ヒードラン [編集]
No.485 タイプ:ほのお/はがね 通常特性:もらいび(炎技を受けるとそれを無効にし、交代するまで炎技の威力が1.5倍になる) 体重 :430.0kg(けたぐり・くさむすびの威力120)
唯一の「ほのお×はがね」複合タイプを持つ準伝説ポケモン。
「もらいび」込みで弱点3・等倍4・耐性9・無効2という堅牢な補完を誇り、耐性9タイプのうち5タイプをも1/4に抑える。
また、現時点で唯一の「ほのお技を半減以下にすることができる『はがね』タイプのポケモン」である。
それにより、じめん技やかくとう技を持たないほのおタイプ全般の立ち回りを著しく制限させる性能を持っている。
代替となりうるポケモンも存在せず、繰り出し性能・流し性能に優れ、相性のよい味方も多く、サイクル戦適性の塊とも言えるポケモン。
極めて優位に立てる相手が多数存在する一方、メインウェポン・サブウェポンとしてほぼ確実に採用されるじめん技には極めて弱いという欠点も存在する。
採用しやすいじしんやだいちのちからにとどまらず、このポケモンのピンポイント対策のめざめるパワー地面を所持する特殊アタッカーが存在する事からも、その影響力の強さが窺い知れるだろう。
得手不得手がはっきり分かれることもあり、それをカバーする意味でも常に控えとの連携を意識して動かしたい。
シングル・ダブルの両方において高い採用率を誇るが、主運用は異なっている。
- シングル
- 上記の通りサイクル適性を買われて採用されることが多い。
こだわりメガネ等を持たせたアタッカーやふうせんを持たせじめんへの保険を掛けた型など様々な運用がなされるが、シングル特有のものとして特筆すべきはどくどく×まもる×みがわりを採用したべのこしを持たせた「どくみが型」だろう。
どく・はがねを呼ばないためどくどくの一貫性が高く、みがわり×まもるにより自身より遅い相手を単騎で突破する可能性を残し、たべのこしの発動回数を増やして繰り出し性能を稼げるなどあらゆる点がヒードランと噛み合っている。
タイプ相性上有利なポケモンを繰り出してもこの戦法の餌食となる恐れがあるため、相手のパーティにヒードランがいる場合は極力有利対面を作らせないように立ち回るのが望ましい。
USUMではみがわりの採用は大きく数を減らした。
第7世代においてもその地位に翳りはなく、カプ・テテフやミミッキュの登場で更に活躍の機会が増えた。
しかし、カプ・レヒレの登場は脅威となる要素で、相性で不利なばかりか上記の「どくみが型」は完封されてしまう。
これにともないクサZでカプ・レヒレを返り討ちにしようとするヒードランが一定数出現するなど、流動的な環境の変化が読み取れる。
また、新登場のカプ・ブルルとは非常に相性がよく、シングル・ダブルを問わずよく組まれるようになった。
詳しくは以下。
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ネタ考察やマイナー考察はこちらにあります。
特性考察 [編集]
- もらいび
- 本来等倍で受ける必要のあるほのお技が無効になるのが大きい。
元が極めて優秀な耐性に加えて炎無効なため、鋼タイプに対する遂行技を炎技にしているポケモンの多くが有効打を失う。
ヒードラン以外の鋼は全て炎等倍以上。
特に、めざめるパワー地面持ちを除いてウルガモスに対して圧倒的ストッパー性能を持つ点は特筆に値する。
ただし、トレースには注意。ラスターカノンで弱点をつけるサーナイトはともかく、ポリゴン2は高火力オーバーヒート・拘束できるマグマストームなど有用な炎技が無効化されてしまう。
技考察 [編集]
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型考察 [編集]
ヒードランは「性格と努力値配分」に関しては似たものになることが多いが、持ち物と技構成に関しては非常に幅広く、「○○型」として括ることが困難である。
それに伴い、採用する持ち物を考察の基準として、その持ち物にて採用される努力値振り・技を記す形とする。
たべのこし型 [編集]
特性:もらいび
性格:おくびょうorおだやか
努力値:HP212(16n+1調整)おくびょう:S252 残りC/おだやか:D調整 残りS
持ち物:たべのこし
優先技:まもる
優秀な耐性とそれによる有利不利の分かりやすさを活かし、サイクル回しを重視する構成。
居座りと長いサイクルを重視するためにたべのこしにてHP管理を行う。
まもるがあれば1/16回復の回数を単純計算で倍にできるため優先度は高い。
ただし読まれてみがわりや積み技を許さないよう注意が必要。
H:16n+1
C:ふんえんでポイズンヒールキノガッサを確1、マグマストームでH振りメガクチートを高乱1
おだやかの場合、環境やパーティに応じてS調整をする。
技構成例
マグマストーム/どくどく/まもるorみがわり/ちょうはつorだいちのちからorげんしのちから
ふんえん/みがわり/ステルスロック/ほえる など。
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どくまも [編集]
確定技:マグマストームorかえんほうしゃorふんえん/どくどく/まもる
選択技:みがわり/だいちのちから
どくまもをする場合はほぼこの型に落ち着く。
優秀な流し性能を活かし、交代先の相手ポケモンをどくどく+まも(みが)で完封する。
毒無効の鋼タイプに炎技で有利という利点があり、砂嵐・毒・火傷ダメージ無効の耐性も強み。
だいちのちからを切ってみがわりを搭載する場合はヒードランミラーで手も足も出なくなる。
現在のヒードランはだいちのちからの採用率が高いため、PP勝負にもなりづらい。
推奨はされないが、だいちのちから/どくどく/まもる/みがわりという技構成も存在した。
基本的な運用は、ヒードランに有効打がない相手に後出しし有利対面を作り、みがわりを活かしながら相手交代先にどくどくを盛る。
続けて相手に先手を取れる場合、そのまままもるとみがわりを交互に繰り出し完封、
相手に先手を取られる場合は一旦退き、再度有利な相手に繰り出し、流し際にみがわりを出し、そのまま完封する。
マグマストームは、拘束がどくどくと好相性で、とりわけ対受けループ性能で優れるが、命中が75なので外すとキノガッサに負ける点に注意。
ふんえんは3割火傷を目的に採用される。物理主体の相手の後出しに放ちやけどを負わせられればどくどくより有効な場合がある。
ただし火力がかえんほうしゃよりも低い。
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とつげきチョッキ型 [編集]
特性:もらいび
性格:ひかえめ/おだやか/おくびょう
努力値:HCベース(ひかえめ)/HDベース(おだやか)/CSベース(おくびょうorひかえめ)
持ち物:とつげきチョッキ
確定技:ラスターカノン
優先技:だいちのちから
仮想敵とする特殊アタッカーとの撃ち合い性能の高い型。
他の型では切ることもあるラスターカノンだが、とつげきチョッキを持たせる場合は必ず仮想敵にカプ・テテフが入ってくるため、遂行技として確定で採用する。
アーゴヨンやメガリザードンXにも遂行速度を早めたいのでだいちのちからも切りづらい。
ヒードランミラーになるとお互いにだいちのちからを撃ち合うことになりがち。
そういった場面を考えるとS調整の重要性は高い。
なお、こちらはとつげきチョッキにより強化アイテムではないだいちのちからなら確定で1発耐えることができる。
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ふうせん型 [編集]
道具が生きている間は極めて堅牢な耐性になるが、一度でも無効以外の攻撃技を被弾してしまうと途端に弱体化してしまうというアイテム。
エンペルト等とは違い、地面タイプへの有効打は無い。
基本的に欠点が露呈しないように立ち回る必要があるが、それでも場に出た瞬間に持ち物が何かという情報を与えてしまうのが痛い。
この持ち物を持たせる場合は大きく分けて以下の2パターンになる。
起点作りタイプ [編集]
特性:もらいび
性格:おくびょう
努力値:HSベース
持ち物:ふうせん
確定技:ステルスロック
優先技:ほえる
この役割をする場合は持ち物をきあいのタスキにしても機能する。
きあいのタスキを持たせるなら耐久よりも火力に振ることを推奨。
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一貫切りアタッカータイプ [編集]
特性:もらいび
性格:ひかえめ/おくびょう
努力値:CSベース
持ち物:ふうせん
優先技:めざめるパワー(氷)
めざ氷があればメガボーマンダやスカーフ霊獣ランドロスに圧をかけることができる。
こだわりスカーフ型 [編集]
特性:もらいび
性格:おくびょう/ひかえめ
努力値:CSベース
持ち物:こだわりスカーフ
優先技:オーバーヒート
PGL上ではたべのこし・とつげきチョッキ・ふうせんに次ぐ採用率がある型。
主な仮想敵はメガメタグロスになる。
相手を流しやすく自身も流されやすいヒードランとこだわりアイテムは噛み合っている。
ただ、C種族値は130あるとはいえ、一致技の炎技は技性能がどれも一長一短で、もうひとつの鋼技はそもそも威力が低い。
的確に「一般的なヒードランでは抜けない相手」を上から狩っていかないと展開が不利になりやすい欠点がある。
最速で140族であるミュウツーと同速で、いじっぱりスカーフの88族(ドリュウズ)を抜ける。
準速で123族であるオンバーンを抜ける。
こだわりメガネ型 [編集]
特性:もらいび
性格:ひかえめ/おくびょう
努力値:C252 S調整 余りH
持ち物:こだわりメガネ
確定技:オーバーヒートorだいもんじorかえんほうしゃorマグマストーム(いずれかの併用可)
選択技:ラスターカノン/だいちのちから/あくのはどう/げんしのちから/めざめるパワー/りゅうのはどう/さわぐ/どくどく/おにび/ステルスロック
相手後続への負荷を最大限に高めるためのメガネ。高い繰り出し性能・流し性能と非常に噛み合う。
命中安定のかえんほうしゃと瞬発火力があるオーバーヒートの両立も検討される。
他の型と違い、等倍ラスターカノンや抜群だいちのちからの負担が段違いである。
炎技・ラスターカノン・だいちのちから以外の攻撃技にはやや乏しい。
ウイのみ/マゴのみ/バンジのみ/イアのみ型 [編集]
HP管理が必要だが、きのみ発動時は物理耐久・特殊耐久ともに1.5倍換算になる。
この持ち物を持たせる場合は大きく分けて以下の2パターンになる。
HBベース混乱実 [編集]
特性:もらいび
性格:ひかえめ
努力値:HBベース S調整 残りCD
持ち物:混乱実
推奨技:がんせきふうじ
とつげきチョッキでカバーできない物理耐久の上昇に着目した型。
フェアリー1/4を生かしミミッキュを仮想敵に据える。
がんせきふうじ1回で準速ミミッキュ抜きが主流。
HCベース混乱実 [編集]
特性:もらいび
性格:ひかえめ
努力値:HCベース BDS調整
持ち物:混乱実
推奨技:どくどく/おにび/ステルスロック
とつげきチョッキ型で後出し対象にしていた相手の攻撃できのみが発動するような耐久調整にする。
特攻に努力値を振るため高い特攻種族値の火力も持ち、さらには変化技も持ち物の効果で制限されることもない。
クサZ型 [編集]
特性:もらいび
性格:ひかえめ
努力値:CS252
持ち物:クサZ
確定技:ソーラービーム
優先技:マグマストーム
本来苦手とするカプ・レヒレとカバルドンに対する最大級の役割破壊技を繰り出す型。
草弱点以外には単体性能が他のアイテムより低くなってしまう。
PGLでの採用率も、シーズン12では3.5%とかなり低い。
【ダブル】基本型 [編集]
特性:もらいび
性格:ひかえめ/おくびょう
努力値:C252 S調整 余りH
持ち物:シュカのみ/Zクリスタル/いのちのたま
確定技:まもる/だいちのちから/ねっぷう
攻撃技:オーバーヒートorかえんほうしゃ/ソーラービーム(Zor晴れ)/ラスターカノン/めざめるパワー(氷)
補助技:みがわり/どくどく/ほえる
耐性優秀なアタッカーとして運用する。
炎技を無効化しつつ晴れともらいびで強化された炎技を返せる性質からメガリザードンYに対し極めて強いが、よく組まれるランドロスやカプ・レヒレに注意。
対ヒードラン [編集]
- 注意すべき点
- 炎や毒が無効、鋼やフェアリーが1/4の強靭な耐性を持ち、繰り出し性能・流し性能が高い。
流し際のみがわりからどくどく・まもるを展開。毒無効の毒・鋼にはC130からの一致炎技やだいちのちからを撃てる。
他にもこだわりメガネでの撃ち逃げやふうせんを持たせてのサポートなど型も豊富で読みづらい。
- 対策方法
- やはり4倍のじめん技が有効。
素早さは低く、弱点もメジャー。上から叩くのは容易い。
だがそれはヒードラン側も対策済み。
後続に相性補完に優れた相方がいることが多い。特にクレセドランで有名なクレセリア。
そこまで考慮したうえで有利なのは、すりぬけシャンデラ、かたやぶりドリュウズ、めざ地ウルガモスなど。カプ・レヒレはHD特化かチョッキ持ちならソーラービームZを耐えられる。
第七世代では新たに追加されたカプ・ブルルとヒードラン(+水枠)の通称ブルルドラン構築が強力。
ゲッコウガならば水技or格闘技+ダストシュートorれいとうビーム(+くさむすび)で全てに有効打があるため見せあいの時点で牽制できる。
HA振りカプ・ブルルにはダストシュートか火力強化アイテムがないと返り討ちにされるので注意。
またボルトロスも霊獣・化身ともに電気技+ヘドロウェーブ+きあいだまにより控えの水枠と合わせて対策可能。
また、ヒードランの相方はメガリザードンXに弱いことが多いのでその相方の前でつるぎのまい→げきりんで崩せることも多い。
覚える技 [編集]
レベルアップ [編集]
技マシン [編集]
過去作技マシン [編集]
教え技 [編集]
その他 [編集]
技 | 威力 | 命中 | タイプ | 分類 | PP | 詳細 | |
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ふんか | 150 | 100 | ほのお | 特殊 | 5 | ポケモンレンジャー 光の軌跡で配信 |
遺伝 [編集]
タマゴグループ | タマゴ未発見 | |
性別 | ♂:♀=1:1 |