めざめるパワー - ポケモン対戦考察まとめWiki|第七世代(サン・ムーン&ウルトラサン・ウルトラムーン)

データ集

めざめるパワーについて [編集]



めざめるパワーとは [編集]

金・銀から登場したノーマルタイプの技。個体値の配列によってタイプが変動する。
略称めざパで、最後にタイプを表す漢字が入ることがある(めざパ氷など)。
パも省略されて「めざ氷」のように表記されることもある。

第5世代以前は威力が個体値によって変動したが、第6世代以降では個体値に関係なく威力60固定となっている。
めざめるパワーのタイプの決定は第3~7世代ともに同様になっている。
フェアリータイプ・ノーマルタイプのめざめるパワーは存在しない。

めざめるパワーの必要性 [編集]

  • 第6世代から威力が60固定になり最大威力の表は個体値の高さより偶奇の数重視となった。不一致抜群めざパ=威力120の一致等倍技となっている。
    • 第5世代と比べれば採用優先度が落ちたが、奇襲目的や4倍弱点に対しては依然として有効である。
    • 自力で複数タイプで高威力特殊技を多く覚えるポケモンには縁が無いもののイーブイ系やラティオスなど他のサブウェポンで補えない穴埋めの側面もある。
  • 基本はサブウェポンが足りない特殊アタッカーの補完がメインでタイプ統一パの場合はパーティ全体で苦手とするポケモンの弱点をピンポイントで狙う役割を与えられる事もある。
  • めいそうなどで強化して一致技が半減される相手への打点や4倍弱点の攻撃を確2で落としたい時などに覚えさせるとよい。使用される攻撃タイプは氷・炎・地・闘・電・飛・岩・草とある程度限られている。
    • 特にトップメタに刺さりやすい氷、ハッサムナットレイカミツルギなど厄介な鋼複合に刺さりやすい炎は需要が多い。
    • ダブルバトル環境(特に禁伝あり)では雨パと当たる可能性が高く水も選択肢に入る事もある。
  • ロズレイドバリヤードなどのテクニシャンの特殊アタッカーだと任意のタイプの威力90サブウェポンとなるため強力。
    • 対応のポケモンにノーマル以外は物理アタッカーが多く種族値も特攻が70まで届かずに65以下に抑えらている。
  • へんげんじざいは自動的にタイプ一致となるため威力90となる。タイプ不一致かえんほうしゃなどの技威力と同等である。
    • どのタイプが搭載されているかはトレーナーの方針にもよるが自身の弱点をめざパの攻撃タイプで補う事が多く防御側としてのタイプは考慮されない事も多い。
    • 防御タイプも考慮する場合は眠り以外の状態異常は全て防げるが1タイプのみの制限があり天候や特性の影響も受けやすい。
      • やけどは炎のみで元々やけどの影響が特殊攻撃に無い。雨パ相手だと扱いにくい技となりやすく天候を変化させる技や特性が無いと鋼であっても苦戦を強いられる。
      • まひは電気と地面の2タイプで攻撃範囲とまひの無効範囲で差別化されている。前者はまひを受け付けない代わりに素早さを下げる変化技の能力変化は防げない。地面と特性に無効化されやすいが雨パに強く出れる。後者は攻撃範囲が広いもののでんじは以外の変化技を防げない。サンダースなどの元々の素早さ高い電気ポケモンに対抗しづらい。
      • どく・もうどくは毒と鋼の2タイプで選ばれる事が少なくどくびしも解除不可。前者はヘドロばくだん並みの威力の特殊技として採用する事も出来るがどくどくやダストシュートの方が汎用性が高い。後者は半減数が多いもののゲッコウガでは活かしきれずカクレオンでギリギリ適性に近い。稀有なケースだがじりょくで拘束される可能性も無いとは言い切れない。
      • こおりは氷のみで氷に対して半減かつこおり状態と霰を無効にする。両者共にふぶきなどの氷技を覚えるので採用される事は無い。
        ない。
    • 変わった所では粉無効や交代不可などの特定下の条件で発生するものもあるが岩以外のタイプは攻撃範囲が狭い上に鋭い読みが常に求められる。
      • 粉無効は草、交代不可は霊が対応していてゲッコウガはシャドーボールを覚えない。めざ霊はかげうちの技の優先度を除けば威力が低いので一応候補に入る可能性はある。交代不可を解除出来るが相手の攻撃技でバインド状態になった場合は交代前ターンのダメージは防げない。
      • いたずらごころ無効は悪のみでニャオニクスだけ有利を取れるが草/妖のエルフーンが天敵。悪の技マシンの質はいいのでちょうはつなどで済ます事も多い。常に意識するなら水技だけのげきりゅうゲッコウガが優先でありこちらはタイプ変化しない点で有効活用しやすい。

タイプごとの特徴 [編集]

これは一般的なポケモンの場合であり、上記の一部ポケモンの場合は異なる。

ノーマル存在しない。
ほのお対鋼を主として起用される。対鋼に限ればめざ地より通りやすく4倍相手も環境に多いが、ヒードランツンデツンデジバコイルなど一部の相手にはめざ地の方が有効。雨状態が天敵で4倍弱点のポケモンもHDの振り方にもよるが耐える可能性がある点には注意が必要である。
みず4倍弱点にバクーダマグカルゴ、岩/地面複合がいるが、バクーダ以外は範囲がめざ地やめざ草と被り、前者2体自体がそもそも個体数が少ないほどピンポイントなため、ほぼ採用されない。こちらも晴れ状態が天敵で4倍弱点のポケモンもHDの振り方にもよるが耐える可能性がある点には注意が必要である。
でんき現環境ではほぼギャラドスペリッパーピンポイント。ダブルバトルでは雨パのみずびたしヌケニンの対策にもなるがひらいしんが反応しやすい。
くさめざ水が4倍を突ける岩/地面複合だけでなく、弱点が1つしか存在しない水/地面複合に対しても非常に有効。めざ草もみずびたしヌケニンの対策が可能で特性に封じられる可能性があるものの引き寄せる特性では無いのでめざ電よりは無効化されにくい。さかさバトルでは計7タイプに弱点を突ける。
こおりランドロスボーマンダガブリアスグライオンカイリューなど4倍弱点を突ける相手が環境に非常に多く、電気の一貫を消す地面・地面の一貫を消す飛行にも刺さることから一番の採用率を誇る。
かくとう主にかくとう技のないポケモンがバンギラス対策として持つ。数少ない無に抜群を取れるタイプだが無を持った4倍弱点複合タイプがいるもののメジャーでは無い。主要の鋼の複合には格闘半減を持つポケモンが主力である事が多い。別の問題でボスゴドラなどの岩は頑丈である可能性もありメタルバーストやミラーコートの返り討ちも珍しくもない。第六世代以降のソフトで入手した多くの準伝説及び禁止級は使う事が出来ない唯一のタイプ。
どく草/フェアリー複合ピンポイントでそれ以外のタイプは半減が多く汎用性は無い。もりののろい状態であれば多くのフェアリータイプを草/フェアリーの複合に変化させられるが特殊耐久が高いポケモンが多くエルフーンの様な低耐久のフェアリーがメジャーには少ない点も向かい風。
じめん対鋼を主として起用される。めざ炎より対鋼としての通りは悪いものの範囲自体は広く、さらにめざ炎が無効となるヒードランに刺さる。特殊フェアリーなら相性補完として完璧の組み合わせとなる。
ひこうキノガッサマッシブーンなどに。一致特殊ひこう技を持たないポケモンに採用する場合もある。
エスパー基本は採用されないがバリヤードは特性でサイコキネシスと同威力で使用可能。能力変化で発動する特性を避ける事が出来るが同時に特防ダウンが無い点でダメージレースに負ける可能性は否めない。4倍弱点のドクロッグは禁伝ありのダブルバトルで見かける事がありサイコフィールド下ではねこだましなどの優先度の高い技を封殺しこちらのめざ超の威力も上がるので理には適っている。
むしピンポイントの採用となるが草/悪キラーとしての側面が強い。基本はダブルバトルでもりののろいと併用し超と悪を4倍弱点に変化させる。低耐久の悪なら無視出来ないダメージであり超もヤドラン等の物理受けには効果的。カラマネロが重い場合に採用される可能性がありとつげきチョッキ持ちであってももりののろい状態であれば8倍となり瀕死に近いダメージを出しやすい。草と同様にさかさバトルでは計7タイプに弱点を突ける。
いわリザードンウルガモスファイアロービビヨンテッカニンなど。リザードンとのメガ後も一貫する。草なら毒以外の弱点補完として完璧の組み合わせとなる。原子の力と同威力でありPPと岩Zの有無で差別化したい。
ゴースト悪と攻撃範囲が同じであり4倍弱点は禁伝のみ。攻撃タイプとしては悪には及ばないが変幻自在でタイプ変化する場合は無の攻撃を透かしながらやり過ごせる。ハロウィンで超を4倍弱点に変化可能だがこちらも霊や悪で弱点を突かれるのでドーブルで代用される事も多い。さかさバトルで4倍弱点はアローララッタのみ。
ドラゴン竜しか抜群を取らないので選ばれる事は無い。竜キラーとしてはめざ氷で充分でありキングドラは最低でも竜の波動以上の技威力を持った技が好ましい。
あく個体値が6Vor5Va1のみと厳しいが弱点範囲は霊と同様。攻撃は無効化されずにダメージが通るので霊よりは扱いやすい。ハロウィンで超を4倍弱点に変化可能で超の技は格闘がきあいだまやはどうだん、虫がシグナルビームを飛ばす程度なので超の相手は霊よりはやりやすい。アローラペルシアンのメインは怯み狙いの悪の波動で充分ではあるもののテクニシャン発動時のダブルバトルではバークアウトも選択肢に入る。悪Zを使用する場合は最大威力のめざ悪はアタッカーでは扱いにくく変化技を主体とするならすてゼリフとは両立可能。
はがね弱点範囲の氷・岩が格闘と被っていてフェアリーを追加した3タイプ。4倍弱点はアローラキュウコンアマルルガメレシーでこの3体は耐久寄りのステータスでメレシー以外は特殊方面に優れており突破するにはうそなきなどのサポートが必須。フェアリーにも抜群が取れるが他は最高で2倍止まりであり4倍弱点のポケモン達は壁を張る事の多いポケモンなので居座りながらサポートを展開される可能性が高い。
フェアリー存在しない。

タイプの決まり方 [編集]

ある個体値が奇数の時、
それがHPなら1、攻撃なら2、防御なら4、素早さなら8、特攻なら16、特防なら32を入れる。
それを合計したものを仮に『タイプの素』と名づける。

タイプは、
(『タイプの素』)×15÷63(端数切り捨て)
の計算結果で決まり、以下のようになる。

計算結果『タイプの素』タイプ
00〜4
15〜8
29〜12
313〜16
417〜20
521〜25
626〜29
730〜33
834〜37
938〜41
1042〜46
1147〜50
1251〜54
1355〜58
1459〜62
1563

つまりは各個体値が奇数の時の値と、その合計であるタイプの素の値とそれに該当するタイプを覚えれば計算が足算だけで少し楽かもしれない

悪の確率は他と比べかなり低く、逆に闘、虫、草となる確率は若干高い。

↓を見ればわかるが、素早さか特攻がUでないとでないタイプがあるので注意。
特に鋼対策でめざパがほしい場合、地面タイプでないと最速にできない。
闘・炎→素早さU・特攻U
地・電→素早さor特攻U
岩・超→素早さU
飛・毒・水・草→特攻U

なお、トリックルーム採用やイカサマ対策でステータスを下げる事を狙う場合、LV50ルールにおいては努力値0であれば個体値0と1では実数値は変わらないため最低値に出来ないタイプは存在しない。
• タイプから逆引き
奇数(奇)と偶数(偶)

タイプHP攻撃防御特攻特防素早
かくとう
かくとう
かくとう
かくとう
かくとう
ひこう
ひこう
ひこう
ひこう
どく
どく
どく
どく
じめん
じめん
じめん
じめん
タイプHP攻撃防御特攻特防素早
いわ
いわ
いわ
いわ
むし
むし
むし
むし
むし
ゴースト
ゴースト
ゴースト
ゴースト
はがね
はがね
はがね
はがね
タイプHP攻撃防御特攻特防素早
ほのお
ほのお
ほのお
ほのお
みず
みず
みず
みず
くさ
くさ
くさ
くさ
くさ
でんき
でんき
でんき
でんき
タイプHP攻撃防御特攻特防素早
エスパー
エスパー
エスパー
エスパー
こおり
こおり
こおり
こおり
ドラゴン
ドラゴン
ドラゴン
ドラゴン
あく

• 理想個体値
タイプ内で素早さと特攻を優先して整理

タイプHP攻撃防御特攻特防素早
かくとう313130303030
313030303030
303130303030
303031303030
303030303030
ほのお313130303130
313031303130
303130303130
303031303130
みず313030303131
303030303131
313131303130
303131303130
くさ313130303131
313031303131
303131303131
303130303131
303031303131
タイプHP攻撃防御特攻特防素早
でんき313131303131
313030313130
303030313130
303130313130
こおり313030313131
303130313131
303030313131
313131313130
じめん313031303031
303131303031
313131303031
303030313030
どく303130303031
313030303031
313130303031
303031303031
むし313030313031
303030313031
313131313030
313031313030
303131313030
タイプHP攻撃防御特攻特防素早
いわ313130313030
313030313030
303130313030
303031313030
ひこう303030303031
313131303030
313031303030
303131303030
エスパー313130313130
313031313130
303131313130
303031313130
ゴースト313130313031
313031313031
303130313031
303031313031
あく313131313131
ドラゴン313130313131
313031313131
303131313131
303031313131
タイプHP攻撃防御特攻特防素早
はがね313131313031
303131313031
313030303130
303030303130
かくとうについて
第6世代以降の伝説のポケモンやVCから連れてきたポケモンなど、個体値が3V以上確定のポケモンはめざめるパワーのタイプをかくとうにできない。

目的のタイプを孵化で入手する場合 [編集]

あかいいとで個体値が5個遺伝するので、目的のめざめるパワーを持った理想個体値のポケモンを直接厳選するのが良い。
例えばめざめるパワー氷の場合、個体値が「H-*-b-C-D-S」になるようなポケモンを厳選し「*」の個体値が自然発生で偶数になれば完成。

第七世代からジャッジがパソコンによるレーダーチャート方式になり、個体値31だけでなく30も判別できるようになったため、めざめるパワー理想個体のジャッジがやりやすくなった。

タイプを判別してくれる人のいる場所 [編集]

• SM・USUM→オハナ牧場の預かり屋
• ORAS→ヒワマキシティの民家
• XY→ヒャッコクシティ ブティックの隣の家
• BW2→PWT
• BW→フキヨセシティのポケモンセンター
• HGSS→タマムシシティの景品交換所
• プラチナ→トバリシティの景品交換所
※プラチナより以前のソフトでは、判別してくれる人はいない。

Zワザについて [編集]

めざめるパワーのタイプに関わらずノーマルZが対応し、威力120のウルトラダッシュアタックになる。
仕様を正確に表すならめざめるパワーが「個体値に対応したタイプに変化する」という効果を持ったノーマルタイプの技として扱われるのが正しい。
「めざめるパワー氷だから氷Zを持たせたけど使えませんでした」という事態にならないように注意。

すごいとっくんに関して [編集]

第7世代では「すごいとっくん」によって、Lv.100のポケモンの個体値を最大にすることが可能。
厳密には「個体値最大相当のステータス実数値」になり、個体値自体は変化しない(使った後ジャッジすると「きたえた!」と表示される)。
よって、「すごいとっくん」によって上げた個体値は遺伝せず、「めざめるパワー」のタイプ判定にも影響しない。
「めざめるパワー」に影響しないというのは、「すごいとっくん」によって「めざめるパワー」を狙ったタイプに変えられないという事だが、今まで仕様上最速個体が存在しなかった、めざめるパワーのタイプが「かくとう」「いわ」「ほのお」「エスパー」になる個体を最速にできるという事でもある。
また、前述したように、個体値が3V以上確定のポケモンは「すごいとっくん」によってのみ、最速とめざめるパワー「ひこう」を両立出来る。