ドンファン - ポケモン対戦考察まとめWiki|第七世代(サン・ムーン&ウルトラサン・ウルトラムーン)

ドンファン [編集]

No.232 タイプ:じめん
通常特性:がんじょう(一撃必殺技を受けない・HP満タン時に攻撃技でひんしになるダメージを受けても必ずHPが1残る)※ゴマゾウのとき「ものひろい」
隠れ特性:すながくれ(天気が「すなあらし」の時、回避率が1.25倍になる・すなあらしのダメージを受けない)
体重  :120.0kg(けたぐり・くさむすびの威力100)

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)みず/くさ/こおり
いまひとつ(1/2)どく/いわ
いまひとつ(1/4)---
こうかなしでんき

優秀な物理ステータスを持つ2世代のじめん単タイプ。
特性がんじょうによる行動保証と、多彩な物理技による攻撃範囲の広さが特徴。
特に鈍足をカバーできるこおりのつぶての習得は特筆に値し、上述の強みと合わせれば広くタイマンを制することができる。
じめん単タイプの鈍足物理ならカバルドンバンバドロ、複合タイプなら同じくがんじょう持ちのゴローニャもライバルとなりうるが、
先制技の有無の差から使い勝手はほぼ別物であり、それらとの差別化の必要性はないといえる。

他方で同じくタイマン性能に優れ、こおりのつぶてを始めとしたこおり技をタイプ一致で扱えるマンムーの存在が厄介。
単純な攻撃技のラインナップで見ればドンファンのほうが多彩なのだが、マンムーのタイプ一致こおり/じめんの攻撃範囲があまりに広すぎるのが問題。
あちらは一致技のみでも多くの相手を対処できるため、ドンファンの攻撃範囲の広さが強みとしてあまり機能しないのが正直なところ。
より火力・素早さで勝り、役割対象も似通っていることから、なにかとあちらに採用枠を奪われやすいのが現状である。

差別化においては、やはり特性がんじょうの行動保証をいかに活かせるかが鍵といえる。
マンムーと違いきあいのタスキを持たずとも確実に一回の行動保証が約束されるため、持ち物の自由度が高い点は大きな強み。
特性で行動保証を得つつ持ち物で火力を底上げしたり、ラムのみで状態異常対策をしたりと幅広い戦術を狙える。
7世代の新要素であるZワザとの相性も良いため、持ち物を絡めた戦術でマンムーにできない動きを見せていきたい。

USUMでは10まんばりきを習得したことで、念願のダブルでの単体地面技を手に入れた。
威力はじしんに劣るもののグラスフィールドにも邪魔されないため、シングルでも構築によっては採用価値を見いだせるか。



特性考察 [編集]

がんじょう
通常特性。一撃必殺技無効+きあいのタスキと同等の効果を得る。
不安な特殊耐久をカバーし、最低限の仕事をこなせるようになる。
がむしゃら、こおりのつぶての存在も相まって、ドンファンの対面性能を底上げしてくれる。
マンムーを始めとしたライバル達との差別化要素としても欠かせないため、特性はこちらで確定。
かたやぶりには貫通されるが、物理技は無振りでもA252ようきメガギャラドスのたきのぼりを確定耐え。
かたやぶりの特殊アタッカーはでんきタイプのメガデンリュウのみなので、貫通されても1撃で沈むことはめったにない。
ただし、かたやぶり+一撃必殺技は無効化できないのでドリュウズオノノクスには一応注意しておきたい。
すながくれ
隠れ特性。発動には砂嵐が必要であり、回避できるかどうかも運次第。
トレース対策にはなるが、がんじょうの実用性には遠く及ばず、ライバルとの差別化にも苦慮することになるため候補外。

技考察 [編集]

攻撃技タイプ威力命中効果解説
じしん100(150)100-タイプ一致技。性能安定。
10まんばりき95(142)95-ダブル運用やグラスフィールド意識ならこちら。接触技かつ稀に外れるので注意。
じならし60(90)100素早さ↓100%最速なら一応1回で100族まで抜ける。準速なら87族まで
こおりのつぶて40100優先度+1先制技。ほぼ必須。ただし安易に乱発すると起点にされることも多々ある。
ストーンエッジ10080急所率+1対虫・飛行。地面定番のサブウェポン。
もろはのずつき15080反動1/2対虫・飛行。がんじょうとの相性は悪いが2倍でも4倍キバよりも高威力。
いわなだれ7590怯み30%対虫・飛行。威力は控えめ。ウルガモス程度なら倒せる。
がんせきふうじ6095素早さ↓100%低威力だが追加効果が優秀で命中も高め。後続サポートも兼ねた攻撃として。
ダストシュート12080毒30%教え技。対草・フェアリー。
H振りマリルリは確2なので過信は禁物。
じゃれつく9090攻撃↓10%地面+フェアリーの攻撃範囲は広いが威力が足りない。
ばかぢから120100攻撃防御↓じしん+こおりのつぶてで落とせないH振りバンギラスを安定して倒せる。
H振りサザンドラはばかぢから+Aダウンこおりのつぶてだと乱数。
タネばくだん80100-対水・地面。H振りウォッシュロトムが確2。H振りラグラージが確1。
HBだとトリトドンでも確2。
はたきおとす65→97100持ち物使用不可追加効果が優秀だが、メガストーン・Zクリスタルには威力上昇無し。
ほのおのキバ6595火傷10%
怯み10%
地面耐性を持つ鋼全般への有効打。特にナットレイハッサムに有効。
かみなりのキバ6595麻痺10%
怯み10%
対飛行・水。ギャラドステッカグヤなどへ刺さる。
じたばた~200100-がんじょうと好相性。弱点こそ突けないが地面+ノーマルの範囲は広い。
カウンター-100-がんじょうと好相性だが物理耐久が高いためダメージを受けづらい。
基本はがむしゃら+こおりのつぶてで事足りるので優先度低め。
がむしゃら-100-がんじょう状態でばら撒けばPT壊滅まで狙える。接触技なのでゴツゴツメットに注意。
じわれ-30-役割破壊にはなるが、基本的に試行回数を稼げるポケモンではないので大体運任せ。
がんじょうには効果無し。
変化技タイプ命中解説
ステルスロック-がんじょうによって確実に仕事ができる。
ロックカット-準速でも準速フェローチェ抜き(実数値204)になるが、全抜きを狙うには火力が少々物足りない。
ほえる-ステルスロックと合わせて。
どくどく90耐久型対策。毒や鋼は呼びづらく、ポリゴン2カバルドンなど刺さる相手は多い。

Zワザ考察 [編集]

ダメージはいずれもA特化で計算したもの。

Zワザ元にする技威力解説
ライジングランドオーバーじしん180(270)グラスフィールド下でも威力低下無し。ダブルでの単体攻撃にも。
H252メガバンギラス、同メガメタグロス、同ギルガルド、B特化ドヒドイデをいずれも確1。
等倍でもH252カプ・テテフを確1。
H252マリルリを56.3%の乱1(92.7%~109.1%)+こおりのつぶて(6.7%~8.2%)で高乱数撃破。
レイジングジオフリーズこおりのつぶて100地面技との補完に優れ威力も上がるが、先制技ではなくなるうえマンムーとますます役割が被る。
H252ランドロスや無振りメガボーマンダを確1。いかく込みでも+こおりのつぶてで確殺できる。
ワールズエンドフォールストーンエッジ180地面技との補完に。無振りメガボーマンダを確1、いかく込みでも67%~80%+こおりのつぶてで高乱数撃破。
ダイナミックフルフレイムほのおのキバ120H252メガハッサム確1。B特化ナットレイを62.5%の乱1。
スパーキングギガボルトかみなりのキバ120H252ギャラドスをいかく込み確1、B特化+いかく込みだと確2。
H252テッカグヤに68.6%~81.3%+かみなりのキバで突破。B特化には確定耐えされる。
ブルームシャインエクストラタネばくだん160H252ウォッシュロトムを確1、B特化は確2。H252マリルリ確1。H252カプ・レヒレを75%の乱1。
アシッドポイズンデリートダストシュート190H252カプ・レヒレを確1、B特化は確2。
ぜんりょくむそうげきれつけんばかぢから190能力低下無し。対鋼・岩はZじしんで事足りるため、実質高耐久ノーマルピンポイント。
H252メガガルーラ確1。B252しんかのきせきラッキーを31.3%の乱1。
B特化しんかのきせきポリゴン2をZばかぢから(60.4%~71.8%)+ばかぢから(38.5%~45.8%)で高乱数撃破。
ファイナルダイブクラッシュとびはねる160必中溜めなし。H252カプ・ブルルを75%の乱1。H252メガフシギバナを12.5%の低乱1。
ラブリースターインパクトじゃれつく175地面技と補完に優れるが、Zワザ化せずともH252サザンドラジャラランガは倒せる。
HB特化ヤミラミはZ技化してようやく確1だが、メガシンカすると確2になってしまううえに、おにびを撃たれやすい。
等倍では威力不足なため、Z化してまで打つ相手がいない。

型考察 [編集]

基本アタッカー型 [編集]

特性:がんじょう
性格:いじっぱりorようき
努力値:AS252ベースで調整
持ち物:Zクリスタル/ラムのみ/じゃくてんほけん/たつじんのおび/こだわりハチマキ
確定技:じしん/こおりのつぶて
優先技:ストーンエッジorいわなだれorがんせきふうじ/がむしゃら
攻撃技:ダストシュート/ほのおのキバ/かみなりのキバ/はたきおとす/タネばくだん
変化技:どくどく/ロックカット

特性のがんじょうとこおりのつぶてにより最低限の行動回数は約束されている。
さらに優秀なサブウェポンが多いので多くの対面で最低限の仕事はしてくれる型。
相手が物理アタッカーなら殴りあい、特殊アタッカーならばがむしゃらからのこおりのつぶてで強行突破可能。

メインのじしんと先制技のこおりのつぶては確定。
確定技との範囲補完に優れるサブウェポンとして岩技があると心強い。
攻撃範囲が非常に広いため、パーティに合わせたカスタマイズができる点がポイント。

努力値は基本的にAS252。
同速50族にはクチートボスゴドラマリルリなど先制でじしんを入れたい相手が多いことが理由である。
がんじょうのおかげで耐久の優先度も高くない。そのため、耐久調整はかたやぶり持ちや2耐えできる程度の低火力物理を中心に行うべき。
性格はAを上げられるいじっぱりが推奨されるが、最速にすることで無振り85族などを抜けるのでようきも一考の余地はあるだろう。

じゃれつくは多くのドラゴン・悪タイプがじしん+こおりのつぶてで倒せるので優先度は高くはない。
はたきおとすはじしん半減のしゅうかくオーロットポリゴン2に刺さる技だが、メガストーンやZクリスタル持ちに注意。

+  折りたたみ

先発ステロ撒き型 [編集]

特性:がんじょう
性格:いじっぱりorようき
努力値:AS252
持ち物:レッドカード/ラムのみ
確定技:ステルスロック
選択技:じしん/がんせきふうじ/こおりのつぶて/はたきおとす/がむしゃら/ほえる

先発に繰り出してステルスロック+何かをするドンファン。
マンムーとの最大の差別化点はタスキ以外の持ち物を持つことによる戦略性の高さ。
がんじょう+レッドカード戦法やラムのみにより状態異常技にアドバンテージを取るなど、柔軟な動きを狙いたい。

特にレッドカードはがんじょう+がむしゃらと合わせて思わぬ相手に痛手を与えることができるため有用な戦術。


対ドンファン [編集]

注意すべき点
特性がんじょう、がむしゃら、先制技のこおりのつぶてと、相手を確実に一体落とすための手段が揃っている。
物理耐久もかなり高く、並の抜群技では落としきることができず、仕事をされてしまう。
サブウェポンも豊富。ステルスロックも覚え、先発性能が非常に高い。
対策方法
とにかくがんじょうを潰すことが一番の対策。
特殊耐久は高くなく、メインウェポンのじしんを無効化でき、かつ弱点を突けるウォッシュロトムは特に相性がよい。
ただし、採用率は少ないとはいえタネばくだん、じわれも覚えるため、注意が必要。
かたやぶりでがんじょうを貫通して倒すのも良い。

外部リンク [編集]