パルシェン - ポケモン対戦考察まとめWiki|第七世代(サン・ムーン&ウルトラサン・ウルトラムーン)

パルシェン [編集]

No.091 タイプ:みず/こおり
通常特性:シェルアーマー(攻撃を急所に受けない)
     スキルリンク(連続技が必ず5回当たる)
隠れ特性:ぼうじん(天候によるダメージを受けない・粉系の技と特性「ほうし」を無効化)
体重  :132.5kg(けたぐり・くさむすびの威力100)

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)でんき/くさ/かくとう/いわ
いまひとつ(1/2)みず
いまひとつ(1/4)こおり
こうかなし---

みず×こおり」複合タイプの一角で、高い防御が特徴のポケモン。
特性スキルリンクと各種連続技のコンボによりきあいのタスキ・がんじょう・みがわりに強い。
加えて水タイプの「からをやぶる」使いでは最速であり、他のポケモンとは一線を画する高い突破力を持つ対策必須級ポケモンの一角である。

ツボツボを上回る物理耐久により物理アタッカーを対面から起点にすることができ、「からをやぶる」後も並の先制技では縛られない。
一方で特殊耐久は極端に低く、一致特殊技だと等倍はおろか半減でも致命傷を受けかねない脆さがある。

第7世代ではトップメタのミミッキュや、強化されたオニゴーリのみがまも戦法に強いこともあって需要が増加。
また、アクアブレイクやハイドロポンプをZワザ化することで今まで苦手だったはがねタイプに対する突破性能が大幅に向上し、
フィールドにより先制技を無効化できるカプ・テテフと組み合わせるなど戦術の幅も増えた。
総じて前世代よりも大幅に強化されたと言える。

+  折りたたみ

USUMの教え技でシェルブレード・ダイビングよりも威力が高くデメリットもない「アクアブレイク」を習得。
これにより上2つの技の採用がほぼ無くなった。
シェルブレード・ダイビングについての情報をノートに移動。

つららばり・こおりのつぶて・シェルブレードなどはシェルダー時限定のレベル技なのでパルシェンに進化させると思い出せなくなる事に注意。
タマゴ技として覚えさせれば後からでも思い出せる。



特性考察 [編集]

シェルアーマー
相手の攻撃が急所に当たらなくなる。
耐久上昇系積み技と相性が良いが、回復をねむるに依存する上特防が非常に低く役割破壊に弱いため、採用は殆どみられない。
確定急所を狙うポケモンに強くなるものの、アブソルドラピオンなどを除けば軒並みひこうタイプなので、スキルリンクつららばりの方が対策としては良い。
かたやぶりには貫通されるが、そもそも急所に当たる確率自体が1/24と低いので基本考慮外でよい。
スキルリンク
連続技を常に最大威力で出せる。
これによりつららばりがデメリット無しの高威力技になる。
また相性補完のロックブラストもサブとは思えない威力になる。
これらの技による突破力がパルシェンの最大の強みであるため、基本的にこちら。
ぼうじん
隠れ特性。天候ダメージや粉技を無効化する。
霰ダメージは元々無効だが、砂嵐ダメージや一部催眠技を無効化できる点はメリット。
しかし、すなおこし持ちやくさタイプ、ビビヨンなどに後出しできるような耐性は無く、うまく利用することは難しい。
タスキを持たせ、ロックブラストやつららばりを採用しない時に。

技考察 [編集]

物理技タイプ威力
[スキルリンク]
命中効果解説
つららばり25(37)[185]100-メインウェポンの連続攻撃。スキルリンクにより確実に5発繰り出せる。
威力・命中安定でタスキ・がんじょう・ばけのかわや、みがわりも貫通。
等倍は勿論、半減でもおうじゃのしるしによるひるみからのゴリ押しが可能となる。
ロックブラスト25[125]90-連続攻撃。同じくスキルリンク対応。つららばりが通らない炎・水・氷に。
つららばりと共に鋼に半減される。命中90が負け筋になることも。
アクアブレイク85(127)100防御↓20%鋼・炎に通るタイプ一致技。ただし接触技なのでキングシールドには注意。USUM教え技
こおりのつぶて40(60)100優先度+1先制技。先制技持ち相手に撃つ、非最速時にラティオスガブリアスに撃つなど。
だいばくはつ250100使用後瀕死最後っ屁だが鋼には入らない。
どくづき80100毒30%カプ・レヒレピンポイント。A特化からをやぶる+いのちのたまでH252振りを確1。
特殊技タイプ威力命中効果解説
ハイドロポンプ110(165)80-対鋼用のサブウェポン。物理受けの役割破壊にも。
なみのり90(135)100-命中安定。からをやぶる前提なら両刀もあり。
めざめるパワー-60100-対水用の電気か草を。
ギャラドスエンペルト意識なら電、ヌオーウォッシュロトムなど意識なら草。
ハッサムナットレイ意識の炎も。無補正C振りでH252D4ナットレイが高乱1(93.8%)。
変化技タイプ命中備考
からをやぶる-攻撃・特攻・素早さ2段階上昇、防御・特防1段階下降の積み技。パルシェンの要。
バリアー-防御2段階上昇。からをやぶるの後で物理アタッカーを起点にする。
どくびし-どくびしみがまもギミックの起点に。
読まれづらいがパルシェン自体が毒無効の鋼を強く呼ぶため相性は微妙。
どくどく90受けに来るヤドランなどの耐久水に刺さる。
  • とげキャノンについて
    ノーマルタイプ・威力20・命中100の連続技でスキルリンクの適用対象。
    しかし弱点を突けず威力も最大100とおんがえしを下回る。更に氷+岩を半減する相手には基本的にノーマル技も通らない。
    あついしぼうハリテヤマはアクアブレイクが等倍で通るため、有効な相手がニョロボンケルディオしかおらず、採用価値は皆無。

Zワザ考察 [編集]

Zワザ元にする技威力解説
スーパーアクアトルネードアクアブレイク160(240)鋼への役割破壊に。A特化+2↑でH252ギルガルドを確定1発。非接触。
ハイドロポンプ185(277)物理受けを想定する時に。C無補正252振り+2↑でH252D4ギルガルド確定1発。
同条件でH252しんかのきせきポリゴン2を低乱1(18.8%)、ステルスロック込みで高乱1(93.8%)。

耐久調整 [編集]

物理耐久が非常に高いので耐久調整を行うと色々な攻撃を耐えられるようになる。ただし役割破壊に要注意。
・アイテムなしの場合
H252-B52+性格補正…補正ありこだわりハチマキファイアローのブレイブバードが確3
H220+性格補正…ガブリアスのストーンエッジが確3
H204…ガブリアスのげきりんが確3
H44…ヒヒダルマのいのちのたまフレアドライブ耐え

・オボン持ちの場合
H252-B44+性格補正…こだわりハチマキガブリアスのげきりん2耐え
H148…補正ありメガガルーラのおんがえし+からをやぶった後のふいうち耐え


型考察 [編集]

からをやぶる型 [編集]

特性:スキルリンク
性格:いじっぱり/やんちゃ/ようき/むじゃき
努力値:攻撃252 素早さ252or耐久調整
持ち物:きあいのタスキ/おうじゃのしるしorするどいキバ/ミズZ/いのちのたま/しろいハーブ/ラムのみ/オボンのみ
確定技:からをやぶる/つららばり/ロックブラスト
優先技:アクアブレイクorハイドロポンプ/こおりのつぶて
選択技:めざめるパワー(電/草/炎)/だいばくはつ/どくづき/みがわり

からをやぶって、つららばりで全抜きを狙うパルシェンの基本型。
性質上きあいのタスキやがんじょう、みがわりも怖くない。
積むことさえできれば等倍でも並の耐久の相手ならつららばりorロックブラストでごり押せる。

ミミッキュにも有利な数少ない積みポケモン。A特化パルシェンの氷柱針4回+氷の礫1回でH4ミミッキュ確殺。
対してA特化ミミッキュの珠じゃれつくが無振りパルに確3、ぽかぼかフレンドタイム+かげうちも低乱数。

きあいのタスキを持たせない場合はカプ・コケコなどの高速壁貼り要員と組ませるのが一般的。
おうじゃのしるし(するどいキバ)を持たせれば運は絡むもののポリゴン2などに怯みによるゴリ押しが可能。
いのちのたまは、あついしぼうマンムー及びカビゴンをからをやぶる後のロックブラストで確1にできる。
しろいハーブは、からをやぶる後の下がった物理耐久を元に戻すことが出来る。
それぞれ長所があるためパーティと相談して持ち物を決めると良い。

ミラー意識で最速でもよいが、耐久調整をすればガブリアスのげきりんを2耐えできる程なので、HとSは調整推奨。
基本はからをやぶる後に準速スカーフガブリアス抜きの、いじっぱりH52-A252-B0-C0-D0-S204(実数値H132-A161-B200-Cx-D65-S116)が安定。
他に意識するポケモンがいれば下記を参照しSを調整すること。

+  折りたたみ

ミズZは鋼タイプの突破に有用。基本的にはアクアブレイクを推奨。

アクアブレイク
A補正あり220振り(実数値157)でH252ギルガルドをぴったり落とせる。両刀にする必要が無いため努力値にも無駄がでない。通常使用も安定している。
ハイドロポンプ
BorD下降補正の性格を選択&AからCにある程度努力値を割く必要があり、物理技の突破力と耐久力が下がる。命中不安。H252D4ギルガルドをぴったり落とすにはC補正なし252、補正あり156振り(実数値137)が必要

ミズZ+ハイドロポンプの場合は性格やんちゃorむじゃきで仮想敵の鋼タイプを落とせるところまでAからCに回し両刀運用すると良い。

てっぺき採用型 [編集]

特性:スキルリンク
性格:いじっぱり/わんぱく
努力値:耐久・素早さ調整 残り攻撃
持ち物:フィラのみ/イアのみ/バンジのみ/マゴのみ
確定技:てっぺきorバリアー/からをやぶる/つららばり
選択技:ロックブラスト/アクアブレイク/どくづき

物理相手に殻を破るでS逆転させ、次に防御↑↑技を使い、再度殻を破っていくことで、うまく混乱実圏内+HPを残したまま高い攻撃性能を出せる型。
努力値配分の時点で複数回積むことが前提という比較的悠長な立ち回りが強いられるため、特殊技には滅法弱い。
反面生半可な物理技では2回の積みが非常に安定する。物理先制技にも強い。

例として次のような対面を想定してみる。

  • 1ターン目
    • ミミッキュ剣舞→パルシェン殻破
  • 2ターン目
    • パルシェン鉄壁→ミミッキュぽかぼか
      乱数で混乱実圏内
  • 3ターン目
    • パルシェン鉄壁→ミミッキュじゃれつく
      2ターン目に混乱実を食べていなくてもこのターン確実に混乱実を食べる
  • 4ターン目
    • パルシェン殻破→ミミッキュじゃれつく

このような流れでA+4, C+4, S+4, B+2 のパルシェンが出来上がる。
その他霊獣ランドロスドリュウズも仮想敵になる。

スカーフ型 [編集]

特性:スキルリンク
性格:いじっぱり/やんちゃ/ようき/むじゃき
努力値:攻撃252 素早さ252
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:つららばり/ロックブラスト/水技/選択技or水技
水技枠:アクアブレイク/ハイドロポンプ/なみのり
選択技:こおりのつぶて/だいばくはつ/どくどく/どくびし/ねごと

最速でスカーフを巻けば130族まで抜ける。
からをやぶる型が圧倒的多数なのでまず読まれない。
先発で出てくるドラゴンタイプやひこうタイプを潰せる。
アクアブレイクはバンギラス用。

無振りでもハチマキガブリアスのストーンエッジをギリギリ耐えられるので後出しもできなくはない。
ただし、相手もスカーフ持ちだと先手ストーンエッジ2発で落ちるため注意。

いじっぱりASだと最速ジャローダをぎりぎり抜け、かつH173B135ジャローダをぎりぎりつららばりで落とせるため、
リフレクターされない限りすべてのジャローダを死に出しから止めることができる。
また、ジャローダとセットで採用されやすいオニゴーリに対して、一度引っ込む必要はあるが、
ロックブラストで展開阻止を見込めるため、ジャローダオニゴーリ構築に役割を持ちやすい。
ボルトロスオニゴーリに対しても有利ではあるが、HBオボンボルトロスにはつららばりを耐えられるため安定はしない。


対パルシェン [編集]

注意すべき点
防御180の種族値を持つため、並の物理技では有効打を与えられない。
加えてからをやぶることで高速高火力アタッカーとなる。技の範囲も広く、氷と岩をどちらも半減できるのは鋼全般と水・格闘のみ。
一回積まれたら全抜きもありえる。おうじゃのしるし(するどいキバ)で怯みを狙ってくることも。
連続技でタスキやみがわりごと突破される上に、先制技まであるため、他のからをやぶる使いと比べると非常に止めにくく危険な相手。
対策方法
主力技のつららばり&ロックブラストの両方を半減できる鋼タイプが有効。ただしミズZには注意。
ギルガルドメガメタグロスエンペルトメガルカリオなど。
特にメガルカリオは先制技のしんくうはでDダウンがない状態でもH252パルシェンを確定1発なので最安定。

S2段階上昇後のパルシェンを抜けるスカーフ持ちを死に出しするのも有効。
カプ・コケコゲッコウガフェローチェなど。
スカーフゲッコウガなら氷技orからをやぶる読みで後出しでき、へんげんじざいくさむすびで確定1発。

特殊耐久は脆いので、パルシェンより素早い特殊アタッカーを多く選出することでもある程度くぎ付けにすることができる。
タスキを盾にからをやぶるを積むこともあるのでステルスロックを事前に撒けばより安定。
ちょうはつ・ほえる・ドラゴンテール・あくびなどの技があれば起点化は回避できる。

外部リンク [編集]