など高耐久ノーマル。
利点と欠点が混在するため、他のサブ技も含めパーティが誘う相手に合わせて適宜選択するのが吉。

ロックブラスト・タネマシンガンは特性ぼうだんに無効化される。
ただ、USUMの時点でこの特性を持っているのは草・格闘のブリガロン、ドラゴン・格闘のジャラランガのみであり、
いずれにしても岩・草技は相性不利なため、特別痛手という訳ではない。

通常ヘラクロス [編集]

こだわりスカーフ型 [編集]

特性:こんじょうorじしんかじょう
性格:いじっぱりorようき
努力値:攻撃252 素早さ252
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:インファイト/ストーンエッジorいわなだれ
選択技:メガホーン/タネマシンガン/じしん/はたきおとす

相手にダメージが蓄積した終盤の潰し役。ヘラクロスより早いポケモンへの奇襲にも使える。
いじっぱりだと最速130族、ようきだと最速1舞カイリューや準速スカーフオノノクスまで抜ける。
ラティオスサザンドラを上から潰せるのはおいしい。
ねごとを持たせれば、催眠技読みで繰り出し、こんじょうを発動させながら攻撃、という芸当が可能。

高速格闘タイプという役割を考えるとフェローチェの存在が気がかり。
単純な攻撃・素早さの数値で言えばようきASスカーフヘラクロス<意地っ張りスカーフフェローチェ
耐久力を活かした後出しや、格闘技との補完に優れる岩技、ギルガルドに通り非接触であるじしんで差別化できるため覚えておきたい。

きあいのタスキ型 [編集]

特性:どれも候補
性格:いじっぱりorようき
努力値:攻撃252 素早さ252
持ち物:きあいのタスキ
確定技:インファイト/ストーンエッジorいわなだれorロックブラスト
優先技:カウンター
選択技:メガホーン/じしん/タネマシンガン/はたきおとす/フェイント/つるぎのまい

本来苦手とするポケモンの攻撃を耐えるために採用される。
メガシンカを想定してきた相手の意表を突くこともできる。

メガシンカ型とは違い、メガバシャーモメガリザードンYウルガモス等に加え、
タスキカウンターも合わせるとメガリザードンXメガメタグロス、Zそらをとぶ持ち等の相手をできるのが強み。
メガボーマンダも一見相手にできそうだが、りゅうのまい・羽休め・みがわりなど変化技の採用率が高いためカウンターをスカされやすく、居座りは得策ではない。

むしのしらせ込みのメガホーンでカプ・テテフを倒せるのもよい。

こんじょう型 [編集]

性格:ようきorいじっぱり
持ち物:かえんだま
努力値:攻撃252 素早さ252
確定技:インファイト/ストーンエッジorロックブラスト
選択技:メガホーン/じしん/はたきおとす/タネマシンガン/からげんき/フェイント/なげつける
補助技:みがわりorまもる/つるぎのまい

まもる・みがわりまたは受け出しから自発的にこんじょうを発動させる型。
第7世代ではやけどのダメージが1/16に下がったため、どくどくだまを採用する理由はなくなった。
おにび・どくどく・あくび・かえんだまトリック等に繰り出すこともでき、状態異常になってしまえばマヒ・ねむりも防げる。
隙を見てつるぎのまいを使ってさらに攻撃力を高めるのもあり。フェイントと相性がよい。

どく・やけどのダメージ、インファイトの耐久低下も相まって打たれ弱く、自分より速い相手には基本的に不利。
自分より遅い有利なポケモンに対面させ、高火力で相手の後続に負担をかけていくのが基本。

こだわりハチマキ型 [編集]

特性:こんじょう
性格:いじっぱり/ようき
努力値:攻撃252 耐久・素早さ調整
持ち物:こだわりハチマキ
確定技:インファイト/ストーンエッジorロックブラスト
選択技:メガホーン/タネマシンガン/はたきおとす/じしん/つばめがえし/ねごと

有利な対面から後続に圧力をかけるというスタイルはこんじょう型と変わらないが、
1ターン目から高火力で攻撃できること、フルアタ構成にできるため攻撃範囲が広いこと、
どく・やけどによるダメージがなく耐久に余裕ができることがメリット。
デメリットは状態異常玉が発動しない=こだわり型と見抜かれやすく、
本来有利なはずのエスパー等に受けられてしまうこと。まもるによる様子見に注意。
やけどが怖くない点は変わらず、おにびやどくどくを受ければ圧倒的な火力を得られる。

選択肢としてはメイン技半減のマリルリ他水タイプの物理受けに刺さるタネマシンガン、
同じくメインが通らず簡単に起点にされるギルガルドや、メガゲンガー等に刺さるじしんの優先度が高いか。
どれを採用するかはPTとの相談となる。

とつげきチョッキ型 [編集]

特性:こんじょう
性格:ようきorいじっぱり
努力値:攻撃252 素早さ252orHP252
持ち物:とつげきチョッキ
確定技:おいうち/インファイト/じしん
選択技:メガホーン/はたきおとす/じしん/ストーンエッジorいわなだれorがんせきふうじorロックブラスト

特性こんじょうによりおにびに強いおいうち持ちとして、主にメガゲンガー対策として採用されるチョッキヘラクロス。
引かれても最悪おいうちで6割超削れるため、後続の圏内に入れることができる。
(例:ヘラクロスのおいうち+メガフシギバナのリーフストームで落ちる=メガフシギバナに後出しさせない。)
ただし、かなしばりでおいうちが封じられると十分に削れないどころかヘラクロス自体が突破されるため、
4枠目の技はよく考える必要がある。

ようきにするとヒードランを抜くことができ、クレセドランに強く出られるようになる。
一方いじっぱりにすると、H振りメガゲンガーを火傷&交代時のおいうちで確定1発。
また、がんせきふうじでH振りメガゲンガーのみがわりを壊せる。


対ヘラクロス [編集]

注意すべき点
攻撃125からの一致120技2種類。メガシンカ時はスキルリンクでさらに威力125技を複数装備。攻撃範囲も広い。
こんじょう火傷で超火力、スカーフで上から潰す、メガシンカで高い攻防力、と火力戦闘に向く複数の型がある。
弱点は炎以外マイナーで、特殊耐久は最低限あるので不一致だいもんじ程度では落ちないことも。
素早さは通常85、メガ75と微妙だが、抜き性能向上のために準速や最速が多く、中速ポケモンだと上から潰される事が多い。
味方からおいかぜやトリックルームを受ける、或いはスカーフ持ちの可能性もあるので高速ポケモンでも安心できない。
対策方法
デスカーンサマヨール等の弱点を突かれづらい高耐久ゴーストタイプや、いかくグランブルなどが安定する。
特にクレセリアでトリックルームをした時は上記ポケモンやガラガラ(R)が大安定。
メガシンカ型はタネマシンガンを持っているためカプ・レヒレ等の水タイプでは受けづらい。
ギルガルドはじしん以外は簡単に受けられるが、じしん持ちだとゴースト(ハガネ)Zもしくはじゃくてんほけん込みで反撃しないと押し負ける。

外部リンク [編集]