ピクシー - ポケモン対戦考察まとめWiki|第七世代(サン・ムーン&ウルトラサン・ウルトラムーン)

ピクシー [編集]

No.036 タイプ:フェアリー
通常特性:メロメロボディ(接触技を受けると30%の確率で相手をメロメロ状態にさせる)
     マジックガード(攻撃技以外ではHPが減らない)
隠れ特性:てんねん(相手の能力変化を無視する)※ピィ、ピッピのとき「フレンドガード」
体重  :40.0kg(けたぐり・くさむすびの威力60)
てんねんHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ピクシー957073959060483メロメロボディ/マジックガード/てんねん
ヌオー958585656535430しめりけ/ちょすい/てんねん
ナマコブシ5560130301305410とびだすなかみ/てんねん
フレンドガードHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ピッピ704548606535323メロメロボディ/マジックガード/フレンドガード
82107(399)しんかのきせき・無振り
98123(431)しんかのきせき・全振り
プリン1154520452520270メロメロボディ/かちき/フレンドガード
5663(344)しんかのきせき・全振り
ピンプク10055156530220しぜんかいふく/てんのめぐみ/フレンドガード
33123(306)しんかのきせき・全振り
ビビヨン825250905089411りんぷん/ふくがん/フレンドガード

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)どく/はがね
いまひとつ(1/2)かくとう/むし/あく
いまひとつ(1/4)---
こうかなしドラゴン

多彩な戦法が魅力の単フェアリータイプ。
ノーマルタイプであるため、覚える技が非常に豊富である。
加えてマジックガードてんねんと希少かつ強力な特性2種を持ち、アタッカー・ストッパー・耐久型・サポート型と様々な役割をこなす。
型を読まれにくく、特性によりスリップダメージや積み技を無効化・牽制できるので、一方的に有利な戦況を展開しやすい。
同特性持ちの中でも唯一のフェアリータイプということもあり、代えの効かない存在として様々なパーティから呼び声がかかる。

第七世代ではカプ系をはじめフェアリーポケモンが大幅に増加したが、上述の豊富な技と優秀な特性により一定の地位を保っている。
ただ、ヘビーボンバーへの踏みつけ効果(「ちいさくなる」相手に必中・威力2倍)の付与、必中のスマートホーンやZワザの登場により、ちいさくなる型は大きな痛手を受けて採用率が低下。
他方でイーブイがナインエボルブーストを習得し、かくとうやのろいへの耐性、アシストパワーや積み技を持つピクシーがバトン先候補に浮上。
新たにバトンエース型の開発が進み、今日では他のバトン要員との組み合わせも多数考案されている。

数少ないスポットライトの使い手。
このゆびとまれと異なり、自分以外へ使用し、(受けたポケモンから見て)相手側にいるポケモンからの注目を集める。
バトルロイヤルで他者に集中砲火を押し付けるのが主な用途だが、ダブルでも特定行動に反応する技・特性持ちを隣に並べてその発動を狙う、相方を盾にするといった使い方が考えられる。

石で進化するポケモンのご多分に漏れず、ピクシーになるとレベル習得技がほとんどなくなってしまう。
ピッピが覚えられる有用なレベル技のうち、
ムーンフォース・コスモパワー・つきのひかり・いやしのねがい・このゆびとまれはピィが覚えられないためタマゴ技化もできない。
ピクシーになってからでは思い出せなくなるので、あらかじめ技構成をよく精査してから育成に臨みたい。

進化前のピッピは特性フレンドガードを持ち、ダブルではピクシーをも超える活躍が見込める。
奇石を持たせることで自身の耐久も補強でき、このゆびとまれ・てだすけ・いやしのはどうなどの技で攻守両面からサポート可能。
相方の強力な積み技やほろびのうたの成功率を高める重要なポケモンとなる。



特性考察 [編集]

厄介な耐久型に強いマジックガード・積みエースを完封するてんねんがいずれも強力。
見分けにくく、採用率もシーズンよって差はあるが大体半々で収束する傾向にあるため、選出段階から双方を警戒させられるのも強み。

メロメロボディ
相手をメロメロ状態にし、行動を阻害できる。
発動時の恩恵は大きく無効化もされにくい。いばるやでんじはとあわせれば更に効果的。
とはいえ発動は異性からの直接攻撃限定で、確実性が無く安定しない。
他2つが優秀なこともあり、基本的に候補外。
マジックガード
攻撃技によるダメージ以外ではHPが減らない。
どくどく、やどりぎのタネなどの定数ダメージ頼りの耐久型や受けループに滅法強く、かえんだまやどくどくだまを持たせれば無償で状態異常技対策もできる。
アタッカー型なら珠の反動を受けずに火力補強しつつ撃ち分けが可能。相手のジャポのみ・レンブのみも発動させない。
なお、みがわりによるHP消費や、わるあがきによる反動は通常通り受ける。
防げるのは以下のダメージ。
状態異常どく・もうどく・やけど
場の状態すなあらし・あられ・ステルスロック・まきびしなど
状態変化やどりぎのタネ・のろい(状態)など
技の間接ダメージすてみタックルの反動・まきつくの拘束ダメージなど
特性によるダメージてつのトゲ・とびだすなかみなど
持ち物によるダメージいのちのたま・ゴツゴツメットなど
てんねん
隠れ特性。相手の能力変化の影響を受けない。
積みエースを逆に起点化して積んだり、受けループ崩壊を阻止したりと、耐久型において非常に有用な特性となる。
相手の能力低下も無効化してしまうが、ヌオーナマコブシと異なりリーフストームで弱点を突かれず、ばかぢからやりゅうせいぐんには耐性がある。
ただしかたやぶり持ちには注意。また、トレースされるとこちらの積み技が通用しなくなる。

技考察 [編集]

攻撃技タイプ威力命中効果解説
ムーンフォース95(142)100特攻↓30%タイプ一致技。性能安定。ピッピ時レベル技
かえんほうしゃ90100火傷10%対鋼。草/毒や虫/毒にも。
だいもんじ11085火傷10%威力重視なら。命中不安。
きあいだま12070特防↓10%対鋼。炎/悪にも。
サイコキネシス90100特防↓10%対毒。性能安定。
サイコショック80100-特殊受け対策。
アシストパワー20~100-能力上昇で威力上昇。ランク+4以上でサイコキネシス超え。
積み技やバトンとあわせて。
れいとうビーム90100凍り10%ボーマンダガブリアスランドロスに。
ふぶき11070凍り10%霰やZクリスタルとあわせて。
こごえるかぜ5595素早↓100%追加効果が優秀。サポート用。
10まんボルト90100麻痺10%水/飛行に。一致技とあわせて全18タイプに等倍以上。
かみなり11070麻痺30%雨やZクリスタルとあわせて。
くさむすび20~120100-威力不安定。一致技と半減範囲が被る。
シャドーボール80100特防↓20%炎/ゴーストに。一致技とあわせて全18タイプに等倍以上。
めざめるパワー-60100-相性補完に。地面・岩など。
変化技タイプ命中備考
でんじは90妨害技。電気や地面、ひらいしんなどには無効。
アンコール100妨害技。起点作りに。ピィ/ピッピ時レベル技
いばる85妨害技。てんねんやみがわりとあわせて。
ちいさくなる-回避率強化。必中技に注意。
めいそう-特攻・特防を補強。特殊面を補える。
ドわすれ-特防を強化。特殊に滅法強くなる。
コスモパワー-防御・特防を補強。防御面を補える。ピッピ時レベル技
つきのひかり-回復技。天候変化に注意。ピッピ時レベル技
ねがいごと-回復技。主にサポート用。
ひかりのかべ-サポート用。味方の特殊耐久を強化。
リフレクター-サポート用。味方の物理耐久を強化。
アロマセラピー-サポート用。味方の状態異常を回復。
ステルスロック-サポート用。タスキ潰しや、ダメージ上乗せに。
じゅうりょく-サポート用。味方の命中率補強や、地面技の一貫性向上に。
いやしのねがい-サポート後の自主退場や、後続の全回復・無償降臨に。
このゆびとまれ-ダブル用。相方を守る。
いやしのはどう-ダブル用。相方を回復。

型考察 [編集]

てんねん積み型 [編集]

特性:てんねん
性格:ずぶとい
努力値:HB252ベース
持ち物:アッキのみ/カゴのみ/オボンのみ/たべのこし/ゴツゴツメット
確定技:ムーンフォース/めいそうorちいさくなる(両立可)
優先技:つきのひかりorねむる
攻撃技:アシストパワー/かえんほうしゃorだいもんじ/10まんボルトorチャージビーム
補助技:いばる/でんじは/どくどく/みがわり

積みアタッカーに対するストッパーも務まる全抜き要員。
同特性のヌオーナマコブシとはタイプや種族値が大きく異なるため差別化は不要。
耐性的には物理に役割を持ちやすいが、Bは心許ないのでアッキのみで補うと良い。
B特化・Bランク+1でA特化メガリザードンXのフレアドライブ・メガボーマンダのすてみタックルが低乱2、無補正無振りゲッコウガのダストシュートが確3。

積んだ後にメタモン@スカーフにへんしんされても、Hの差と行動の自由度があるのでアドバンテージは取れる。
ちいさくなるを積んでいれば毒や鋼も詰ませられる可能性があるが、必中どくどくやスマートホーン・ヘビーボンバー持ちには無力。
その他かたやぶりやトレース、Zワザにも貫通されるため、積みきっても油断は禁物。

+  ...
+  折りたたみ

マジックガード積み型 [編集]

特性:マジックガード
性格:ずぶとい
努力値:HB252ベース
持ち物:アッキのみ/オボンのみ/たべのこし/かえんだま/どくどくだま
確定技:ムーンフォース/めいそうorちいさくなる(両立可)
優先技:つきのひかり
攻撃技:アシストパワー/かえんほうしゃorだいもんじ/10まんボルトorチャージビーム/なげつける
補助技:でんじは/どくどく/みがわり

相手の耐久型を起点にしていく型。
居座りを妨げるどくどく・のろい・やどりぎのタネといった技を全て無効化できる。
ポリゴン2クレセリアは特に狙い目だが、裏にいるメガクチートなどには注意。
つるぎのまいを積まれると、アッキのみだけでは到底受けられない。
また、やどりぎ持ちのフシギバナナットレイテッカグヤも相性面では不利なうえ、アタッカー型も多いので厳しい。

マジックガード珠アタッカー型 [編集]

特性:マジックガード
性格:ひかえめ
努力値:HC252ベース
持ち物:いのちのたま
確定技:ムーンフォース
優先技:だいもんじorかえんほうしゃ
攻撃技:サイコキネシスorサイコショック/10まんボルトorかみなり/くさむすび/れいとうビーム
変化技:アンコール/ちいさくなる/つきのひかり/みがわり/めいそう/でんじは

C特化@珠でC種族値139相当。積まずとも高火力を出すことができ、攻撃範囲も広い。
珠の反動や各種スリップダメージを受けず、回復技も使えるため、場持ちの良い重火力アタッカーとなる。

攻撃技はタイプ一致のムーンフォースは確定。鋼に刺さる炎技も優先的に採用したい。
くさむすびは耐久水やカバルドン、れいとうビームは受けループのグライオンなどに有効だが、ムーンフォース共々炎や鋼に通らない。

耐久面はH振りのみでもA特化メガハッサムのバレットパンチを確定耐え。返しのC特化かえんほうしゃでD特化でも確1。
A特化メガボーマンダのすてみタックルあたりから乱数となるため調整も一考。

+  折りたたみ

バトンエース型 [編集]

特性:マジックガード
性格:ずぶとい/ひかえめ
努力値:HB252orHC252ベースでS調整
持ち物:いのちのたま/アッキのみ/オボンのみ/半分回復実/たべのこし
確定技:アシストパワー
優先技:ムーンフォース
攻撃技:かえんほうしゃorだいもんじ/10まんボルトorチャージビーム
変化技:つきのひかり/みがわり/めいそう

積み技バトンから全抜きを狙うエースアタッカー型。
マジックガード持ち唯一の非エスパーであり、のろい持ちミミッキュに対策されないのが最大の強み。
アシストパワーは不一致だが、ムーンフォースを一致で撃てるので悪でも止まらない。

イーブイのナインエボルブーストをバトンできれば、全能力ランク+2に加えアシストパワーの威力が220に上がる。
ただし、ほえる・ほろびのうたなどのバトン対策は防げず、耐久もランク+2程度では高火力アタッカーに突破されかねない。
そのため、それらを克服できるちょうはつ・ねをはる持ちドーブルや、てっぺき・じごくづき持ちペンドラーなどもバトン役候補となる。

サポート型 [編集]

特性:マジックガード/てんねん
性格:ずぶとい/おだやか
努力値:HB252orHD252ベースでS調整
持ち物:メンタルハーブ/たべのこし/オボンのみ/ラムのみ/ひかりのねんど/かえんだま/でんきだま
確定技:ステルスロック
優先技:でんじはorこごえるかぜ
攻撃技:ムーンフォース/だいもんじ/はたきおとす/なげつける
変化技:じゅうりょく/アンコール/リフレクター/ひかりのかべ/いやしのねがい/つきのひかり

ステルスロックを撒いて後続をサポート。他にも壁張りやじゅうりょくなどで場作りできる。
いやしのねがいで自主退場やエースの再降臨も可能。

先発対面しやすいキノガッサガブリアスに強く、てんねんやアンコールの存在により積みアタッカーに起点化されにくい。
自身より速い相手にもでんじはでS逆転を狙えるが、第七世代では麻痺が弱体化。4振りでは最速95族までしか抜けず、無効化されることも多い。
こごえるかぜだと抜ける範囲は更に狭まるものの、無効タイプが無く、対面相手のタスキを潰せる。

特性はどちらも候補。
マジックガードならスリップダメージを受けないため行動回数を稼げる。
てんねんならストッパー性能があり中盤以降も腐りにくい。
いずれにせよ、ステルスロック撒きのみで使い捨てず、+αの役割を持たせたい。

【ダブル】このゆびとまれサポート型 [編集]

特性:マジックガード/てんねん
性格:ずぶとい/おだやか
努力値:H252 BorD252
持ち物:きあいのタスキ/オボンのみ/半分回復実
確定技:このゆびとまれ
攻撃技:マジカルシャインorムーンフォース/かえんほうしゃorだいもんじ/アシストパワー/こごえるかぜ/はたきおとす
補助技:てだすけ/まもる/つきのひかり/ちいさくなる/コスモパワー/でんじは/アンコール/ひかりのかべ/リフレクター/おさきにどうぞ/いやしのはどう/じこあんじ

このゆびとまれ持ちの中では耐久が高く、全体攻撃技で弱点を突かれにくい。特性も優秀。
耐性は少ないものの、抜群範囲が広い格闘技や一貫性が高い悪技に強いため、ノーマル・エスパー・鋼など様々なポケモンとの組み合わせが考えられる。

壁やコスモパワー、ちいさくなる、つきのひかりで耐久面を補いつつ相方を守る。
隙あらばてだすけで火力補強、こごえるかぜやおさきにどうぞでS操作、いやしのはどうで回復もこなせる。
相方に積み技を使わせてじこあんじでコピーし、アタッカーに転じることも可能。ピッピより高いCを活かせる。

【ダブル】ピッピ:このゆびとまれサポート型 [編集]

特性:フレンドガード
性格:なまいき/のんき/おだやか/ずぶとい
努力値:H252 BorD252
持ち物:しんかのきせき/きあいのタスキ
確定技:このゆびとまれ
優先技:まもる
攻撃技:ムーンフォース/こごえるかぜ/がむしゃら
補助技:アンコール/てだすけ/いやしのはどう/おさきにどうぞ/よこどり/しんぴのまもり/じゅうりょく/ちいさくなる

特性フレンドガードを活かす型。
相方の耐久を高めつつ、まもるや各種サポート技を使えるのが魅力。
自身の耐久もプリンより高く、奇石を持たせればピクシーを上回る。
B特化なら無補正A振りメガメタグロスのアイアンヘッドを確定耐え、D特化ならC特化カプ・テテフのフィールド下Zサイコキネシスが低乱1。

メガゲンガーと組んでフレンドガードで耐久補強、このゆびとまれで悪技の引き寄せなどのサポートをし、ほろびのうたを通すといった運用が主流。
積み技持ちのエースアタッカーと並べて無双を狙うのも単純ながら強力。グロウパンチ持ちのメガガルーラ、ブレイジングソウルビート持ちのジャラランガは相性補完も良い。


対ピクシー [編集]

注意すべき点
優秀な特性と豊富な技で多彩な戦法を採る。
マジックガード型とてんねん型で性質が大きく異なるが判別が難しく、
こちらが攻めあぐねている間に積み技を積んで要塞化・全抜きされてしまう。
アタッカー型も範囲が広く、毒や鋼も撃ち負ける恐れがある。
ダブルではこのゆびとまれを中心に相方をサポート。進化前のピッピはフレンドガードもあるため更に厄介。
対策方法
どの型においても積み技や回復技への依存が強いため、ちょうはつが有効。鈍足なので上から撃ちやすい。
ふきとばしやほろびのうたで流す、Zワザや一撃必殺技で一気に落とすのも手。ちいさくなるの影響も受けない。
スマートホーンやヘビーボンバー持ちの鋼は炎技に注意。

外部リンク [編集]