ライボルト [編集]
No.310 タイプ:でんき 通常特性:せいでんき(接触技を受けたとき、3割の確率で相手をまひ状態にする) ひらいしん(でんきタイプの技を受けた時、その技を無効化し特攻を1段階上げる。 ダブルバトルで、自分以外のポケモンが使った単体対象のでんきタイプの技の攻撃対象を自分にする。) 隠れ特性:マイナス(特性が「プラス」か「マイナス」の味方が戦闘に出ている時、特攻が1.5倍になる) 体重 :40.2kg(けたぐり・くさむすびの威力60) ・メガライボルト タイプ:でんき 特性 :いかく(場に出た時か戦闘中この特性を得た時、場に出ている相手全員の攻撃を1段階下げる) 体重 :44.0kg(けたぐり・くさむすびの威力60)
第三世代出身の単でんきポケモン。
典型的な速攻アタッカーの種族値を持ち、メガシンカによってそれがバランスよく上昇する。
第七世代において、仕様変更により強化されたメガシンカポケモンの一体。
初速からゲッコウガやメガゲンガーを抜けるようになり役割対象に対する立ち回りが安定するようになった。
主戦法であるいかく+ボルトチェンジの対ミミッキュ性能もあって扱いやすく、環境にも刺さりやすい。
似た戦法の新ポケモンにカプ・コケコがいるものの、いかくやほのお技の有無で容易に差別化できるため意識の必要は薄く、むしろ相手のカプ・コケコのエレキフィールドを利用できるシチュエーションが生まれたのは嬉しい。
ただしメガシンカアタッカーとしては火力不足であることに注意。
無補正C振り10まんボルトの火力指数は25245であり、持ち物固定かつ有用な積み技を覚えないため火力増強は望めない。
役割対象であるテッカグヤ・メガリザードンY・アシレーヌといったポケモンに対し耐久無振りでも確2となる具合で、無傷の対面ではむしろこちらが返り討ちに遭う。
自身の耐久はいかく込みでも過信できず、対面の撃ち合いを制すのは苦手である。
いかく+ボルトチェンジによるサイクル性能を活かし、味方の力を借りて削りを入れていく立ち回りを重視したい。
総じて絶対的なエースというよりは、優れた仲間との連携で力を発揮するパーティの1ピースといった位置づけである。
ひらいしんもいかくもダブルバトルにおいてより活きる特性であり、ダブルバトルでのスイッチ戦略を交えた活用が多い。
技レパートリーの少なさや自身の役割の都合もあってか、XY初期から第七世代に至るまで、性格や技構成がほぼ固定化されている。
下記にある基本型以外の構成は環境にほぼ存在しないと言っていい。
形態考察 [編集]
通常ライボルト [編集]
メガシンカしない利点としてはすりかえを使った戦術が取れる・タスキが持てるなどがある。
特にこだわりメガネを持つ場合だと、上述のテッカグヤやメガリザードンYといった相手への確定数がある程度変動する。
すりかえorトリック+炎技ができる電気は他にヒートロトムのみであり、メガシンカ前からS105と十分速く個性としても弱くない。
以上から十分な実用性を持っているものの、環境での採用率はメガシンカ型のほうがはるかに高い。
繰り出し性能を向上させるいかくと、カプ・コケコを上回るS135に支えられた取り回しの良さは捨てがたく、
サイクル戦のパーツとしての汎用性ではメガシンカ型に大きく劣る。
またメガストーンやZクリスタルの所持率が高い現環境では、すりかえ戦法の成功率自体が以前に比べて下がってしまっている。
こだわりりすりかえ型はノートにあります。
- せいでんき
- せいでんきそのものの発動狙いというよりは、受け出しされやすいポリゴン2やサーナイトのトレース対策で採用。
ライボルトは先発起用が多く、電気技を吸収できるシーンは少ないと判断するなら。
実際に特性が割れない限りはこちらの特性でも相手の電気技牽制は可能。
- ひらいしん
- 電気技読みで繰り出して火力アップ→メガシンカという流れが可能。
ダブルでは電気技を引き寄せる効果もあるため、電気弱点持ちと相性が良い。
3種類ある特性の中では最も採用率が高く、常に8割以上を占める。
- マイナス
- 隠れ特性。じばそうさは覚えないため、ダブル専用特性。
ダブルでもプラス・マイナス持ちと組んで発動させるよりは、ほうでん持ちと組んでひらいしんを発動させる方が有用。
メガライボルト [編集]
メガシンカする事でステータスがバランス良く上昇し扱いやすくなる。
また、でんきタイプとしては珍しくほのおタイプの技を覚えることができ、抜群・等倍範囲ともに優秀である。
広い技範囲・高い素早さを活かして役割重視の運用をしつつ、いかく+ボルトチェンジで身軽に立ち回ることもできる器用なポケモン。
ビビリだまミロカロスに対し、いかくを保留すれば有利に立ち回れるが持ち物補正なしの10まんボルトでは確2なので注意。
- いかく
- メガシンカによる耐久上昇もあわせて、不一致じしん程度なら耐えられるようになる。
繰り出すだけでも効果を発揮し、ダブルでは相方の物理耐久も補える優秀な特性。
技考察 [編集]
折りたたみ |
型考察 [編集]
メガライボルト [編集]
基本型 [編集]
特性:ひらいしん/せいでんき→いかく
性格:おくびょう
努力値:CS252 D4(推奨)orS252 耐久調整 余りC
持ち物:ライボルトナイト
確定技:ボルトチェンジ/オーバーヒートorかえんほうしゃ
優先技:10まんボルト/めざめるパワー(氷)
選択技:かみなり/めざめるパワー(草/地)/どくどく
概要部通り、シングルレートに存在するライボルトは9割以上がこの型。
序盤はいかくを撒いてボルトチェンジで退却、終盤は高い素早さから疲弊した相手パーティを抜いていく。
いかくによる物理耐久があるため先制技持ちに縛られにくく、味方のいかく持ちとも合わせやすい。
基本的には10まんボルト/ボルトチェンジ/炎技/めざ氷で確定。
それ以外で選択肢に成りうるのは、10まんボルトの代わりにかみなり、呼ぶポリゴン2などの耐久型に刺さるどくどく、氷以外のめざめるパワー。
どくどくの採用率は上昇傾向にある。
かみなりは威力が高いが命中が不安で採用例は稀有。雨なら必中になるが炎技とはアンチシナジー。
めざめるパワーについては下記に。
- めざめるパワーについて
- 地
Aガラガラ、電気タイプに。
- 努力値について
- 第6世代ではガブリアスとの対面を想定して耐久調整を施すのが一般的であった(例:A252ガブリアスのじしん耐えのH108 B20など)。
第7世代ではガブリアスの数が減少したことで、この調整の意義は薄れることになった。
特別な理由がなければ現環境においてはCS252でよいだろう。
相性考察 [編集]
霊獣ランドロス、ギャラドスと相性がよい。
ライボルトの弱点の地面はランドロス、ギャラドスに無効で、
ランドロスの弱点の水はメガライボルトで相手できる。
ギャラドスの弱点の電気はひらいしんで無効、メガライボルトでも半減。
またどちらもいかく持ちのため、サイクルを回しても強い。特にランドロスはとんぼがえりがあるので交代でまわせる。
対ライボルト [編集]
- 注意すべき点
- 特攻・素早さに優れ、電気+炎(+めざめるパワー)の広範囲の攻撃技を持つ。メガシンカすると更に高速・高火力となる。
S135からのボルトチェンジによるサイクル回しで小回りが利き、後出しから仕留めるのはかなり難しい。
対面でもいかくを受けると物理アタッカーでは落としにくくなる。
- 対策方法
- 構成は10まんボルト/ボルトチェンジ/炎技/めざめるパワー(氷)のメガシンカ型でほぼ固定なので読みやすい。
火力もさほど脅威的ではないが、特殊受け等の苦手な相手からはボルトチェンジで撤退されてしまう。
電気無効のポケモンを入れて牽制するか、後続を意識した立ち回りが必要となる。
- Aガラガラ
- ひらいしんによりにより電気無効、炎・氷半減。
ランターン同様ボルトチェンジを阻止でき、高い火力により交代先にも負担をかけていける。
- マンムー@とつげきチョッキ(特性あついしぼう)
- 電気無効。耐久無振りでも無補正C振りオーバーヒートを確定耐え。
後出しできる対策ポケモンの中で最も汎用性が高い。
- ランターン
- ちくでんにより電気無効、炎・氷半減とライボルト対策だけを見ればかなり優秀。裏にいるギャラドスやランドロスなどにも有利。
電気無効によりボルトチェンジを阻止できる上、地面を呼びにくいのでこちらの後攻ボルトチェンジを阻止されにくい。
ただし火力は低く、C特化ねっとう・なみのり程度では無振りメガライボルトすら確2にできない。
- 特性トレース
- メガシンカ前のひらいしんをトレースをすることで、メガシンカ→ボルトチェンジによる退却を許さない。
トレース持ちのポケモンは全般的に特殊耐久も厚く、サブ技程度では落ちないため有利な読み合いを進められる。
トレース対策のせいでんき持ちに対しては特別不利になるわけではないが、耐久型対策のどくどくには注意。