カバルドン - ポケモン対戦考察まとめWiki|第七世代(サン・ムーン&ウルトラサン・ウルトラムーン)

カバルドン [編集]

No.450 タイプ:じめん
通常特性:すなおこし(戦闘に登場した時、天気が「すなあらし」になる)
隠れ特性:すなのちから(天気が「すなあらし」の時、じめん、いわ、はがねタイプの技の威力が1.3倍になる
            すなあらしのダメージを受けない)
体重  :300.0kg(けたぐり・くさむすびの威力120)
すなおこしHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
カバルドン108112118687247525すなおこし/すなのちから
バンギラス1001341109510061600すなおこし/きんちょうかん
メガバンギラス1001641509512071700すなおこし
ギガイアス85135130608025515がんじょう/すなおこし/すなのちから

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)みず/くさ/こおり
いまひとつ(1/2)どく/いわ
いまひとつ(1/4)---
こうかなしでんき

高いHPと物理ステータスを併せ持つ第4世代出身のじめんタイプポケモン。
特性すなおこしを持つポケモンの中では最も弱点が少なく、群を抜く安定性を誇る。
アタッカーや物理受けにも十分な適性があるが、場持ちのよさを活かしたあくびループが最大の持ち味で、シングルではこのコンボを活用した起点作り役としての採用が多い。
後述の通り弱体化要素も少なくないが、環境に適合する第7世代現在、役割の似たポケモンの中でも卓抜した使用率を誇っている。

カバルドンが一般的な耐久型ポケモンと一線を画すのは、上記の起点作り性能ゆえ、少ない行動回数でも十分な役割を果たせる点である。
1度でも攻撃を耐えればステルスロックや後攻あくびからこちらのループに持ち込むことができ、強引な処理を狙ってきた相手には
後続の積みエースが全抜きを狙えるため、使い捨て気味の運用でも頭数の不利を巻き返しやすい。
仮にちょうはつされたとしてもアタッカー(特にこだわりハチマキ持ち)だとほぼ無意味で、強力な反撃を与えることもできる。
そのため、正面から一撃で倒しきる手段がなければ完全な対策にはならないのが最大の強みと言える。
後述にあるよう、フィールドであくびそのものを無効化する、Zワザにより一撃で処理するといった対策を講じる必要が出てくる。

第7世代では天候始動特性持ちの増加、あくびを封じるエレキ・ミストフィールドの蔓延などが向かい風である。
Zワザの瞬間火力によって一度も行動することなく倒されてしまうケースも増えた。
特にカプ・レヒレは天敵とも言える新勢力で、相性上不利なばかりかあくびによる起点作りも望めなくなり、Z技で一撃で倒されたりもする。一応じわれでの強行突破もできないことはないが、相性上圧倒的に不利なので素直に引いた方が無難。
しかしながら、依然としてその強力さは健在で、よく組まれるリザードンドリュウズの躍進もあり、第6世代を上回る採用率を記録している。
ガブリアスの凋落により、汎用的なじめん枠としても人気を高めている。



特性考察 [編集]

すなおこし
通常特性。登場時にすなあらし状態にする、カバルドンの採用理由に直結する特性。
バンギラスギガイアスと違い岩タイプではないので特防上昇の恩恵は得られないが、相手ポケモンのタスキ潰しや味方のすなかきエースの場作りが狙える。
同特性持ちの中で唯一あくびを習得でき最も弱点が少ないため、起点作り性能においては他と一線を画する汎用性を持つ。
低い素早さにより天候の奪い合いにも強く、自身より遅いコータスには一致技で弱点が突ける。
自身がアタッカーをこなす場合もすなあらしのスリップダメージが狙えるため、どの型においてもこの特性が最優先される。
すなのちから
隠れ特性。すなあらし中に岩・地面・鋼技の威力1.3倍。
発動には最低1ターンの準備が必要な上、上昇幅がいのちのたまと同程度しかなく、対象技も限られる。
素早さの低いカバルドンでわざわざエースをこなすより、自身がすなおこしでお膳立てをしてドリュウズなどにエースを任せたほうが抜き性能はずっと高い。
強力な天候始動特性を持つことがカバルドンの採用理由に直結することもあり、基本的に候補外。

技考察 [編集]

攻撃技タイプ威力命中効果解説
じしん100(150)100-タイプ一致技。性能安定。
じだんだ75(112)100技失敗後で2倍あくびやじわれ失敗時に威力が上がるが不安定。
ストーンエッジ10080急所ランク+1対虫・飛行。地面定番のサブウェポン。
いわなだれ7590怯み30%ストーンエッジより命中安定だが威力は劣る。自身が遅いので追加効果はほぼ無意味。
がんせきふうじ6095素早↓100%追加効果が優秀。起点作りに。挑発されても使える点が優秀。
こおりのキバ6595凍り10%
怯み10%
ボーマンダガブリアスランドロスに。
ほのおのキバ6595火傷10%
怯み10%
ハッサムナットレイユキノオーに。
かみなりのキバ6595麻痺10%
怯み10%
ギャラドスペリッパーに。
ばかぢから120100攻撃・防御↓能力低下が痛い。撃ち逃げ用。
アタッカー型でメガガルーラや物理受けナットレイを突破する場合に採用。
かみくだく80100防御↓20%ラティオスクレセリアに。
すなじごく35(52)85拘束ダメどくどくやしめつけバンドとあわせて。ステルスロックとの相性は悪い。
じわれ-30一撃必殺有効打の無い相手に。ひこうタイプやふゆうがんじょうには無効。
変化技タイプ命中解説
ステルスロック-サポート用。あくびやふきとばしとあわせて。
あくび-起点作りに。ステルスロックと相性が良い。
ふきとばし-積み技対策。ステルスロックと相性が良い。まもる・みがわり貫通かつ必中。
ほえるもほぼ同性能だが、ぼうおんで無効化・じごくづきで使用不可になるため下位互換。
なまける-回復技。耐久性能の向上に。
たくわえる-防御・特防を補強。耐久面を補える。
のろい-攻撃・防御を補強。物理面を補える。素早さ低下のデメリットは小さい。
まもる-どくどくやたべのこしのターン稼ぎに。

型考察 [編集]

起点作り型 [編集]

性格:しんちょうorわんぱく
努力値:H252 D252orB252をベースに耐久調整
持ち物:オボンのみ/ゴツゴツメット/ラムのみ/混乱実/メンタルハーブ/さらさらいわ
確定技:ステルスロック/あくび
優先技:ふきとばし
選択技:じしん/がんせきふうじ/こおりのキバ/なまける

先発、もしくは起点に出来る相手に繰り出してステルスロックとあくびで起点作りをする型。
すなおこしが5ターン限りなこともあり、後続はメガルカリオカイリューリザードンなどの砂パ要員以外の起点作成にするのが主流。
DよりもBがかなり高いので、ダウンロード対策をするならD特化でもBは個体値25以下で無振りになる。

物理受け型 [編集]

性格:わんぱく
努力値:HB252
持ち物:ゴツゴツメット/たべのこし/ラムのみ
確定技:なまける/じしん
攻撃技:ストーンエッジorいわなだれ/がんせきふうじ/こおりのキバ/ほのおのキバ/かみなりのキバ/じわれ
変化技:どくどく/あくび/ふきとばし/のろい/たくわえる/まもる/ステルスロック

ゴツゴツメット+なまける+すなあらしで物理アタッカーを削る。砂嵐無効のうち岩と鋼には地震が刺さる。
弱点物理技は不一致では水と草は使われにくく、氷は低威力なので数値以上に受けられる範囲は広い。
B特化で例えば特化メガメタグロスの冷凍パンチが確3になるので、草結びが無いなら後出しからなまけるで受けきれる。
ただし無補正アイアンヘッドで超低乱3のため怯みに注意。

S無補正で個体値11以下だと実数値57になり、最遅ギルガルド(実数値58)に後攻が取れる。
H振りギルガルド(ブレード)に対して無補正無振りじしんで確1。シールドフォルムは確2。
防御面はA特化・Aランク+2のアイアンヘッドで50.2%~59%の確2、せいなるつるぎで37.6%~44.6%の確3なので物理型なら後出しから処理できる。
ただし、相手が特殊型だった場合ではC特化シャドーボールで50.6%~60%の確2、Zシャドーボールで確1なので安定はしない。

最遅ギルガルド抜かれ調整だと無振り39族(トリトドン)辺りから先手を取られるようなることに注意。
40~50族周辺で意識すべき物理アタッカーはメガクチートオニシズクモローブシンなど。
これらに確実に上を取りたいならSに努力値を割いて調整するのも一考の余地がある。

アタッカー型 [編集]

性格:いじっぱり/ゆうかん
努力値:HA252
持ち物:こだわりハチマキ/いのちのたま/Zクリスタル/各種プレート/たつじんのおび/とつげきチョッキ
確定技:じしん/ストーンエッジorいわなだれ/がんせきふうじ
選択技:こおりのキバ/ほのおのキバ/かみなりのキバ/じわれ/ばかぢから/アイアンヘッド
補助技:あくび/のろい/ふきとばし/ステルスロック

普遍的な物理アタッカー型だがカバルドンとしてはかなりの奇襲寄り。
一般的には起点作り型と思われやすく、ちょうはつや後攻とんぼがえりで対処しようとする相手や、
あくび回避用としてラムを持ったまま起点にしようとする相手に大きな痛手をくらわせられる。
物理型と通常の起点作成型に共通する処理方法(高火力の弱点技で一撃など)には当然弱いので注意が必要だが、とつげきチョッキを持つとD無振りでもD特化を上回る耐久が得られる。


対カバルドン [編集]

注意すべき点
すなおこしやステルスロック+流し技でのタスキ潰しや起点作りに長け、
こちらのパーティ全体を疲弊させたところで後続の積みアタッカーを降臨させられる。
物理耐久が高く、物理技では一致抜群でも落としにくい。高速回復技のなまける、強行突破用のじわれも覚える。
物理火力も並以上あり、耐久型だと決めつけると思わぬ痛手を負うこともある。
対策方法
高いHPのおかげで特殊耐久もある程度あるが、それでも物理よりは突破口がある。
地面無効かつ特殊水技で抜群を突けるウォッシュロトムなら少なくともタイプ上は圧倒的優位に立てる。
しかし、起点型にしろ物理受け型にしろ補助技を用いて立ち回るのは確実。
起点型のHD振りカバルドンはC特化ハイドロポンプを確定耐えするうえ、ボルトチェンジ耐性があるのであくび対策が難しい。
持ち物による火力補強が必要な上にハイドロポンプの命中不安の問題もあるため、単純なサイクル型のウォッシュロトムではやや不安定である。

起点作りのカバルドンはじしんワンウェポンの場合が多く、浮いているポケモンにちょうはつを持たせると非常に有効と言える。
正攻法で最も効率が良いのは上から一撃で倒すこと。特に一致特殊弱点を突けるポケモンにZクリスタルを持たせるのが確実性が高い。
Zワザなら命中不安も気にする必要無く、上述のウォッシュロトムは勿論ゲッコウガなどの水タイプ全般のアタッカーでもHD特化を確1~高乱数で落とせるため、汎用性も損なわない。
スリップダメージ系の変化技を撒いておけば、あくびループを受けてもその間カバルドンがダメージを受け続けるため、悪手にはなりづらい。
どくどくは勿論、やどりぎのタネなら体力吸収でステロ+砂嵐のダメージを軽減あるいは相殺することが出来、おにびもカバルドンの火力を削げるのでこちら側の負担を減らしやすい。ただしじわれに注意。

外部リンク [編集]