サーナイト [編集]
No.282 タイプ:エスパー/フェアリー 通常特性:シンクロ(どく、まひ、やけど状態にさせられると相手も同じ状態異常にする) トレース(相手と同じ特性になる) 隠れ特性:テレパシー(味方の攻撃を受けない) 体重 :48.4kg(けたぐり・くさむすびの威力60) ・メガサーナイト タイプ:エスパー/フェアリー 特性 :フェアリースキン(自分の使うノーマルタイプのわざがフェアリータイプになり威力が1.2倍になる) 体重 :48.4kg(けたぐり・くさむすびの威力60)
同複合 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計種族値 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
サーナイト | 68 | 65 | 65 | 125 | 115 | 80 | 518 | シンクロ/トレース/テレパシー |
メガサーナイト | 68 | 85 | 65 | 165 | 135 | 100 | 618 | フェアリースキン |
カプ・テテフ | 70 | 85 | 75 | 130 | 115 | 95 | 570 | サイコメイカー |
フェアリースキン | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計種族値 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
メガサーナイト | 68 | 85 | 65 | 165 | 135 | 100 | 618 | フェアリースキン |
メガチルタリス | 75 | 110 | 110 | 110 | 105 | 80 | 590 | フェアリースキン |
ニンフィア | 95 | 65 | 65 | 110 | 130 | 60 | 525 | メロメロボディ/フェアリースキン |
第3世代出身の「エスパー×フェアリー」複合タイプ。
広い攻撃範囲と強力な補助技を併せ持ち、メガシンカによってアタッカー色が強まる。
フェアリー追加・メガシンカ獲得とめざましい強化を受けた第6世代では人気を博していたポケモンだが、第7世代においては逆風が強い。
折りたたみ |
特にシングルバトルにおける地位はほとんどカプ・テテフに奪われる形となり、差別化を意識する必要が生まれた。
その一方で、元々主戦場であったダブルバトルでは以下の通り利点が健在で、強化要素もある。
- フェアリースキン+ハイパーボイスの威力
- 弱体化したとはいえ、C特化時の火力指数は38556と高く、無補正C振りカプ・テテフ@こだわりメガネのムーンフォース(38902)とほぼ同等。
みがわりを貫通できるほか、ダブルでは相手全体攻撃となり、C特化カプ・テテフ@こだわりメガネのマジカルシャイン(36000)を上回る。
はがねやどくの増加は響くが、試行回数を稼ぐだけで勝利を近づけることができる強力な個性。
- ダブル適性の高さ
- ハイパーボイスに加え、ふういんやトリックルームなど、ダブル向けの要素が豊富。
また、相手の先制技を阻止できない代わりに、味方の先制技を阻害することもないため、
ねこだまし・フェイント等を用いた構築にも組み込みやすいなど、カプ・テテフに優先して使われる理由が多い。
- ガオガエンの登場
- かつてのゴウカザル以上に相性補完に優れた相方であるガオガエンが登場。
ガオガエンの「いかく」解禁以降はサーナイトも使用率を大きく上げており、ひとつのアーキタイプとして定着しつつある。
形態考察 [編集]
通常サーナイト [編集]
特殊方面に優れるが防御・素早さは並以下で、単純なアタッカーとしてはカプ・テテフの壁が厚い。
一方で豊富な補助技によるサポート性能は高く、特性「トレース」も合わせて相手を撹乱できる。
- シンクロ
- 状態異常にかかると相手にもかける。自身の回復はできないため、状態異常対策にはならない。
そもそも攻撃・素早さともに高くないので、火傷や麻痺にさせられること自体が少なく、発動機会に乏しい。
- トレース
- 場に出たときに相手の特性をコピーする。いかく等の強特性を利用できる可能性がある。
相手次第なので安定しないが、型を問わず活かせる場面が多いため、基本的にこちら。
ダブルでも有用。ただし対象を指定できないので、任意の特性をコピーできない事もある。
- テレパシー
- 隠れ特性でダブル専用。味方の攻撃を受けなくなる。じしんやヘドロウェーブ持ちの相方と組むなら。
てだすけやトリックルーム等のサポート技とあわせて。すぐにメガシンカする場合は活かしにくい。
現状ではダブルでもメガシンカ型がほとんどのため、汎用性が高いトレースが主流。
メガサーナイト [編集]
メガシンカするとアタッカーとしての性質が強くなる。
フェアリースキンによりハイパーボイスを威力108(162)の一致技として扱えるようになる。
特殊フェアリー随一の火力でみがわり貫通・相手全体攻撃の性能を持ち、受けられるポケモンは少ない。
相性補完のサブウェポンも備えており、下を制圧する力が強い。
一方で物理耐久は上がらず、素早さも100止まりのため、速攻物理アタッカーには弱い。
フェアリータイプであるが、メガボーマンダやガブリアスなど自身より速い物理ドラゴンとの対面は不利。
はがねやタスキ持ちにも止められやすいので、パーティ全体での補完が必要。
- フェアリースキン
- ノーマルタイプの技がフェアリータイプになり、威力が1.2倍になる。
高性能のノーマル技を、高火力で撃てるようになる優秀な特性。
上記ハイパーボイスのほか、はかいこうせん・りんしょうなども対象。
技考察 [編集]
攻撃技 | タイプ | 威力[スキン] | 命中 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ハイパーボイス | 無 | 90[162] | 100 | - | フェアリースキン対象技。みがわり貫通。ダブルでは相手全体攻撃。 | |
はかいこうせん | 無 | 150[270] | 90 | 行動不可 | フェアリースキン対象技。ラス1に。 | |
りんしょう | 無 (妖) | 60/120 [108]/[216] | 100 | - | ダブル用。 | |
ムーンフォース | 妖 | 95(142) | 100 | 特攻↓30% | タイプ一致技。非メガシンカ型のメインウェポンやダブルでの単体攻撃に。 | |
サイコキネシス | 超 | 90(135) | 100 | 特防↓10% | タイプ一致技。性能安定。 | |
サイコショック | 超 | 80(120) | 100 | - | タイプ一致技。特殊受け対策。 | |
アシストパワー | 超 | 20(30)~ | 100 | - | タイプ一致技。能力上昇で威力上昇。積み技や味方からのバトンタッチとあわせて。 | |
きあいだま | 闘 | 120 | 70 | 特防↓10% | 対鋼。高威力・命中難。 | |
シャドーボール | 霊 | 80 | 100 | 特防↓20% | 対エスパー。鋼にも等倍。 | |
10まんボルト | 電 | 90 | 100 | 麻痺10% | 水/飛行や鋼/飛行に。かみなりは覚えない。 | |
エナジーボール | 草 | 90 | 100 | 特防↓10% | ラグラージやトリトドンに。 | |
くさむすび | 草 | 20~120 | 100 | - | 威力不安定。100.0kg以上ならエナジーボール超え。 | |
こごえるかぜ | 氷 | 55 | 95 | 素早さ↓100% | サポートに。自身にも後続にも生きる。ダブルだと相手全体攻撃。 | |
めざめるパワー | - | 60 | 100 | - | 相性補完に。4倍狙いで炎・地面など。 | |
かげうち | 霊 | 40 | 100 | 優先度+1 | 先制技。タスキ潰しに。 | |
変化技 | タイプ | 命中 | 解説 | |||
でんじは | 電 | 90 | サポート用。電気や地面、ひらいしん等には無効。 | |||
おにび | 炎 | 85 | 物理アタッカー対策。炎やこんじょうに注意。 | |||
ちょうはつ | 悪 | 100 | 妨害技。補助技対策。 | |||
アンコール | 無 | 100 | 妨害技。積み技対策。 | |||
かなしばり | 無 | 100 | 妨害技。アンコールやみがわりとあわせて。 | |||
みちづれ | 霊 | - | 苦手なアタッカーを道連れに。連発で必ず失敗。 | |||
リフレクター | 超 | - | サポート用。味方の物理耐久を強化。 | |||
ひかりのかべ | 超 | - | サポート用。味方の特殊耐久を強化。 | |||
めいそう | 超 | - | 特攻・特防を補強。特殊面を補える。 | |||
ねがいごと | 無 | - | 回復技。主にサポート用。 | |||
いやしのねがい | 超 | - | 後続の全回復・無償降臨に。 | |||
おきみやげ | 悪 | 100 | 起点作りに。Zワザ化で後続のHP全回復。 | |||
ふういん | 超 | - | ダブル向き。まもるやトリックルームとあわせて。 | |||
トリック | 超 | 100 | こだわり系アイテムとあわせて。メガストーン・Zクリスタルには無効。メガシンカ型では採用できない。 | |||
トリックルーム | 超 | - | ダブルでのS操作。ねこだましで守ってもらう等しながら発動する。 | |||
サイドチェンジ | 超 | - | ダブル用。相方を守る。 |
型考察 [編集]
メガサーナイト [編集]
特性:トレース→フェアリースキン
持ち物:サーナイトナイト
特殊アタッカー型 [編集]
性格:ひかえめorおくびょう
努力値:C252 HorS252/HBベース
確定技:ハイパーボイス/サイコショックorサイコキネシス
攻撃技:きあいだま/めざめるパワー(炎or地)/10まんボルト/シャドーボール/こごえるかぜ/かげうち/はかいこうせん
補助技:ちょうはつ/みちづれ/おにび/でんじは/アンコール/まもる/みがわり
高い特攻と広い攻撃範囲を活かしたメガシンカアタッカー型。
上からの制圧力が高く、特殊受けもサイコショックやちょうはつで対処可能。
一方で物理耐久は低いので、先制技やこだわりスカーフ等での速攻には注意したい。
CS振りの場合、余り4をHに振ると実数値144(16n)となるので非推奨。
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みらいよち型 [編集]
性格:ひかえめ
努力値:C252 HorS252
確定技:みらいよち/はかいこうせん
攻撃技:サイコショックorサイコキネシス/ハイパーボイス/きあいだま/めざめるパワー(炎or地)/10まんボルト/シャドーボール/かげうち
補助技:ちょうはつ/みちづれ/おにび/でんじは/アンコール/まもる/みがわり
みらいよち→はかいこうせんと技を選択することで、はかいこうせんの反動による隙をみらいよちで埋め合わせる型。
3ターン中攻撃が2度のみとなるものの、一発の威力が大きいためサイクル崩壊能力が高いことが利点。
メガサーナイトが落とされても、みらいよち発動前であれば、相手の行動に圧力を掛けることが可能。
相手としては格闘・毒や特殊耐久が低いポケモンは出しづらいため、これらを苦手とするポケモンが動きやすくなる。
他の2体でサイクルを回しつつ、特殊に繰り出していくとよい。
特にヤドランのような特殊技持ちの物理受けがターゲット。
先の2体である程度削っておけば、半減はかいこうせんで倒せることも多い。
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【ダブル】ハイパーボイス型 [編集]
性格:ひかえめ(推奨)orおくびょう
努力値:HBCS調整
確定技:ハイパーボイス/まもる
攻撃技:サイコショックorサイコキネシス/きあいだま/めざめるパワー(炎or地)/10まんボルト/シャドーボール/こごえるかぜ
補助技:トリックルーム/アンコール/みちづれ/めいそう/てだすけ/ちょうはつ/ふういん/サイドチェンジ
強力な全体攻撃技であるハイパーボイスで攻める。
ワイドガードさえクリアすれば攻撃技はハイパーボイスのみで足りるため、構成に多様性がある。
また型にもよるが、努力値はHBを中心に、CSには殆ど振られていないことがある。
物理方面の耐久はとても柔らかいこと、素早さが激戦区であること、そして火力が性格補正のみでもかなり高いことが理由となっている。
良い相性補完を持ついかくガオガエンの登場によりトリックルームを持ったサーナイトが増加している。
確実にトリックルームを決める型ではなく、おいかぜを組み込んで上からも下からも動けるようにする型が多いため、れいせいの採用は少ない。
s12現在、ダブルバトルのサーナイトの大半がこの型(構成例2)である。
- 構成例1
- ハイパーボイス/サイコキネシスorサイコショック/めざめるパワー(地)/まもる
サナバレルで検討される形。サーナイトとモロバレルが共に苦手とするヒードランへの有効打をめざめるパワー(地)によって確保する。 - 構成例2
- ハイパーボイス/サイコキネシスorサイコショック/トリックルーム/まもる
サナガエンの基本形。ねこだましで守ってもらいつつ素早さ操作。更においかぜを組み込んで上からも下からも動けるようにする構築が多い。 - 構成例3
- ハイパーボイス/ふういん/トリックルーム/まもる
主に雨パ採用が検討される形。雨パの弱点であるトリックルームとまもるをふういんで制限する。
通常サーナイト [編集]
スカーフ型 [編集]
特性:トレース
性格:おくびょう
努力値:CS252ベース
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:ムーンフォース/サイコショックorサイコキネシス
優先技:きあいだま
選択技:めざめるパワー(炎or地)/10まんボルト/シャドーボール/エナジーボール/トリック/みちづれ
ドラゴン相手に上からムーンフォースを叩き込めることに加え、特性トレースとこだわりスカーフの組み合わせにより、
すなかきドリュウズやすいすいキングドラなどを上から叩くことができる点が特徴。
メガガルーラに対してもおやこあいをトレースして先手できあいだまを撃てる。
ただし命中不安なうえ、無補正C振りでは無振りメガガルーラすら確1にできない。
変化技になるが、カプ・テテフができないスカーフトリックや先制みちづれもあり。
サポート型 [編集]
特性:トレースorシンクロ
性格:ずぶとい/おくびょう/おだやか
努力値:H252 BorS252
持ち物:ひかりのねんど/きあいのタスキ/オボンのみ
優先技:おきみやげorみちづれ
攻撃技:サイコキネシスorサイコショック/ムーンフォース/こごえるかぜ
変化技:ひかりのかべ/リフレクター/ちょうはつ/でんじは/おにび/アンコール/かなしばり/しんぴのまもり/トリックルーム/いやしのねがい
先発に繰り出し、豊富な変化技を活かす型。壁張り・起点作り・トリックルーム・状態異常撒きなどが可能。
この型ではカプ・テテフとの差別化は考えなくてもよい。
メガシンカの存在によりちょうはつやみがわりをされにくく、見せ合い時の選出縛り性能が高い。
サーナイトより速い物理アタッカーを呼びやすいため、きあいのタスキなり防御特化なりを検討したい。
いやしのねがいもできるが、受け出しには不向きである。
化身ボルトロスに対面有利かつ、いたずらごころトレースにより麻痺しても相手後続に対し先手で変化技を扱える点は1つの長所。
麻痺を起点に展開する相手に対し、サーナイトが痺れなければ先手で変化技を使って阻止することができる。
- 努力値調整
- 175-x-107-146-159-101(おだやか/252-0-172-4-76-4)
H:16n-1
B:A特化メガバシャーモのフレアドライブを確定耐え
D:無補正C振りメガリザードンYのオーバーヒートを晴れ補正込みで確定耐え
S:でんじはで最速130族・スカーフ70族抜き
対サーナイト [編集]
- 注意すべき点
- メガシンカ時のフェアリースキン+ハイパーボイスが脅威。
高威力・無効タイプ無し・みがわり貫通・全体攻撃とあって非常に受けづらい。
各種サブウェポンやサイコショック・ちょうはつ等による役割破壊も厄介。
メガシンカ前も特殊方面に優れ、こだわりスカーフでの奇襲・耐久特化でのサポートに注意。
トレースでこちらの強特性を利用されることもある。
- 対策方法
- どの型でも安定するポケモンは少ないが、はがねタイプが攻防ともに比較的安全。
きあいだまやめざめるパワーで4倍弱点を突かれないポケモンならなおよい。
ハッサムやメタグロス、ギルガルド等の先制技持ちはこだわりスカーフにも強い。
メガストーンやZクリスタルを持たせておけば、こだわりトリックにも対処できる。