エンペルト - ポケモン対戦考察まとめWiki|第七世代(サン・ムーン&ウルトラサン・ウルトラムーン)

エンペルト [編集]

No.395 タイプ:みず/はがね
通常特性:げきりゅう(HPが1/3以下のときに水タイプの技の威力が1.5倍になる)
隠れ特性:まけんき(相手に能力を下げられた時、攻撃が2段階上がる)
体重  :84.5kg(けたぐり・くさむすびの威力:80)
ポケモンHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
エンペルト84868811110160530げきりゅう/まけんき

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)でんき/かくとう/じめん
いまひとつ(1/2)ノーマル/みず/ひこう/エスパー/むし/いわ/ドラゴン/フェアリー
いまひとつ(1/4)こおり/はがね
こうかなしどく

みず×はがね」の固有タイプを持つ第4世代水御三家。
素早さは低いが特攻が高め、その他のステータスもまずまずバランスが良い。
はがね複合枠としては4倍弱点がなく、ほのお等倍かつ一致みず技で弱点を突けるのが個性。
一致水技の威力も十分でサブウェポンも豊富。豊富な耐性により打ち合いやサイクル戦への適性も感じさせる。
あくびやステルスロックを習得するため起点作りにも長けており、単純な特殊ATの枠にとどまらず器用な動きが望める。

反面、タイプ一致技のみずはがねは共にみずタイプに半減されるため、攻撃面での補完には優れない。
みずタイプが本来有利なほのお等倍・じめん弱点であり、みず枠として見ると耐性に難がある。
耐性ははがね寄りだが攻撃面はみず寄りという性質から、メジャーポケモンとの有利不利の関係も独特であり、やや癖の強い性能をしている。

現環境に置いてははがねとしての耐性を活かすため、とつげきチョッキを持たせたフェアリー対策としての採用が多く見られる。
フェアリー半減かつほのお等倍なのでめざパで崩されることもなく、高特殊耐久も合わさって特殊フェアリーに対しては後出ししやすい。
流し際にはラスターカノンのほか通りのよい一致みず技も選べ、サイクルにおけるダメージレースを優位に押し進められる。

しかし、鈍足かつ耐久数値も中の上程度。弱点もいずれもメジャーであるため、耐性豊富な割に崩されやすいことが難点。
上述する対フェアリー性能についても、環境における代表的なフェアリーであるカプ・コケコミミッキュ辺りに強いとは言えないことからいまひとつ機能していない。
これらへの対策としてはメガフシギバナカプ・ブルルとのサイクル回しが挙げられるが、結果としてエンペルトの採用理由が不明瞭になり本末転倒のきらいがある。
火力も並以上とは言え強化アイテムやげきりゅうの発動がないと不足を感じがちなため、明確な役割を定めづらく器用貧乏に陥りやすい。



特性考察 [編集]

げきりゅう
通常特性。耐性は多いので一撃で落とされることはあまりなく、発動機会は多い。
メインの特殊水技はもちろん、追撃のアクアジェットも強化される。
まけんき
隠れ特性。いかくが飛びかうダブルでは有用だが、能力低下自体は防げないので、差し引き+1。
アクアジェットに限ればげきりゅうと変わらず、他に物理技を採用しない場合は優先度は低い。

技考察 [編集]

特殊技タイプ威力命中効果解説
ハイドロカノン150(225)90行動不可タイプ一致技。ラス1やZクリスタルとあわせて。
ハイドロポンプ110(165)80-タイプ一致技。高威力・命中不安。
なみのり90(135)100-タイプ一致技。中威力・命中安定。
ねっとう80(120)100火傷30%タイプ一致技。追加効果狙い。
ラスターカノン80(120)100特防↓10%タイプ一致技。性能安定。フェアリーに。
れいとうビーム90100凍り10%対草・ドラゴン。水定番のサブウェポン。
こごえるかぜ5595素早↓100%追加効果が優秀。スカーフやりゅうのまいに強くなる。
くさむすび20~120100-対水。威力不安定。
めざめるパワー-60100-相性補完に。炎・電気など。
物理技タイプ威力命中効果解説
アクアジェット40(60)100優先度+1タイプ一致技。先制技。タスキ潰しに。
アクアブレイク85(127)100防御↓20%タイプ一致技。火力補助はおまけ程度。
はがねのつばさ70(105)90防御↑10%タイプ一致技。ラスターカノンに威力・命中共に劣る。
アイアンヘッドは覚えない。
じしん100100-対電気・鋼。鋼技と相性が良いが、水技と範囲が被る。
ドリルくちばし80100-対草。水/虫やヌケニンにも。
変化技タイプ命中解説
こうそくいどう-素早さ強化。準速で最速フェローチェ抜き。
つるぎのまい-攻撃を強化。アクアジェットとあわせて。
あくび-起点作りに。ステルスロックとあわせて。
みがわり-補助技対策や、げきりゅうの発動に。
ステルスロック-サポート用。あくびやほえるとあわせて。
どくどく90耐久型対策。毒は呼びにくいが、鋼には注意。
うたう55起点作りに。命中難だがみがわり貫通。配信限定技。

型考察 [編集]

とつげきチョッキ型 [編集]

特性:げきりゅう
性格:ひかえめ
努力値:HC252をベースに調整
持ち物:とつげきチョッキ
確定技:ラスターカノン/ハイドロポンプ(推奨)orなみのりorねっとう
優先技:れいとうビーム/アクアジェット
攻撃技:くさむすび/めざめるパワー(炎/電)

高めの特攻・特防と、鋼の耐性を活かすチョッキ型。
受け出し能力を高めつつCに努力値を割けるとつげきチョッキとの相性はかなりよい。
特殊フェアリーを中心に後出しし、弱点の鋼技や後続に一貫しやすい水技でサイクルに負荷をかけていく。

ねっとうはとつげきチョッキのおかげで試行数を稼げるため火傷も狙えるが、
ハイドロポンプやなみのりに比べ威力が低く、確定数が変わる恐れがある。
具体的には無振りウルガモスに対し、C特化ハイドロポンプが確1、なみのりが低乱1、ねっとうが確2。

C特化ラスターカノンも無振りカプ・テテフに確定耐えされるなど、火力不足は深刻。
H252D4+チョッキでC特化カプ・テテフのフィールドサイキネ低乱4、10まんボルトも確3。
フィールドZサイキネ+10まんボルトまで耐えるがこちらも一撃で処理する手段がなく、@メガネでの10まんボルトやきあいだまは確2を取られる。

特殊アタッカー型 [編集]

特性:げきりゅう
性格:ひかえめ
努力値:HC252ベースで耐久調整、余りS
持ち物:ミズZ/こだわりメガネ/半減実/ふうせん/きあいのタスキ/たつじんのおび/いのちのたま
確定技:ハイドロポンプorなみのり/れいとうビーム
優先技:アクアジェット
攻撃技:ラスターカノン/ハイドロカノン(Z化用)/こごえるかぜ/くさむすび/めざめるパワー(炎/電)
変化技:あくび/ステルスロック/みがわり

基本的な特殊アタッカー型。
こだわりメガネなどで火力補強し早期にサイクル崩壊を図る。
ミズZは非常に相性がよく、打ち分けしつつ一貫性の高い水技を撃てる。

C特化ZハイドロポンプでD4ガブリアス高乱1、無振りカプ・テテフを75%の乱1。
削れた場合はげきりゅう発動によりさらに大きく負荷を掛けられる場合があるので、仮想敵に合わせた耐久調整は重要。
耐久調整を施した上でアクアジェットがあればタイマンも制しやすくなるため、採用優先度は高い。
バンギラスなどを意識してSも振りたいところだが努力値がカツカツなので、4振り61族抜き程度が限界か。

地面タイプには弱点を突かれるが、タスキやふうせん、シュカのみがあれば強く出れる。
とはいえ無理に居座る必要性も薄いため、基本は火力補強の持ち物を推奨。
A130族クラスの一致じしんは無理だが、不一致ならH振りだけでA特化メガボーマンダのじしんまでは確定で耐えられる。

スカーフ型 [編集]

特性:げきりゅう
性格:おくびょう
努力値:CS252
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:なみのりorハイドロポンプ/れいとうビーム
攻撃技:ラスターカノン/くさむすび/めざめるパワー(炎/電)
変化技:どくどく/ステルスロック

スカーフ持ちの場合115族まで抜け、スカーフ以外のドラゴンに先制できる。
耐性の多い鋼タイプなので繰り出せる場面も多い。

エンペルトの弱点の1つである、素早さの低さをその場で補えるのはやはり大きい。
おかげで後出しで狩れる相手も大幅に増える。
サブウェポンで弱点を突ける技を持ってる相手は大抵居座る事が多く、そのまま返り討ちにできる。

高速移動型 [編集]

特性:げきりゅう
性格:ひかえめ
努力値:C252 S調整 残りH
持ち物:ヤタピのみ/ふうせん/きあいのタスキ/いのちのたま/ラムのみ/半減実
確定技:こうそくいどう/なみのりorハイドロポンプ
攻撃肢:ラスターカノン/れいとうビーム/くさむすび/めざめるパワー(炎/電)
変化技:みがわり

こうそくいどうの場合は無補正180振りでメガライボルト抜き。準速なら151族(フェローチェ)抜き。
C特化なみのりで無振りフェローチェを確1。げきりゅう+C特化ハイドロポンプで無振りメガライボルトを確1、なみのりだと中乱1。
スカーフに比べ速攻性がなく攻撃範囲も狭くなりがちだが
その他のアイテムで火力・耐久を補強できる点、メガシンカ勢やスカーフも抜ける点は優秀。

ステロ撒き型 [編集]

特性:げきりゅう
性格:ずぶとい/おだやか
努力値:H252 残り耐久
持ち物:ふうせん/オボンのみ/きあいのタスキ
確定技:ステルスロック/あくび
選択技:ハイドロポンプorなみのり/こごえるかぜorれいとうビーム/ラスターカノン
変化技:ほえる/どくどく

先発に出し、ステルスロックを撒いてあくびで起点作りする型。
ラグラージカバルドンと比べ耐性が多く、ちょうはつも受けにくいが、
耐久種族値で劣り、電気が通るためボルトチェンジで対策される。


相性考察 [編集]

唯一無二の独特なタイプ故、相性補完となるポケモンは多い。
以下、一例。


対エンペルト [編集]

注意すべき点
11もの圧倒的な耐性により多くの攻撃を耐え、一貫性の高い水技を高威力で放つ。
ふうせんやシュカのみ、チョッキ持ちが多く、地面・ドラゴン・特殊フェアリー等に強い。
特殊アタッカーのほか、ステルスロックやあくびでのサポートも可能。
げきりゅうやまけんきが発動するとアクアジェットも高威力となる。
対策方法
弱点は突きやすいが、耐久振りや持ち物で対策されていることも多い。
倒し損ねるとげきりゅうが発動するため、高火力で一気に落とす。
メガルカリオカプ・コケコなら先制確1を狙える。

外部リンク [編集]