メタグロス - ポケモン対戦考察まとめWiki|第七世代(サン・ムーン&ウルトラサン・ウルトラムーン)

メタグロス [編集]

No.376 タイプ:はがね/エスパー
通常特性:クリアボディ(相手に能力を下げられない)
隠れ特性:ライトメタル(体重が半分になる)
体重  :550.0kg(けたぐり・くさむすびの威力120)/ライトメタル時:275.0kg(けたぐり・くさむすびの威力120)

・メガメタグロス
タイプ:はがね/エスパー
特性 :かたいツメ(直接攻撃の威力が1.3倍になる)
体重 :942.9kg(けたぐり・くさむすびの威力120)
能力比HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
メタグロス80135130959070600クリアボディ/ライトメタル
メガメタグロス80145150105110110700かたいツメ

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)ほのお/じめん/ゴースト/あく
ふつう(1倍)みず/でんき/かくとう/むし
いまひとつ(1/2)ノーマル/くさ/こおり/ひこう/いわ/ドラゴン/はがね/フェアリー
いまひとつ(1/4)エスパー
こうかなしどく

はがね×エスパー」複合タイプの600族ポケモン。
多くの耐性・豊富なウェポンに加え、メガシンカ後は高めの素早さ・火力を強化する特性かたいツメを持ちカスタマイズ性が高い。

一方、技威力の不足から純粋な突破力に関しては強豪に一歩劣る面もあり、シングルではメガボーマンダメガリザードンのXY合計に、ダブルではメガリザードンに一歩劣る使用率に位置していることが多い。

第6世代から第7世代にかけての強化点、第7世代における長所・短所のまとめは長くなるのでノートに記載。
一言でまとめると、「致命的な欠点は無いに等しいが、細分化して見ていくと細かな欠点が点在している」といったところ。
使用するパーティに合わせて技構成や努力値配分をきちんと設定した上で運用させていきたい。



形態考察 [編集]

通常メタグロス [編集]

持ち物固定であることを考慮してもメガシンカ型の下位互換に近く、メガストーン禁止ルールや相手の選出絞り以外でよほどの理由がない限りメガシンカでの運用が基本となる。
※通常メタグロス、Zワザ考察はノートにあります。

メガメタグロス [編集]

メガシンカする事で攻守ともに大幅強化され、S70→110となる事で多くの縛り関係が逆転する。
とはいえ、一致技はいずれも命中・威力ともに不安で通りが悪く、実用的な積み技も少ないため耐久型ポケモンに止められやすい。
性質上全抜きを目指すエース運用には向かず、パーティの穴を補完する裏メガシンカ枠・崩し役としての採用が向いているポケモンと言える。
高耐久もあってサイクル戦適性も高く、第七世代ではカプ・コケコ霊獣ランドロスを併せた「コケコランドグロス」と呼ばれる並びが有名。

<攻撃面>
A135→145と10しか上がらないが、「かたいツメ」により接触技の威力が1.3倍となる。
これにより不足気味の火力が改善され、一致技・サブウェポン共に軒並み高火力となる。
ただし一致技の性能は前述通りいまひとつなので過信はできない。
<耐久面>
BD共に+20され、硬さに磨きがかかる。無振りでも充分な耐久力だが、仮想敵に応じて調整も一考。
具体的には耐久無振りで無補正A振りガブリアスのじしんを確定耐え、C特化サザンドラのあくのはどうが低乱1。

また、持ち物がメガストーンのため悪技として採用率の高いはたきおとすの威力を下げられるのもメリットだが、ラムのみを持てない関係上おにびには弱いというデメリットもある。

<素早さ>
S70→S110と爆発的に上昇。メガメタグロス最大の強み。
アイアンヘッドやしねんのずつきで怯みを狙えるほか、れいとうパンチでドラゴンタイプを上から叩ける。
メガシンカの仕様変更で初速からS110で動けるようになったことも大きな強化点。一方で素早さインフレが激しく、この素早さでも安心できないので注意。
かたいツメ
接触技の威力が1.3倍となる。
じしんや岩技はかたいツメ対象外であるため注意。
地味に特殊技のくさむすびも対象技である。
メガシンカ前の特性について
クリアボディ
通常特性。いかくを無効化してメガシンカできるため、これで確定。
相手の後出し→メガシンカの順のため、いかく込みで受けようとする相手に仕事をさせない。
サファリボールに入れていると隠れ特性でないことが即座にバレるが、採用はまずないため気にしなくてよい。
ライトメタル
隠れ特性。けたぐり・くさむすびのダメージは減少せず[1]、ヘビーボンバー等のダメージは増加する実質デメリット特性。
トレース対策にはなるがスキルスワップも覚えないので候補外。

技考察 [編集]

攻撃技タイプ威力命中効果解説
通常メガ
コメットパンチ90(135)17590攻撃↑20%タイプ一致技。高威力・命中不安。
アイアンヘッド80(120)156100怯み30%タイプ一致技。怯みを狙える。
バレットパンチ40(60)78100優先度+1タイプ一致技。先制技。きあいのタスキ潰しに。
しねんのずつき80(120)15690怯み20%タイプ一致技。怯みを狙える。
じしん100-100--対炎・電気・鋼。一致技との相性補完に優れる。
じだんだ75/15097/195100行動失敗の
次ターンに威力2倍
USUM教え技。一致技との相性補完、外し時の保険。主にダブル用。
グラスフィールド下で半減されない。
れいとうパンチ7597100凍り10%ボーマンダガブリアスランドロスに。
かみなりパンチ7597100麻痺10%水/飛行・鋼複合/飛行に。
アームハンマー10013090素早↓対鋼。素早さ低下が痛い。ばかぢからは覚えない。
かわらわり7597100壁破壊壁対策も兼ねて。
いわなだれ75-90怯み30%リザードンウルガモスに。メガシンカなら怯みも狙える。
ストーンエッジは覚えない。
がんせきふうじ60-95素早↓100%威力は劣るがいわなだれより命中安定。追加効果も優秀。
おいうち40/8052/104100-対エスパー。読みが要るが逃さず狩れる。
だいばくはつ250-100自分瀕死大ダメージを与えつつ退場。
くさむすび20~12026~156100--対水・地。威力不安定。特殊技だがかたいツメ対象技。
こごえるかぜ55-95素早↓100%ダブルでのサポート用。
特殊技なのでダメージには期待できないが、全体攻撃である点が長所。
変化技タイプ命中解説
みがわり--補助技対策。
どくどく90耐久型対策。毒や鋼には無効。
つめとぎ--第5~6世代わざマシン限定。攻撃・命中率補強。コメットパンチ・しねんのずつきと相性が良い。
こうそくいどう--素早さ強化。ロックカットと同効果だがこちらの方がPPが上。
リフレクター--サポート用。味方の物理耐久を強化。
ひかりのかべ--サポート用。味方の特殊耐久を強化。
ステルスロック--サポート用。高い素早さ・読まれにくさを活かして。
じこあんじ--主にダブル用。味方のはらだいこ等をコピー出来れば超火力に。

型考察 [編集]

メガメタグロス [編集]

物理アタッカー型 [編集]

特性:クリアボディ→かたいツメ
性格:ようき(推奨)/いじっぱり
努力値:AS252orHS252ベースで調整
持ち物:メタグロスナイト
確定技:アイアンヘッド(推奨)orコメットパンチ/れいとうパンチ
優先技:じしんorじだんだ/かみなりパンチ/バレットパンチ/しねんのずつき
攻撃技:アームハンマー/がんせきふうじorいわなだれ/グロウパンチ/だいばくはつ/くさむすび
補助技:つめとぎ/みがわり/こうそくいどう/どくどく

メガシンカによる能力上昇とかたいツメにより、高速・高耐久・広範囲と三拍子揃ったアタッカーとなる。
反面最大火力にはそこまで優れないため、的確に弱点を突いたり先制技によるダメ押しを狙いたい。
受け出し能力を重視する場合はHSベース、火力重視ならASベースが基本。素早さは最低でもウツロイド抜きぐらいは欲しい。

型サンプル1(ASベースタイマン重視)
性格ようき/H92 A140 B20 D4 S252
H:8n-1
B:無補正A振りガブリアスのじしん+さめはだを確定耐え、A特化じしんを確定耐え
  A特化・Aランク+2ミミッキュのシャドークローが低乱1(12.5%)
  A特化・Aランク+1メガボーマンダのじしんが低乱1(6.3%)
S:最速
型サンプル2(HSベース役割重視)
性格 :ようき
努力値:HS252 余りA
技構成:アイアンヘッド/しねんのずつき/れいとうパンチ/だいばくはつ
アタッカーとしての性能は劣ってしまうが、役割を果たしたい相手に対してはしっかり遂行できる。
弱点を突けばA無振りでも確1~2のポケモンが多く、耐久に振った分行動回数も稼げる。
攻撃技について
コメットパンチ
最大威力だが命中不安。堅実な役割遂行を求められるポケモンなため、命中不安技はあまり採用したくない。
A252振りでB補正ありH252カプ・レヒレを超高乱数2にできる。
アイアンヘッド
中威力だが命中安定、確実な役割遂行が狙えるうえ高めの素早さとも相性が良い。
怯みの試行回数が稼げるHSベースの方が使いやすいか。
れいとうパンチ
ガブリアスメガボーマンダ、霊獣ランドロスに強いことがメガシンカ枠としての採用理由に直結するので、余程の理由がない限り搭載推奨。
高物理耐久により地面技に崩されにくいメガアタッカー枠、鋼枠として採用できる。
しねんのずつき
鋼技読みで出てくるポケモンに刺さりやすいが、アイアンヘッドと同威力な上に命中不安が玉に瑕。
主に水タイプ、特にギャラドス意識で撃つことが多いため、かみなりパンチ搭載時は優先度低め。
カプ・テテフのサイコフィールド下ならかなりの火力になるため、後出しから相手のフィールドにタダ乗りも狙える。
タイプ一致でこそあるものの、打ちたい相手は電気や炎や水等の鋼技が通らない相手なので別にコレでなくても良くはある。
じしん
かたいツメ対象ではないが非接触で一致技との相性補完に優れた技。
さめはだやキングシールド、ゴツゴツメットに強い無難なサブウェポン。
じだんだ
かたいツメ適用で地震とほぼ同威力に。外し、2連守る失敗、みがわり失敗、悪へのエスパー技のケアなど。グラスフィールドで半減されない。
ちなみに守る系の技で防がれた場合には火力が上がらないので注意。
バレットパンチ
かたいツメ補正の乗る先制技。ダメ押しに便利だがカプ・テテフのサイコフィールドに無効化されるのが難点。
かみなりパンチ
呼ぶ高耐久の水タイプへの遂行技。一致技との補完に優れるため一貫性の高いサブウェポンとしても。
カプ・コケコのエレキフィールドと組み合わせればメインウェポン並の高威力技になるため、コケコグロスの並びにおいては特に有用。
フィールド補正込みなら無補正A252でB特化ヤドランに61.3%〜72.2%、同メガヤドランに42.5%〜50.4%なので後出しが効かない。
がんせきふうじ・いわなだれ
低威力だがじしん同様非接触で、浮いている炎にも刺さる点が優秀。
PGLにおいては命中安定で追加効果によるS逆転や、後続サポートもできるがんせきふうじの方が好まれる傾向がある。
くさむすび
水タイプには上記のエレキフィールドと組み合わせたかみなりパンチで代用が効くため、実質みず×じめん?複合ピンポイント。
採用するにしてもCに下降補正をかけない性格でないと確定数に誤差が生じるため、優先度は低め。
C無補正無振りの場合、H振りラグラージを低乱1、メガラグラージなら中乱1。H振りメガギャラドスを高乱2。
H振りヤドランを高乱2、メガヤドランに途中でドわすれを積まれても中乱2。
H振りスイクンを低乱2。B特化カバルドンをくさむすび+無補正A振りしねんのずつきで確定など。
アームハンマー
メガガルーラナットレイを見るための採用が主。しかしメガシンカ型ではS低下のデメリットがかなり気になる。
ナットレイはB特化だとA特化でもほぼ確3。
だいばくはつ
あくびループ等で起点にされることを回避したい場合や自主退場能力を求める場合に。高めの素早さからの壁爆発も出来る。
エース枠であり補助技の搭載率が著しく低いメタグロスにちょうはつが来ることはほぼ無い。それなりの威力も有る。

対メタグロス [編集]

注意すべき点
メガメタグロスの圧倒的な種族値による安定性。
かたいツメで強化される一致技にバレットパンチを持ち、
役割対象のみならず等倍相手に対しても互角以上の遂行能力を発揮される。
また上記にあるように、無振りでも高火力の一致弱点を耐えてくる。
一致技で一撃で仕留めようとしても、耐えられてサブウェポンで返り討ちにあうことも。
他にもメガメタグロスより遅いとアイアンヘッドやしねんのずつきで怯みの勝ち筋を作られてしまう。
対策方法
命中安定かつ怯みを狙えるメインウェポンのアイアンヘッドの範囲自体は広くはなく、どの技を切っても有効打の無いポケモンは必ず出る。(しねんのずつきを切るとドヒドイデが、岩技を切るとヒートロトムウルガモスが、アームハンマーを切るとナットレイポリゴン2が、かみなりパンチを切るとギャラドステッカグヤが、じしんを切るとギルガルドが厳しいといった具合)
基本的にハッサムクレセリアへの打点がない(ハッサムは稀にめざめるパワー炎がある) ため、はねやすめやつきのひかりである程度安定して受けられる。
ただしアイアンヘッドなどの追加効果には注意。クレセリア側からの打点もシャドーボールを所持していない場合やゴツゴツメットがない場合は少し厳しい。
特殊耐久もメガだと並以上にはあるが物理よりは効きやすいので、一致弱点を突けるリザードンゲッコウガギルガルドなども有効。
特性上、大部分が接触技なためキングシールドやニードルガード、ゴツゴツメットやてつのトゲなどが有効。じしんといわなだれに注意。

外部リンク [編集]


[1] かるいしを持たせてやっと威力を120から100に減らせる