ユキノオー [編集]
No.460 タイプ:くさ/こおり 通常特性:ゆきふらし(天候が霰になる) 隠れ特性:ぼうおん(音に関係する技が無効になる) 体重 :135.5kg(けたぐり・くさむすびの威力100) ・メガユキノオー タイプ:くさ/こおり 特性 :ゆきふらし(天候が霰になる) 体重 :185.0kg(けたぐり・くさむすびの威力100)
ゆきふらし | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計種族値 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ユキノオー | 90 | 92 | 75 | 92 | 85 | 60 | 494 | ゆきふらし/ぼうおん |
アマルルガ | 123 | 77 | 72 | 99 | 92 | 58 | 521 | フリーズスキン/ゆきふらし |
バイバニラ | 71 | 95 | 85 | 110 | 95 | 79 | 535 | アイスボディ/ゆきふらし/くだけるよろい |
Aキュウコン | 73 | 67 | 75 | 81 | 100 | 109 | 505 | ゆきがくれ/ゆきふらし |
「くさ×こおり」の固有タイプを持つポケモン。
天候を変化させる特性「ゆきふらし」を有し、ふぶき・こおりのつぶて・ギガドレイン・ウッドハンマーなど優秀な技が揃っている。
耐性は4つと一見少ないがみず・くさ・じめん・でんきに対しては非常に優勢で、
特にこおり技を等倍で受けられるくさタイプとしてみずタイプに強さを発揮する。
一方で弱点が多いうえにほのお4倍なので役割破壊を受けやすい。有利な相手を見極めて動きたい。
天候始動特性持ちの増加が逆風。
同じゆきふらし持ちにAキュウコンやバイバニラが追加された。
それぞれオーロラベールやだいばくはつによる起点作りに長けており、攻撃性能を活かせば差別化自体は難しくない。
問題はユキノオーの採用理由の一つが鈍足を活かした天候メタであること。ユキノオーにはAキュウコンたちの展開を阻止する手段を持ち合わせない。
よって実質メタとして機能せず、それらと対面すると後続に有利な展開づくりを許すことになってしまう。
また、新たに天候特性を得たコータスやギガイアス、ペリッパーには一致技で弱点を突かれるため対面不利。
総じて天候メタとしてはほぼ機能しなくなっており、以前のような明確な採用理由は見出しづらくなっている。
特性考察 [編集]
通常ユキノオー [編集]
攻撃・特攻が同値で両刀も可能だが、素の状態では火力不足気味で素早さも低め。
単純なステータスではメガシンカ型のほうが優秀なので、60族の素早さと持ち物を活かした戦術を狙う場合に選択肢となる。
- ゆきふらし
- きあいのタスキ潰し&ふぶきが必中になる強力な特性。基本的にはこれが安定。
メガシンカせずに戦う場合、特にこだわりスカーフ型ではまず確定。
- ぼうおん
- スキン特性+ハイパーボイスの威力は低下したが、みがわり貫通の音技を防げるので需要は充分。
メガシンカすることで任意のタイミングで天候を変えられる。
唯一のぼうおんやどりぎ使いであり、音技を受けずにやどみがが可能。
メガユキノオー [編集]
素早さが30低下する代わりに、いのちのたまに匹敵する火力補正と、ガブリアスに近い耐久指数を得られる。
優秀な耐性を活かしやすくなりサイクル戦適性が高まることは勿論、鈍足を逆手に取ったトリルエースとしても活躍できる。
ただ、素早さ種族値60というのも絶妙なラインであっただけに、道具の固定化など単純な上位互換ではない。
第七世代ではメガシンカターンにシンカ後の素早さが適用されるため初ターンから多くの相手に抜かれるようになった。
ダブルバトルはトリックルーム中にいきなりメガシンカして即攻撃に向かえる点があるので、一概にデメリットとは言えない。
- ゆきふらし
- メガシンカすることで再度発動する。
天候特性持ちの後出しを許さず天候争奪で優位に立ちやすいが、対面だと居座れる相手は限られるため、引かざるを得ないことが多い。
- メガシンカ前の特性について
- どちらの特性でも天候特性持ちの後出しにはメガシンカで上書きできるので支障は出ない。
ピンポイントなメリットだが、他のメガシンカの同時選出も見越して動くならゆきふらし、音技よみで後出しを狙うならぼうおん。
ゆきかき持ちと組ませるなど、天候始動自体が目的であれば場に出るだけで霰状態にできるゆきふらしが安定。
技考察 [編集]
物理技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ウッドハンマー | 草 | 120(180) | 100 | 反動1/3 | タイプ一致技。反動が痛い。 | |
タネマシンガン | 草 | 25(37)*2~5 | 100 | - | タマゴ技。タイプ一致技。威力不安定だが、タスキやみがわりに強い。 5発ならウッドハンマーを超えるが期待値は3発。 | |
こおりのつぶて | 氷 | 40(60) | 100 | 優先度+1 | タイプ一致技。先制技。鈍足を補える。 | |
じしん | 地 | 100 | 100 | - | 対炎・毒・鋼。一致技との相性補完に優れる。 ダブルでは周囲全体攻撃。 | |
いわなだれ | 岩 | 75 | 90 | 怯み30% | 対炎・虫・氷。リザードンやウルガモスに。 ダブルでは相手全体攻撃。怯みは狙いにくい。 | |
きあいパンチ | 闘 | 150 | 100 | 優先度-3 | 対氷・鋼・悪・ノーマル。みがわりやZクリスタルとあわせて。 環境に格闘弱点の鋼は少ないのでじしんのほうが使いやすいか。 | |
かわらわり | 闘 | 75 | 100 | 壁破壊 | Aキュウコンの展開阻止用。低威力なのでアンコールが怖い。 | |
特殊技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
ふぶき | 氷 | 110(165) | 70 | 凍り10% | タイプ一致技。霰下で必中だが天候変化に注意。 A特化でも持ち物がこだわりハチマキ以外ならこちら。 ダブルでは相手全体攻撃。 | |
エナジーボール | 草 | 90(135) | 100 | 特防↓10% | タイプ一致技。性能安定。 | |
ギガドレイン | 草 | 75(112) | 100 | HP吸収 | タイプ一致技。回復効果付き。 | |
くさむすび | 草 | 20~120 (30~180) | 100 | - | タイプ一致技。威力不安定。100.1kg以上ならエナジーボール超え。 | |
きあいだま | 闘 | 120 | 70 | 特防↓10% | 対氷・鋼・悪・ノーマル。高威力・命中難。 | |
シャドーボール | 霊 | 80 | 100 | 特防↓20% | メタグロスやシャンデラ、ギルガルドに。 | |
めざめるパワー(炎) | 炎 | 60 | 100 | - | 対氷・虫・鋼。4倍狙いで。 | |
ぜったいれいど | 氷 | - | 30 | 一撃必殺 | 有効打の無い相手に。氷タイプやがんじょうには無効。 | |
変化技 | タイプ | 命中 | 解説 | |||
やどりぎのタネ | 草 | 90 | タマゴ技。削り技兼回復技。草は呼びにくいので撃ちやすい。 霰とあわせて毎ターン3/16のダメージ。 | |||
まもる | 無 | - | 霰・やどりぎのタネのターン稼ぎや、安全なメガシンカに。 | |||
みがわり | 無 | - | 補助技対策や、交代読みで。ぼうおん・やどりぎのタネと相性がよい。 | |||
くさぶえ | 草 | 55 | 起点作りに。命中難だが草やぼうじんにも有効。みがわり貫通。 | |||
つるぎのまい | 無 | - | 攻撃強化。有利不利がはっきりしているので積みやすいが素早さの低さがネック。 先制技のこおりのつぶてやトリルサポートを活かしたい。 |
型考察 [編集]
メガユキノオー [編集]
基本型 [編集]
性格:れいせい/ゆうかん/なまいき/のんき
努力値:HAベース/HCベース/HDベース/BDベース
確定技:こおりのつぶて
優先技:ふぶき/草技/じしん
攻撃技:きあいだま/いわなだれ/めざめるパワー(炎)/ぜったいれいど
補助技:まもる/やどりぎのタネ/つるぎのまい
メガシンカすることで火力と耐久を補強した重戦車型アタッカー。
耐久も上昇するのでサイクル戦への適性も増し、不一致弱点程度なら余裕をもって耐えられる。
鈍足を活かしたトリルエースとしては勿論、つるぎのまいを合わせた積みエースとしても運用できる。
努力値は基本はHCorAC振りだが、耐久に特化した振り方も有り。
受け出し性能が高まるほか不一致弱点で耐えられる範囲が広がり、やどまもも使いやすくなる。
- D特化の特殊耐久
- 下降補正無振りガブリアスのだいもんじ:低乱2(39.8%)
無補正C振りラティオス@こだわりメガネのめざめるパワー(炎):確2
無補正C振りサザンドラのだいもんじ:低乱1(12.5%)と、不一致だいもんじすら耐えうる耐久を得る。
返しのふぶきでガブリアスは振り方に関わらず確1。ラティオスはH4振りが68.8%の乱1だが、まもるを挟めば霰ダメージで落とせる。
サザンドラはH20振りまで確1、といったように各種ドラゴンとのタイマンを制することを重要視する場合において有効な努力値配分である。
つるぎのまいは鈍足かつサイクル向きの耐性なので一見相性が悪そうに見えるが、逆に言えば流し際に非常に積みやすい。
トリルでの採用がメインだが、ステルスロックや霰ダメージと合わせれば多くの相手がつぶて圏内に入るので通常パーティでも採用価値はある。
- A特化+つるぎのまい後の確定数
- ↑↑つぶてでH252ボルトロス、アーゴヨン確1。+ステルスロックでH252ウルガモス確定。無振りメガリザードンXを高乱数撃破。
威嚇込みでもH252メガボーマンダを+霰ダメージで高乱数撃破。同ウッドハンマーでH252ギャラドス確1
同じしんでH252ギルガルド確1。威嚇込みでH252メガクチート確1。
折りたたみ |
【ダブル】トリパ型 [編集]
性格:れいせい
努力値:HC252
持ち物:ユキノオナイト
確定技:ふぶき/エナジーボール
攻撃技:こおりのつぶて/じしん/いわなだれ/めざめるパワー(炎)/ぜったいれいど
補助技:まもるorみがわり/やどりぎのタネ/くさぶえ
ダブルで味方のトリックルームからメガシンカして攻撃する型。
素早さ30なのでトリル下なら多くのポケモンを抜ける。
弱点が多いのであっさり落ちたりするが、C132からの必中ふぶき、じしんやいわなだれでの全体攻撃、
先制技持ち、最後の手段ぜったいれいどなど、トリパアタッカーとしては高スペック。
通常ユキノオー [編集]
きあいのタスキ型 [編集]
性格:れいせい/ゆうかん
努力値:AC252
持ち物:きあいのタスキ
確定技:ふぶき/こおりのつぶて/草技
優先技:じしん
攻撃技:めざめるパワー(炎)/きあいだま/ぜったいれいど/いわなだれ
変化技:やどりぎのタネ/まもる
きあいのタスキを持たせてタイマン性能を高める。先発やストッパーとして適性の高い型。
本来対面処理のできないメガボーマンダや、リザードンを始めとする炎タイプも単騎で突破できるようになる。
タスキとこおりのつぶてにより行動回数は確保されているため、性格はSに下降補正を掛けてAC振りで突破力を高めた両刀型が基本。
Sに振らないことでバンギラス対面で確実に先手を取らせて霰で天候を上書きすることでき、タスキが潰れることなく有利に戦える。
基本はふぶきの威力重視で冷静推奨。ふぶき+草技と補完のじしんを入れれば大抵の相手は等倍以上が取れる。
勇敢の場合はじしん+あられ+つぶてで無振りメガバシャーモを高乱数で落とせるようになる(2回めのあられダメージで最低でも相打ち)。
まもるがあればあられのダメージを稼げるほか、格闘タイプの飛び膝蹴りを空かせることもあるため有用。
折りたたみ |
スカーフ型 [編集]
性格:むじゃき/せっかち/おくびょう
努力値:S252 AorC252
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:ふぶき/くさむすびorウッドハンマーorギガドレインorエナジーボール
選択技:ぜったいれいど/じしん/いわなだれ/めざめるパワー(炎)/きあいだま
こだわりスカーフによりタイマン性能を高める。最速115族まで抜ける。
ドラゴンタイプ全般やテラキオンなど、素早さの関係で潰されがちな相手を逆に上から潰せる。
テラキオンを確1にするには攻撃/特攻実数値134(172振り)でウッドハンマー/くさむすびが必要。
- 型サンプル
- 性格 :おくびょう
特性 :ゆきふらし
努力値:CS252 A4
持ち物:こだわりスカーフ
技構成:ふぶき/エナジーボール/きあいだま/いわなだれ
鈍足でありきあいのタスキを持ってるイメージが強いため、居座ってくることが多い中速以上の格闘・飛行技持ちを潰すのが仕事。
タイマンに非常に強く、必中ふぶきの安定感が高い。
技構成はタイプ一致の氷・草技が確定。
草はCSならエナジーボールとギガドレインで選択になるが、ウォッシュロトムへは大抵確定数が変わらない。
スイクンあたりになるとずれてくるのでそこらの耐久を目安に。
きあいだまも準確定。鋼が受けに出てきやすいので、撃つ機会は多い。
残る1枠は、A下降補正でも、怯みと飛行に強いいわなだれを推奨。
めざめるパワー炎は炎4倍に対しても確1にならないため優先度は低い。
性格はじしんと特殊電気技・水技を受けるために耐久下降補正は非推奨。
最速でないと最速100族あたりまでしか抜けないため、おくびょうを推奨。
やどまも型 [編集]
性格:おだやか/おくびょう
努力値:HP220(16n+1調整) 耐久・素早さ調整
持ち物:たべのこし
確定技:やどりぎのタネ/まもる
優先技:みがわり
選択技:ふぶき/ギガドレイン/ぜったいれいど
やどりぎのタネ+霰で毎ターン3/16の定数ダメージ。
初手やどりぎのタネのターンとまもるを合わせることで6/16のダメージを負わすことができ、
受けに出てくる鋼などに対して消耗戦を強いることができる。
ハッサムやメタグロスは相変わらずキツイが、
クチート、ギルガルド、Sに振っていないジバコイルなどは交代読みでやどりぎのタネを撃てれば先手みがわり+まもるで完封できる。
Sに振れば抜ける相手が多く、有利な展開に持ち込みやすい。
本来なら交代を強要される相手を単体処理できるのがこの型の最大の強みなので、みがわりは優先技。
対ユキノオー [編集]
- 注意すべき点
- 特性「ゆきふらし」による必中ふぶき、きあいのタスキ潰し。ウッドハンマー、ぜったいれいどの決定力。
草タイプだが氷技で弱点を突けず、水や電気はやどりぎのタネやギガドレインで受けられてしまう。
サブウェポンも豊富で、一致技半減の炎や鋼も下手に後出しすると返り討ちに逢う。
メガシンカは素早さを捨て、火力・耐久が更に高まる。ゆきふらしを再発動されるため、天候上書きも通用しない。
通常ユキノオーで素早さに振ったきあいのタスキ型や、こだわりスカーフでの奇襲も充分ありうるので注意。
- 対策方法
- 炎技が4倍。メガリザードンYやコータスで天候を上書きしつつ弱点を突けば一撃。
鋼タイプも攻守両面で有利。ハッサムやメタグロスなら先制技合戦にも強い。
通常ユキノオーは火力が低めなので比較的受けやすいが、やどりぎのタネやぜったいれいどには注意。
氷+草+地面をすべて半減以下にできるヒートロトムは非常に有利で、後出しできれば後続にも負荷をかけやすい。